設計の妥当性評価法について(2)
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Transcript 設計の妥当性評価法について(2)
シリーズ:著者の回答
050212版
質問-053 ( 040702 Hg社神奈川 品質保証評価部:Y.K 様 ) ゲストブック訪問者 様
設計の何を元に「設計根拠の妥当性」を評価すれば良いのか?
部内で検討した結果、第一は、「品質確立リスト(≒機能展開表)」ということになりました。
いくつかの機種の品確リスト(≒機能展開表)を調べましたが、項目も内容も統一されてお
らず、また、確立項目が要因系のパラメータではなく、結果系の品質特性になっており、テ
スト前に是非を判断できないなど、問題が多くありました。
この点について講師は、講義の中でもプロダクト「I」の品確リスト(≒機能展開表)を元に、
同様な問題点を指摘され、これは「確立」ではなく、「単なる確認リスト」とおっしゃっていまし
たが、もう一度、詳しくお聞かせください。
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シリーズ:著者の回答
050212版
回答 – 053
前回も申し上げましたが、
先ず、「設計根拠」という単語ですが、御社では良く使われる用語のようですが、世間一
般では使用されません。一度、YahooやGoogleで検索してみてください。
Y.K様が使われている「設計根拠」は「馬から落馬」と同じです。
従いまして、「設計根拠」は、「設計」そのものです。
設計とは、Y.K様が言われる「根拠」や「理論」や「思想」があるから「設計」というのです。
もうひとつ、「品確リスト」という単語ですが、これは一体何なのですか?
設計には「設計学」という学問があり、この上に成り立っているはずです。「品確リスト」
などという「造語」はお控えください。
世間一般から取り残されますよ!
ご不満でしょうけど、ご理解ください。
では、回答に入ります。
第一という言葉を使用するならば、「評価」に関してはFMEAだと思います。第二は品確リスト
(≒機能展開表)だと思うのですが、いかがでしょうか?
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シリーズ:著者の回答
050212版
ただ、品確リスト(≒機能展開表)に眼が向いたのは偶然ですね。
本ホームページで紹介している設計改革(MDR=Mini Design Review)では、設計改革の3つ
の道具の内で、FMEAと品確リスト(≒機能展開表)が合致していますね。
MDRでも機能展開表を骨格にしています。
ただし、ご指摘の通り、御社の品確リスト(≒機能展開表)は、「結果系の品質特性」に重点
を置かれているようですね。
MDRなどの設計審査では、結果系を問う(審査)のではなく、あくまでも、プロセス、つまり、
設計の過程を審査します。
これを世間では「設計審査(≒DR、Design Review)と呼ぶのです。
結果系の設計資料で、設計審査はできません!
「結果系の品質特性」に重点・・・これを「バック・ローディング開発」と呼ばせていただき、QC
手法の弊害と捉えています。
現在、御社の品確リスト(≒機能展開表)を、「フロント・ローディング開発」へ変えていただく
よう提案しています。
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シリーズ:著者の回答
050212版
「フロント・ローディング開発」に関する詳しい情報は、本Home Pageの下記をご覧ください。
① シリーズ:ちょっと一休み
・ 027
・ 029
② シリーズ:著者の回答
・ 041
以上
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