中間発表

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研究中間発表(2005.5.24)
MARLPORL
背景
4次元CTの出現、リアルタイムの要求
256×512×256の3次元CT画像を
1秒以下で再構成することが求められている
CT画像再構成の高速化
複数台のPCで分散システムを構築
CTとMRIの違い
利点
検査が短時間
磁気を使用しないので金属(心臓ペースメーカーや義歯等)使用者にも施行可能
アーチファクト(画像の乱れ)が少なく、広範囲の撮影が可能
出血巣、骨などが明確に描出される
騒音がない(MRIは耳栓が必要)
閉塞感が少ない
欠点
放射線被曝がある
軟部組織の組織学的変化があまり反映されない
脳底、下顎などの骨に囲まれた部位はアーチファクトがでやすい
目的
CT画像の再構成を高速に処理できる
ように、複数台のPCを用いて分散シス
テムを構築し、処理の流れを検討する。
CT画像について
CT画像再構成の手順
・投影データ作成
・フィルタ補正
・逆投影
・画像に出力
CT画像再構成の計算処理は
角度ごとに独立して行うことが
できるので、それぞれ他の角
度と影響を与え合わない
並列分散処理に向いている
Shepp-Loganの頭部ファントム
方法
・2次元CT画像再構成プログラムの作成
→Javaを使用
Javaの概念に、ネットワークプログラミングを意識して作成さ
れているということもあって、データのやり取りを容易に行うこ
とができた。また、OS環境などに依存しない。
出力画像は 401×401 である
実際に分散させる計算は、フィルタ補正の処理である
・分散システムの構築
複数台のPCを利用可能に
Javaを使用
ネットワーク環境:TCP/IP通信、100BASE-TX
実際の手順
・2次元CT画像再構成の計算処理を、サー
バーに1台、クライアントとして院内ネット
ワー クに見立てた研究室内のネットワーク
に接 続している複数台のPCを用いて分散
処理 を行う
-1台のPCで実行した時と比較
・クライアントの台数を増やし、3台、4台の
時の処理の流れを検討する
実行手順
PC1 (サーバー)
投影データ作成
投影データ
計算範囲の割り当て
逆投影
画像に出力
90~179
0~89
投影データ
180度÷待機しているPCの台数
データの転送
待機状態にする
投影データ
データの転送
待機状態にする
割り当てられた範囲の
フィルタ処理
割り当てられた範囲の
フィルタ処理
PC2 (クライアント)
PC3 (クライアント)
データの転送方法
ソケット通信
192.168.0.102
double値を扱うには、
double値を long に変
換してから long値を
書き込む。そして、入
力ストリームで double
値が返される。
ソケット作成
ソケット・・・
IPアドレス+ポート番号
(=ネットワークアドレス)
192.168.0.121 +
5000
PC1 (サーバー)
内部バッファ列を作成
し、配列に格納して転
送の効率を上げてい
る。
(ポートは1024~65536)
ストリーム作成
ストリーム・・・
データを流す場所
バッファ
送りたいデータ(配
列)
ポ
ー
ト
に
接
続
192.168.0.121
書き込んだデータを
一時バッファしておく
PC2 (クライアント)
今後の取り掛かり
PC1 (サーバー)
待機状態
まずサーバー側で、クライアントの接続状況を集
192.168.0.100
192.168.0.101
192.168.0.102
192.168.0.103
めておいて、クライアントの情報を入手しておく。
それからサーバー側でのアクションで、計算角度
を割り当てていく。
IP Address
IP Address
IP Address
IP Address
192.168.0.100
192.168.0.101
192.168.0.102
192.168.0.103
PC2
PC3
PC4
PC5
(クライアント)
今後の課題
・マルチスレッドを利用して、複数台(とりあえず
は4台)で分散処理を検討していく。
・それぞれの処理時間の計測。
・3次元CT再構成について(理論、画像など)。
・Javaの中のRMI、CORBAなどで構築してみる。