2.プレゼンテーションのコツ

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Transcript 2.プレゼンテーションのコツ

福島市市民活動サポートセンター主催
NPOマネジメント講座
「実践的!助成金の申請とプレゼンテーションのススメ」
申請書作成とプレゼンのコツ
2010年9月9日(木)
日本財団海洋グループ
海洋安全・教育チーム
荻上 健太郎
http://blog.canpan.info/kaizokudan/
目次
1.申請書作成のコツ
2.プレゼンテーションのコツ
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1.申請書作成のコツ
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1.申請書作成のコツ
申請書作成の最大のポイントは「姿勢」!
自分たちがやりたいこと(ウォンツ)
自分たちが書きたいこと、言いたいこと
発想の転換
が必要
解決したい課題(ニーズ)
相手(助成する側)が知りたいこと、聞きたいこと
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1.申請書作成のコツ
①申請書式を守る
申請書式は助成財団がこだわって作っているもの。そして、
みなさんへの問いかけ(知りたいこと)。文字数制限を守らない、書式
を逸脱するなどは、マイナス効果となる。
※書式で表現しきれない部分を添付資料で補足する。
②文章力はいらない
申請書はエッセイではなく事業計画書。美しい文章表現や感動を誘
う文章などは不要。
※長い文章よりも箇条書きで要点を簡潔に記述する。
※特に外部審査員は短い時間で申請書を読まなければいけない。
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1.申請書作成のコツ
③平易な表現を心がける
審査担当者は専門家とは限らないので、専門用語の羅列はNG。分かっ
てくれるはずではなく、分かってもらうにはという意識で。
※分かっていない相手を分からせる説得力が求められる。
④解決策と実現性を具体的に記述
助成金でなにができ、それによりなにがどう変わるのかを具体的に記述
する。
※問題や課題、思いの記述だけではだめ。審査の視点は解決策とその実現性。
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1.申請書作成のコツ
⑤企画の筋道と根拠のある数字を記述
企画の筋道「問題→原因分析→原因解決の方法」を明確にし、
かつ根拠のある数字の記載で理解を深めてもらう。
※原因分析が抜けてしまうことが多いので要注意。
※事業と直接関係する数字だけでなく、周辺環境などの数字も。
⑥団体情報を積極的に記載
パートナーとしての信用を獲得するため、基礎情報、実績、現状、
財政、実施体制などを積極的に記載する。
※ありのままを素直に記述するのが一番良い。
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1.申請書作成のコツ
⑦予算書は算出根拠を明確に
いまどき、○○一式□□万円ではとおらない。事業計画と連動した合理
的な予算づくりを。
※対象になる経費とならない経費があるので募集要項をよく確認。
⑧事業内容、予算書、スケジュールの連動性を確認
事業計画がしっかりしているかどうかは、連動性をみれば分かる。一通
り書き終えた後で確認する。
※連動性がとれていない場合、計画自体に無理や不整合がある場合があるので要注意。
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1.申請書作成のコツ
⑨添付資料はほどほどに
新聞掲載記事コピー、活動現場の写真などの添付資料は有効。しかし、
添付資料は程度が大事。大量の添付資料はマイナス効果になることも。
※添付資料はあくまで添付であることを忘れずに。
⑩読み合わせを行う
複数の目で見ることで、誤字脱字のチェックだけでなく、内容の推敲も
可能。
※専門知識や先入観のない団体外部の人にも読んでもらうとより効果的。
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1.申請書作成のコツ
⑪団体内部で共有する
一部のメンバーだけの動きとせず、団体内部で必ず共有する。団体の
活動計画全体の中での位置づけを明確に。
※助成金は団体に与える影響も大きいので、事前の共有をしていないと団体の存続危
機に陥ることも。
⑫期日には余裕をもって
締め切り直前に資料請求しているようではもう遅い。
※上記に取り組むのは時間がかかるので、動き出しは早めに。
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1.申請書作成のコツ
採択される申請書とされない申請書の違いは!?
(1)ニーズや課題を明確に把握、説明できているか?
(2)ニーズや課題へのアプローチが適切か?
(3)事業内容が合理的かつ実現可能か?
(4)成果が明確かつその後の展望にも期待がもてるか?
(5)助成金の使途に必然性があるか?
※審査担当者も上記の視点で申請書を読みます。
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1.申請書作成のコツ
申請書作成の最大のポイントは「姿勢」!
自分たちがやりたいこと(ウォンツ)
自分たちが書きたいこと、言いたいこと
発想の転換
が必要
解決したい課題(ニーズ)
相手(助成する側)が知りたいこと、聞きたいこと
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2.プレゼンテーションのコツ
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2.プレゼンテーションのコツ
プレゼンテーション成功のポイントは「気の持ち方」!
うまく話せる自信がない
プレゼンは面倒だ
面接を受けてるみたいで緊張する
発想の転換
が必要
しゃべりが下手でもポイントを押えれば大丈夫
自分たちを振り返り、知ってもらうすばらしい機会
相手(審査員)もみなさんのことを知りたい
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2.プレゼンテーションのコツ
プレゼンの目的を確認しましょう!
助成金の審査におけるプレゼンの目的は、
①あらを探して落とすことではなく、
②事業内容や事業実施者を正しく理解し、
③将来のパートナーとの関係性を築き、
④そして、より良い事業、課題解決への第一歩をきる、
そのきっかけとすることです。
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2.プレゼンテーションのコツ
プレゼンの要件を明確に把握しましょう!
(1)発表時間は何分?(発表と質疑の時間構成)
(2)発表方法は?(プロジェクター、ポスターなど)
(3)発表内容は?(自由、フォーマット有など)
(4)選考方法は?(投票、審査員による選考など)
(5)審査の基準は?(見られるポイント)
(6)審査員は?(何名、どんな人) ?
(7)競争率は?
※要件を把握することが対策の第一歩です。
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2.プレゼンテーションのコツ
伝わるプレゼンに共通する5つの要因
(1)分かりやすい
(2)リアリティーがある
(3)ストーリーがある
(4)親近感がある
(5)意外性がある
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2.プレゼンテーションのコツ
5つの要因①「分かりやすい」
・分かりやすい=共感を得やすい
・水戸黄門に学ぼう
・できるだけシンプルに
5つの要因②「リアリティーがある」
・リアリティー=信憑性
・自分の体験談>よそで聞いた話
・活動現場を持っている=リアリティーがある
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2.プレゼンテーションのコツ
5つの要因③「ストーリーがある」
・プロジェクトXを見習おう
・変化、成長
・感情(挫折、落胆、喜び、達成感など)
5つの要因④「親近感がある」
・失敗談や体験談で共感を引き出す
・プレゼンする相手はどんな人たちかに注意
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2.プレゼンテーションのコツ
5つの要因⑤「意外性がある」
・意外な切り口を提示する
・突拍子もない活動が必要なのではなく、意外な関係性を見つける
・「実は助成金が欲しいわけではないんです・・・」
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2.プレゼンテーションのコツ
伝わるプレゼンに進化する5つのテクニック
(1)事例
(2)たとえ
(3)数字
(4)対比
(5)虎の威を借りる
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2.プレゼンテーションのコツ
5つのテクニック①「事例」
・「分かりやすさ」「リアリティー」「親近感」を高める
(例)行政ともしっかり連携しています
→これまでに○○市とも協働した□□という事業がある
5つのテクニック②「たとえ」
・「分かりやすさ」を高める
(例)モハメッド・アリはすごいボクサーでした
→リング上の彼は、蝶のように舞い、蜂のように刺す闘いぶりでした
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2.プレゼンテーションのコツ
5つのテクニック③「数字」
・「リアリティー」を高める
(例)これまでにもたくさんの実績があります
→これまでに26回の講習会を開催しました
(例)よりきめの細かいサポートが可能です
→一般的には20人に1人の指導者がつくが、私たちの場合は10人に
1人指導者をつけることで、きめ細かいサポートを実現しています
5つのテクニック④「対比」
・「分かりやすさ」を高める
(例)私たちはより低コストでの運営が可能です
→行政が直営する場合に比べ、○○%のコスト削減が可能
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2.プレゼンテーションのコツ
5つのテクニック⑤「虎の威を借りる」
・話に箔を付け、「リアリティー」を高める
(例)私たちのこの手法はすごいんです
→実は、私たちのこの手法は○○省の□□100選に選ばれました
(例)この問題は深刻化しています
→先日も、○○新聞の社説で、この問題が全国的に深刻化していること
が取り上げられました
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2.プレゼンテーションのコツ
プレゼンテーション成功のポイントは「気の持ち方」!
うまく話せる自信がない
プレゼンは面倒だ
面接を受けてるみたいで緊張する
発想の転換
が必要
しゃべりが下手でもポイントを押えれば大丈夫
自分たちを振り返り、知ってもらうすばらしい機会
相手(審査員)もみなさんのことを知りたい
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2.プレゼンテーションのコツ
プレゼンテーションの語源は「プレゼント」
発表するみなさんにとっても、
相手(審査員や助成する側)にとっても、
・良い時間
・良い情報
・良い情熱
を共有し、共感できるすばらしい機会=プレゼントです。
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<プロフィール>
荻上 健太郎(おぎうえ けんたろう)
1973年米国ミシガン州生まれ(36歳)
1998年日本財団に入会
ボランティア活動支援、国際協力プロジェクト担当、CANPANの運営、主に、公益ポータルプ
ロジェクト担当を経て、現在は、海洋グループ海洋安全・教育チーム。
日本を明るく元気にするため、公益活動を情報で支援する「公益活動の情報志援士」を自
称。助成金講座、情報発信・公開講座、ブログ活用講座など、様々なテーマによる講座を全
国各地を飛び回って実施中。
詳しくは、私のブログ「晴耕雨読」をご覧ください!
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