情報ネットワーク 講義資料(後藤担当分)

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Transcript 情報ネットワーク 講義資料(後藤担当分)

情報ネットワーク(授業の進め方)
• スケジュール表および講義資料
http://www.goto.info.waseda.ac.jp/
~goto/infonet.html (シラバスに記載)
• 休講の回数を最小にするために、2人の教員の
分担を変更する場合あり
• 後藤・菅原担当分の教科書
竹下・村山・荒井・苅田「マスタリングTCP/IP
入門編・第4版」オーム社
• 参考書
後藤・外山「インターネット工学」コロナ社, 2007. 1
後藤担当と菅原先生担当の相違点
• 講義内容はシラバスを参照してください
• 菅原先生担当
基本的なプロトコル
講義資料を各自がプリントして持参する前提
Course N@viに掲載(次週10月3日から実践)
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
• 後藤担当
教科書を参照しつつトッピクスを扱う
講義資料は復習用を想定
http://www.goto.info.waseda.ac.jp/~goto/infonet.html
2
再履修の諸君のための注意事項
• 2007年度まで「情報ネットワーク」は3単位
• 2008年度から「情報ネットワーク」は2単位
• 3単位を必要とする諸君は、本授業を聴講し、
レポートを提出し、定期試験を受ける(2単位)
• さらに後に連絡のある1単位分の補習教材、
レポート課題を提出する。
• 再履修科目は「情報ネットワーク 06 前再」と表
示されている。
3
(再履修1単位分)履修の概要
情報ネットワーク(再履修1単位分)を以下の
形態で実施する「予定」
• 補習:Webにより公開する講義資料に
より学習する(自習)
• 課題:講義の中盤ころ(昨年度の例では11月
中旬)に出題する
上は9月の授業開始時点で想定している概要
具体的な内容は CourseN@vi で連絡
4
情報ネットワーク
講義資料(後藤担当分)
インターネットの歴史
今回の講義の内容は菅原先生の授業内容の一部と重複します。
これに限らず、重要な事項は講師の間で若干の重複が自然に生じます
THE ARPA NETWORK
SEPT 1969
1 NODE
#1
IMP
UCLA
#1
HOST
Sigma 7
この図は1ノードだけなのに
「ネットワーク」と呼んでいる
5
IMP: Computer Museumにて展示
2007年12月27日
後藤滋樹 撮影
6
THE ARPA NETWORK
DEC 1969
4 NODES
940
#2
SRI
360
#3
UCSB
この図が一般に「最初
のARPAネット」と言わ
れている構成図
#4
UTAH
PDP 10
#1
UCLA
Sigma 7
教科書p.49のAPRANETのことです。
7
Good News in 2008
2008年(第24回)日本国際賞受賞者
「情報通信の理論と技術」分野
Vinton Gray Cerf
Robert Elliot Kahn
http://www.japanprize.jp/prize/2008/j1_cerf_kahn.htm
8
もう一人の功労者(ARPA側)
Dr. Lawrence Roberts is currently
Founder and Chairman of Anagran, Inc.
He recognized as one of the world's
foremost authorities on packet switching
and network architectures.
Picture of Roberts in 1969 when building the Internet
http://www.packet.cc/
Lawrence G. Roberts (born 1937 in Connecticut) received the Draper
Prize in 2001 for the development of the Internet, Robert Kahn,
and Vinton Cerf. As a chief scientist at the Advanced Research Projects
Agency, Roberts and his team created the ARPANet, packet switching
and a predecessor to the modern Internet.
http://en.wikipedia.org/wiki/Lawrence_Roberts_(scientist)
9
インターネットの利用者の数
利用者の数を直接に測定するのは難しい。接続しているホストを数える。
Jan 2011現在の
全世界の総数
818,374,269
その中でJP
59,968,541
(全体の約7.3%)
この測定方法: https://www.isc.org/solutions/survey
www.isc.orgで「ドメインサーベイ」を調べる
上のグラフが不鮮明で不満な諸君は、ぜひISCを調べてみてください
10
Domain
TOTAL
net
com
jp
it
br
de
cn
au
fr
mx
nl
edu
ru
pl
uk
ca
ar
tw
in
ch
Hosts =
818374269
286276469
151953306
59968541
24483783
21121168
20839544
17844492
15796154
15549341
13817502
13596075
12388204
11831484
11299130
8340756
7705869
7139703
5970584
5708198
5062397
All
Dup
Hosts
Names
921218591 102844322
297486423
11209954
218131300
66177994
60171185
202644
24544204
60421
21332863
211695
21053543
213999
18307910
463418
15899438
103284
15653339
103998
13974001
156499
13786860
190785
12821571
433367
12581365
749881
11400614
101484
9413828
1073072
8158211
452342
7297100
157397
6028536
57952
5724506
16308
5180055
117658
Level 2
Domains
4632085
366480
2822456
61209
38218
594
182278
3737
63
27832
504
63457
5713
75873
17728
76
34442
41
1118
3707
27976
Level 3
Domains
87142330
25606253
21971649
772116
715169
125262
4960854
12468
91368
620326
112063
3886485
4152566
3017577
1645116
107009
1035526
11894
27446
23653
1404107
Jan, 2011
Networks
Commercial
Japan
Italy
Brazil
Germany
China
Australia
France
Mexico
Netherlands
Educational
Russian Fed
Poland
United Kingdom
Canada
Argentina
Taiwan
India
Switzerland
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昔のホスト数
Date
08/1981
05/1982
08/1983
10/1984
10/1985
02/1986
11/1986
12/1987
07/1988
10/1988
Hosts
213
235
562
1,024
1,961
2,308
5,089
28,174
33,000
56,000
Date
01/1989
07/1989
10/1989
10/1990
01/1991
07/1991
10/1991
01/1992
Hosts
80,000
130,000
159,000
313,000
376,000
535,000
617,000
727,000
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昔はホスト数が少なかった
1. コンピュータの台数が少なかった
昔のコンピュータは大型機、メインフレーム
ワークステーション、パソコンの登場は後
2. 利用する上で制約事項があった
AUP = Acceptable Use Policy
これを理解しておくことが極めて重要
教科書 p.51 の説明を補うことにします
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AUP = Acceptable Use Policy
• Use Policy であって User Policy ではない
• 米国政府が運用するネットワークを商業的
に利用することを禁止していた
• 具体的には、
商取引に利用すること、
宣伝を行なうこと
• インターネットの商用利用は1990年以降
教科書p.10の記述「1990年代はじめ」の理由の一つ
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米国のネットワークの変遷
1969 APRAnet
1972 学界で知られるようになる
1983 TCP/IPに切り替え
1984 ドメイン名の導入
1987 NSFnet
1990 ARPAnet運用停止
1995 NSFnet運用停止
1990, 1991
商用利用の開始
一部を残す
vBNS
スパコンセンター(5)
拡大
100
Internet2
• 1995年に政府が全面的に手を引き、民間に委ねる。
• 1996年に政府の関与が再開する。
15
米国 Internet2
http://www.internet2.edu/
By Douglas Van Houweling
President & CEO Internet2
16
アジアを中心として描いた研究ネットワーク
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演習問題(解答を説明したばかり)
問題: 米国では新しいビジネスを考える人
が多いという。事実、今日のインターネット
に関わるビジネスは米国で生まれたもの
が多い。そのようなビジネスは、何故か米
国でも1980年代には全く存在しなかった。
これは、どのような理由によるものか。
この項の参考書:尾家、後藤、小西、西尾「岩波講座インターネット1
インターネット入門」岩波書店、p.180参照
全体の教科書の他に、各項目で参考になる文献を掲げる場合があります。
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