東芝への1号機の現状報告資料(片桐)(PPT

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X線偏光測定用μ-PICの現状
2004年10月7日
片桐 秀明(京大・理)
顕微鏡によるμ-PIC検出器面の確認
2004/4/1
通常のピクセル
東芝の報告にあったバッド
ピクセル234および36
目で分かる範
囲でそのほか
に目立った損
傷は見受けら
れなかった。
放電の跡?
京大での実験セットアップ
側面に基板を固定=>
ある程度の強度と加重
に対する精度
が必要
アルミの箱
2004/10/7
ともかく実物をご覧あれ!
オシロスコープで見たX線の信号
2004/6/14
線源55Fe、HV 520V、32chアナログサム
パルス幅約100nsecでガウス分布に近い波形
簡単なゲイン測定
線源に109Cd、quenching gasにエタンを用いて信号をオシロスコープで確認。
32ch足し合わせたanodeの
アナログ信号
ゲイン 最大10000程度まで達
成可能(ファクター2-3の変動)
Anodeでのスペクトル
現在、試行錯誤中。
システムのセットアップ=>だいたいOK。
Coming soon!
300nA
リーク電流
ほぼHVに比例して
増加(東芝測定値と
ほぼ同じ)。
HV(V)
600V
ただし、その増加率は
日によって変動し、1実
験中も時間で変化する
ことがある。水分?
実験を安定して行うための現在のところ定量的で重要な
ファクター(放電の起こりやすさとも関連?)。
目下のところ時間、温度、湿度、etc.をパラメータとして
リーク電流を記録し、動向を見るほかない。=>原因を
突き止め、対策を知りたい!
その他気づいたこと
• 基板の電源供給部分の端子=>取り付けが大変で
コネクタが取れやすい。
• 基板が弱いので強度や精度が問題か?
• 最大580Vまで上げたが、その付近では放電らしい
イベントがオシロスコープで見える(それ以下の電圧
でも見えることあり)=>最大550V程度で稼動する
ことが望ましい。
• メタンでは十分にゲインが得られなかった(信号見
えず)。
• ガスパッケージと基板との気密性(強くネジ止めしな
ければならない)。
これからやろうとしていること
• 55Feのスペクトルおよびエネルギー分解能の測定。
• Cathod信号の測定(256chのトリガーとして使え
る?)。
• デジタル信号のイメージによる偏光測定。
• KEK-PFによる高偏光(100%)X線を用いた性能評
価(2005年始めに実験予定)。=>基板を回転する
(基板強度、精度が必要)
• 各チャンネルアナログ読み出しの開発=>ピクセル
の一様性,etc.
• 気球実験???
ピッチと偏光検出感度の関係
ピッチ間隔とストリップ読み出しμ-PICのモジュレーションファクター(~偏
光度)の関係
Ueno,M., 2004,NIM A、525,Issue
1-2, 28-32
Ar
Ne
ピクセル読み出しでピッチ間隔を狭める優位性の定量的評価はまだ
=>偏光検出感度 vs 予算(ピクセル数増加による) vs 技術的難易度
現状では、最優先は600μmを確立することが最優先。
ただし、可能ならばピッチを狭めることも検討することが望ましい。