ヒートポンプ演習

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ヒートポンプ演習
• 冷媒-134aを用いたヒートポンプが,熱源として
8℃の地下水を用いて家を暖房する.この家から
は60,000kJ/hの割合で熱が失われる.冷媒は
280kPa,0℃でコンプレッサーに入り,1MPa,
60℃で出る.
(a)ヒートポンプへの入力動力
(b)水から単位時間当たりに吸収する熱量
(c)ヒートポンプの代わりに電熱ヒーターを用いる
とした場合の消費電力の増加量を求めよ
空気調和
• 大気は水蒸気含む
– 乾き空気+水蒸気
– 一方(水蒸気)は温度によって,相変化を伴う
• 日常の冷暖房や生産プロセスの環境管理
– 温度だけでなく,湿度(相変化物質)のコント
ロールが重要
乾き空気と大気のエンタルピー
• 乾き空気は理想気体(前提)
エンタルピーは温度の関数
h dry  C p T  1.005 [kJ/(kg ÞC]T [ÞC]
• 水蒸気も理想気体(次の図)
P  Pa  Pv
• 水蒸気のエンタルピー
h v (T , low P )  h g (T )
h g (T )  2501 .3  1.82 T (kJ/kg)
T in ÞC
水蒸気
の状態線図
T
S
空気の絶対湿度
• 絶対湿度 
absolute humidity, specific humidity
 
mv
(kg water vapor / kg dry air)
ma
 
mv
ma
 

p v V /( R v T )
p aV /( R a T )

pv / Rv
pa / Ra
 0.622
pv
pa
0.622 p v
p  pv
pv 水蒸気分圧(蒸気圧),pa 乾き空気分圧
空気の相対湿度
• 相対湿度
ある温度,圧力において,水蒸気を最大限ふくむ
空気を飽和空気と呼ぶ
相対湿度とは,飽和空気の水分量 mg に対する
実際に含まれる水蒸気量 mv の比

mv
mg

p vV / R v T
p gV / R v T

pv
pg
p g  p sat @ T

p
(0.622   ) p g
,
 
0.622  p g
p  pg
大気のエンタルピー
• 大気の全エンタルピー
H  H a  H v  m aha  m v hv
• 大気の比エンタルピー
– 乾き空気 1 kg あたり(大気 1 kg あたり)の全エンタ
ルピー
H
mv
h
 ha 
hv  ha  hv  ha  hg
ma
ma
h
H
ma  mv
練習問題
図説応用熱力学(オーム社)例題6-1
• 5 m × 5 m × 3 m の部屋が,相対湿度
75%の25℃,100 kPa の空気で満たされ
ている.
(a) 乾き空気の分圧
(b) 空気の絶対湿度
(c) 乾き空気の単位質量あたりの,空気の
エンタルピー
(d) この部屋の乾き空気と水蒸気の質量を
求めよ
露点温度
• 露点温度とは,空気が一定圧力のもと冷やされ
るときに,凝縮の始まる温度と定義される
練習問題
図説応用熱力学(オーム社)例題6-2
• 寒い日には,家の窓の内側表面にしばし
ば凝縮が起こる.それは,窓の近くの空気
の温度が低くなっているからである.部屋
の中の温度は20℃で相対湿度は 75% で
ある.窓の温度がいくらになると,空気中
の水分が窓の内側表面で凝縮を始める
か?
• 湿度の測定
– 入り口で飽和していな
い空気
– 出口で飽和空気
– 蒸発による温度低下
↓
• 断熱飽和過程
断熱飽和温度
断熱飽和過程
• 質量保存の法則
mÝa1  mÝa 2  mÝa
mÝw 1  mÝf  mÝw 2
 mÝf  mÝa (  2   1 )
• エネルギー保存則
mÝa1 h 1  mÝf h f 2  mÝa 2 h 2
 mÝa1 h 1  mÝa ( 2   1 ) h f 2  mÝa 2 h 2
 h 1  ( 2   1 ) h f 2  h 2
• よって
(c p T1   1 h g1 )  ( 2   1 ) h f 2  (c p T2   2 h g 2 )
1 
• 一方
2 
c p (T2  T1 )   2 h fg 2
h g1  h f 2
0.622 p g 2
p2  pg2
 2  100 %
湿球温度と振動乾湿計
• 1気圧(101.325 kPa)における大気の乾球温度と湿球温
度が,振動乾湿計によってそれぞれ25℃と15℃と測定さ
れた.空気の (a) 絶対湿度と (b) 相対湿度,および (c)
エンタルピーを求めよ