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第3回 調査票の作成

2013/06/29 担当:川嶋
調査の前後の流れ
調査の企画
コーディング・
エディティング
調査準備の準
備
• 調査票の作
成
• サンプリング
データ入力
調査マニュア
ルの作成
データ・コーデ
ィング
本調査
コードブックの
作成
分析
調査票をつくるとき気を付け
ること

ワーディング

[プリコーディングのとき]カラム設計を行う

その調査票はいいのかープリテストの実施ー

回答方法は適切か
<多項選択式、順序付け法、自由回答>
プリテスト

用意した調査票が観測装置として予定通りの性能を発揮
してくれるかどうかを事前にチェックするために行うも
の。

無作為抽出である必要はないが、想定している母集団に
回答者の属性を似せるとよい。
●チェックリスト●

面接にかかる時間

質問文は難しくないか・文言は適切か

回答選択肢は適切に用意されているか

質問項目の順序や記入欄は適切か
など
実査の手順

訪問

留守の時は時間をずらして何度も訪問する

訪問カードを利用する

(家族の人に会うことができたら)訪問の趣旨を説明して
本人との面会時間を予約する

身分と名前を明らかにする

※どうしても応じてもらえないときは潔く撤退する。
「お手間をおかけして申し訳ありませんでした」
点検

ご記入や回答漏れ、とくにつじつま
の合わない回答がないかどうかチェ
ックしていく

対象者の範囲にない人が回答してい
た→無効票として廃棄し、DK扱いす
る

全般的に回答に信頼がおけない→無
効票として廃棄し、DK扱いする
コーディング
調査票のデータを、ファイルに入力可能な数字や記
号に置き換える作業
※プリコーディング※

前もって準備されたコード表にしたがって回答に
コードを割り振っていく
どのコードを割り振ったらいいか判断しにくいこと
もあるので、チーム全員で集まってやるのが理想的。
※アフターコーディング※

すべての回答を書き出してデータベースを作る

→対象者番号と回答内容(文字データ)の2項目から
なるファイルを作成し、すべてを印刷する

→全回答を読んだうえで暫定的なコード表を作る
※各コードに、その意味を表す語ないし短文をも
つける

→同じファイルに「コード番号」と「コードの意
味」とを入力していく

→コード番号ごとにすべてを印刷し、分類の仕方
が適切かどうかを考え直す

→全体のデータファイルに編入する
データファイル
ケース…調査データの単位(通常回答
者のことをさす)
変数…それぞれの質問への回答
値…一つ一つの回答の内容あるいは
それをコード化したもの
データクリーニング
いったんファイル化された情報を
予備的に集計することによっ
て、以下のような誤りが存在しない
かどうかをチェックする作業。
・回答者の誤答 ・調査員のご記入
や記入漏れ ・コーディング・ミス
やコーディング漏れ ・データ入力
における誤り
データクリーニングの二つの
方法
○単集チェック

すべての変数について単純集計表をプリントアウトし、
それぞれについて、あるべきではない数値が表れていな
いかどうかをチェックする。
○クロスチェック

複数の質問の間で、論理的にはありえないもしくはきわ
めてありそうもない回答のパターンを探し出し、そこに
データとしての誤りが存在していないかどうかを調べる
作業。