あなたの足に上られたい - 都市計画DocumentSV

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のぼ
貴方の足に上られたい
お
~階段利用のススメ~
都市計画実習 社会的ジレンマ班
担当教官:谷口 綾子
T A :高田 智基
横手
翼
吉村 聡哉
山室 寛明
奥山 有紀
加藤
務
池田 俊輔
中村
頌
ブイティエンキム
社会的ジレンマとは
短期的・利己的にメリットのある行動
(非協力行動)を行うと
長期的・社会的デメリットが
大きくなる社会的状況
社会的ジレンマ
社会的ジレンマの解決策
構造的方略
周囲の環境を変化させることによって
行動変容を促す方法
→(ex.改築、罰金など。後述)
心理的方略
道徳心など人々の心理的要因に働きかけ
行動変容を促す方法
→(ex.ポスターの貼付など。後述)
調査の背景1
身近な社会的ジレンマ問題
・レジ袋有料化 ・ゴミ問題 ・違法駐車
・高速料金1000円問題 など
もっとも身近
利己的メリット
心理的方略の効果
見やすい
もある
エレベータ利用に関する調査
調査の背景2
• 筑波大学院人間総合学科の鍋倉賢治准教
授の研究によると、筑波大生の運動量は日
本人の60~80歳の歩行量に相当する運動
しかしていない。
↓
筑波大生の
運動量を改善!
気
持
ち
い
ぃ
~
調査の目的
・エレベータのムダ利用を
心理的方略を用いることで削減する
・今回の調査を通じて、筑波大生の
環境意識・健康意識を改善する
・構造的方略として筑波大学
第3エリアA棟階段の改善提案を行う。
テーマ設定
調査の流れ
リーフレット&
ポスター群
ポスター群
リーフレット群
なし(制御群)
既存研究の調査
第1回アンケート配布・集計
実態調査
(事前)
リーフレット配布
ポスター掲示
第2回アンケート配布・集計
データ集計・考察
実態調査
(事後)
実態調査
(事前)
リーフレット&
ポスター群
ポスター群
リーフレット群
なし(制御群)
テーマ設定
既存研究の調査
第1回アンケート配布・集計
実態調査
(事前)
リーフレット配布
ポスター掲示
第2回アンケート配布・集計
データ集計・考察
実態調査
(事後)
実態調査(事前)
• 実習テーマ決定後、大学内のエレベータに
実際に乗り込み実際の利用状況を調査した。
47%
約半数がムダ利用
53%
ムダ利用者
エコ利用者
4月28日~5月1日
第2,3エリアのエレベータ調査において
構造的方略案
~ディベートを通して~
•
•
•
•
•
•
•
階段の幅を広げる

階段のデザインを変える 
階段の場所を変える
•
階段を増やす
EVを減らす
•
EV前にゲートを設置
吹き抜けのある構造
EVを有料化
ICカードを導入
階段利用者が
得する制度を設ける
EV前で監視を行い
階段利用を促す
etc.
構造的方略の問題点
いずれも大きなコストがかかるため、
学生主体で構造的方略を実践するのは難しい
そこで・・・
・心理的方略を実施(次頁)
・新しい校舎の構造を提案(発表後半)
今回の心理的方略
大きく分けて2つのコミュニケーションツールを
用いて心理的方略を実施した。
①リーフレット
②ポスター
心理的方略
の流れ
リーフレット&
ポスター群
ポスター群
リーフレット群
なし(制御群)
テーマ設定
既存研究の調査
第1回アンケート配布・集計
実態調査
(事前)
リーフレット配布
ポスター掲示
第2回アンケート配布・集計
データ集計・考察
実態調査
(事後)
実験群について
リーフレット& ポスター群 リーフレット
ポスター群
群
社工
社工
(1,2,3クラ)
(4,5クラ)
制御群
心理
教育
人文
障害
応理
ポスター
○
○
X
X
リーフレット
○
X
○
X
※計2回のアンケート、現地調査を通して
リーフレットの効果の比較
ポスターの効果の比較
利用状況の変化を見る
第1回アンケート
テーマ設定
既存研究の調査、予備調査
リーフレット&
ポスター群
ポスター群
リーフレット群
なし(制御群)
事前調査
第1回アンケート配布・集計
リーフレット配布
ポスター掲示
第2回アンケート配布・集計
事後調査
データ集計・考察
現地調査
(平行調査)
第1回アンケート
テーマ設定
既存研究の調査
リーフレット&
ポスター群
ポスター群
リーフレット群
なし(制御群)
第1回アンケート配布・集計
実態調査
(事前)
リーフレット配布
ポスター掲示
第2回アンケート配布・集計
データ集計・考察
実態調査
(事後)
第1回アンケート
6つの学類のフレッシュマンセミナーを対象に、
アンケート調査を実施。
質問項目
・自身の健康について関心がありますか?
・食生活全般に気を使っていますか?
(5段階評価で回答)
など…
→被験者の健康意識の計測
第1回アンケート
質問項目
・環境問題に関心がありますか?
・節電を心がけていますか?
・エコバックを利用していますか?
(5段階評価で回答)
→被験者の環境意識の計測
など…
第1回アンケート
質問項目
・エレベータの位置をどの程度把握していますか?
(各棟ごとの3段階評価)
・何階分の移動をするときエレベータを利用しようと思
いますか?
(上り、下りごとに階数を記入)
など…
→エレベータ利用状況の計測
リーフレット
(冊子)
リーフレット&
ポスター群
ポスター群
リーフレット群
なし(制御群)
テーマ設定
既存研究の調査
第1回アンケート配布・集計
実態調査
(事前)
リーフレット配布
ポスター掲示
第2回アンケート配布・集計
データ集計・考察
実態調査
(事後)
リーフレット(冊子)
配布時期:1回目アンケート調査の直後
方法:社工(1,2,3クラ)『ポスター&リーフレット群』
心理『リーフレット群』の学生に配布
社工(4,5クラ)、応理『ポスター群』
教育、障害、人文『制御群』には配布しない
目的:リーフレットによる効果の計測
リーフレット内容
リーフレット内容
テーマ設定
ポスター
既存研究の調査
リーフレット&
ポスター群
ポスター群
リーフレット群
なし(制御群)
第1回アンケート配布・集計
実態調査
(事前)
リーフレット配布
ポスター掲示
第2回アンケート配布・集計
データ集計・考察
実態調査
(事後)
ポスター
掲載期間:5/30(土)〜
設置場所:第3学群A、B棟各階
階段踊り場、階段蹴上げ部分、
エレベータ外側、内側
→『ポスター&リーフレット群、ポスター群』対象
目的:ポスター設置による効果の計測
→第2学群棟には設置せず、ポスターの有無で
効果がどれだけ違うか計測する。
ポスター(階段)
ポスター(階段踊り場)
・踊り場
「ドクター塚本の階段健康法」より、
医学的メリットを掲載
各階ごと異なる内容に
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段踊り場部分)
ポスター(階段蹴上げ)
・蹴上げ(階段の側面)
リーフレットと対応させ、階段を擬人化
ストーリー性を持たせる
ポスター(階段蹴上げ部分)
3A棟
3B棟
・階段の心の声をお伝えします
・最近見なかったけど,どうしてたの?
・エレベータに浮気してないよね?
・あれぇ?もう疲れたの?
だらしない人ね。
・…でも本当は、あなたに上って
もらえて、うれしいんだよ。
・お疲れさま。また上ってね。
・階段の心の声をお伝えします
・今日は上ってくれるんだぁ。
・最近、あんまり上ってくれないよね。
・エレベータの方が楽だもんね?
・もっとあなたに上って
もらいたいなぁ。
・おつかれさま。また上ってね。
ポスター(エレベータ)
・外側
各階ごとに、行き先を質問する形式のもの、
視覚的にわかりやすいものの2パターンを掲示
・内側
移動中に読める程度の情報量を載せる
インパクトを与え階段利用を促した
ポスター(エレベータ外側部分)
1階用
2階用
ポスター(エレベータ外側部分)
3階用
4階用
ポスター(エレベータ外側部分)
ポスター(エレベータ内側部分)
第2回アンケート
テーマ設定
既存研究の調査
リーフレット&
ポスター群
ポスター群
リーフレット群
なし(制御群)
第1回アンケート配布・集計
実態調査
(事前)
リーフレット配布
ポスター掲示
第2回アンケート配布・集計
データ集計・考察
実態調査
(事後)
第2回アンケート
コミュニケーションツールの効果を見るためのアンケート
意識の変化を読み取る
=パネル調査
質問項目
・健康意識の計測
・環境意識の計測
・エレベータ利用状況の計測
第1回と対応
第2回アンケート
質問項目
・ポスターを見て、エレベータの利用を控えようと
思いましたか?
・リーフレットをみて、エレベータ利用を控えようと
思いましたか?
(各場所のポスターごとに、5段階評価) など…
→コミュニケーションツールの効果を測定
実態調査(事後)
テーマ設定
既存研究の調査
リーフレット&
ポスター群
ポスター群
リーフレット群
なし(制御群)
第1回アンケート配布・集計
実態調査
(事前)
リーフレット配布
ポスター掲示
第2回アンケート配布・集計
データ集計・考察
実態調査
(事後)
平行調査結果(15分間調査)
ポスター掲示前後のムダ利用率の変化
(%)
100
80
60
事前
事後
40
20
0
N=916
N=317
ポスターあり
N=998
N=343
ポスターなし
平行調査結果(15分間調査)
ポスター掲示前後の利用者数の変化
(人)
100
80
60
事前
事後
40
20
0
N=916
N=317
ポスターあり
N=998
N=343
ポスターなし
実態調査(15分間調査)の考察
• ポスターを掲示した第3エリアでは、掲示して
いない第2エリアと比較して、平均利用者数
が減少した。
• ポスターの有無で、ムダ利用の割合は大きな
変化が見られなかった。
実態調査結果(1日調査)
実施日時:5/29(金)8:20~18:20
3A棟
合計稼働時間 5時間0分32秒
2A棟
4時間2分2秒
合計停止時間 4時間59分28秒
5時間57分58秒
最長稼働時間 26分3秒
(1限後休み時間)
16分15秒
(4限後休み時間)
最長停止時間 20分22秒(6限中)
22分12秒(4限中)
※合計授業時間:7時間30分、合計休み時間:2時間30分
実態調査(1日調査)の考察
・休み時間だけではなく、授業中も多くの
エレベータ利用があることが分かった。
・エレベータの長時間の連続停止はなく、
エレベータの稼動を停止する時間を
確保することは困難なことが分かった。
分析
A群
ポスター
リーフレット
B群
ポスター
C群
リーフレット
D群
制御群
A群
ポスター
リーフレット
段
階
比
較
分
析
B群
ポスター
C群
リーフレット
D群
制御群
群
間
比
較
分
析
分析
質問項目
尺度
自身の健康について関心がありますか?
健康関心度
自身の健康に配慮した生活をしようと思いますか?
健康配慮度
環境問題について関心がありますか?
環境関心度
環境に配慮した生活をしようと思いますか?
環境配慮度
何階分の移動をするときにエレベータを利用しよう
と思いますか?
エレベータ
利用階数
どのくらいの頻度でエレベータを使いますか?
エレベータ
利用頻度
段階比較分析
健康関心度
5.000
4.500
4.000
3.500
前
後
3.000
2.500
2.000
1.500
フ
レ
御
群
N=15
制
ッ
ト群
)
理
タ
ー
群
(応
工
(社
ポ
ス
タ
ー
群
フ
レ
ー
・リ
ー
N=13
ポ
ス
タ
N=84
)
ッ
ト群
N=19
リ
ー
N=20
ポ
ス
1.000
分析方法・・・SPSSによるt検定
段階比較分析
健康配慮度
5.000
4.500
4.000
3.500
前
後
3.000
2.500
2.000
1.500
群
御
制
ッ
ト群
N=15
リ
ー
フ
レ
理
)
ー
群
(応
タ
ー
群
(社
ポ
ス
タ
フ
レ
ー
・リ
ー
N=13
N=84
ポ
ス
タ
N=19
工
)
ッ
ト群
N=20
ポ
ス
1.000
分析方法・・・SPSSによるt検定
段階比較分析
環境関心度
5.000
4.500
4.000
3.500
前
後
3.000
2.500
2.000
1.500
フ
レ
群
御
制
ッ
ト群
)
理
タ
ー
群
(応
工
(社
ポ
ス
タ
ー
群
フ
レ
ー
・リ
ー
N=15
ポ
ス
タ
N=13
N=83
)
ッ
ト群
N=19
リ
ー
N=20
ポ
ス
1.000
分析方法・・・SPSSによるt検定
段階比較分析
環境配慮度
5.000
4.500
4.000
3.500
前
後
3.000
2.500
2.000
1.500
フ
レ
群
御
制
ッ
ト群
)
理
タ
ー
群
(応
工
(社
ポ
ス
タ
ー
群
フ
レ
ー
・リ
ー
N=15
ポ
ス
タ
N=13
N=83
)
ッ
ト群
N=19
リ
ー
N=20
ポ
ス
1.000
分析方法・・・SPSSによるt検定
段階比較分析
エレベータ上り利用
5.000
有意差
あり!!
有意差
あり!!
4.500
有意差
あり!!
4.000
3.500
前
後
3.000
2.500
2.000
1.500
フ
レ
御
群
N=14
制
ッ
ト群
)
理
タ
ー
群
(応
工
(社
ポ
ス
タ
ー
群
フ
レ
ー
・リ
ー
N=11
ポ
ス
タ
N=82
)
ッ
ト群
N=18
リ
ー
N=20
ポ
ス
1.000
分析方法・・・SPSSによるt検定
段階比較分析
エレベータ下り利用
有意差
あり!!
5.000
4.500
4.000
3.500
前
後
3.000
2.500
2.000
1.500
フ
レ
御
群
N=11
制
ッ
ト群
)
理
タ
ー
群
(応
工
(社
ポ
ス
タ
ー
群
フ
レ
ー
・リ
ー
N=11
ポ
ス
タ
N=79
)
ッ
ト群
N=18
リ
ー
N=20
ポ
ス
1.000
分析方法・・・SPSSによるt検定
段階比較分析
エレベータ利用頻度
5.000
4.500
4.000
3.500
前
後
3.000
2.500
2.000
1.500
1.000
ス
ポ
タ
ー
・リ
ー
N=20
レ
フ
N=18
N=84
)
工
ト群
ッ
(社
ス
ポ
タ
N=13
)
理
(応
群
ー
ス
ポ
タ
群
ー
ー
リ
レ
フ
ト群
ッ
N=15
群
御
制
分析方法・・・SPSSによるt検定
段階比較分析の考察
• ポスター群(応理のみ)では、エレベータの
利用階数で前後に有意差が見られた。
• リーフレット群と制御群では、エレベータの利用
階数(上りのみ)で前後に有意差が見られた。
• 他の全群でも有意差は見られなかったが、
エレベータ利用階数は正の変化が見られた。
群間比較分析
リーフレット効果の測定
(ポスター・リーフレット群vsポスター群(社工))
0.300
0.200
0.100
0.000
心
慮
心
慮
度
数
数
配
関
配
頻
階
階
-0.100関
康
康
境
境
用
用
用
健
健
環
環
利
利
利
り
り
上
下
-0.200
ポスター・リーフレット群
ポスター群(社工)
-0.300
-0.400
-0.500
分析方法・・・SPSSによるt検定
群間比較分析
リーフレット効果の測定
(ポスター・リーフレット群vsポスター群(応理))
0.300
0.200
0.100
0.000
慮
心
慮
度
数
数
-0.100関心
配
関
配
頻
階
階
康
康
境
境
用
用
用
健
健
環
環
利
利
利
-0.200
り
り
上
下
-0.300
ポスター・リーフレット群
ポスター群(応理)
-0.400
-0.500
-0.600
-0.700
分析方法・・・SPSSによるt検定
群間比較分析
リーフレット効果の測定
(リーフレット群vs制御群)
0.200
0.100
-0.300
度
利
用
頻
数
り
利
用
階
下
上
り
利
用
境
環
階
数
慮
配
心
境
配
康
環
-0.200
健
健
康
関
-0.100
関
慮
心
0.000
リーフレット群
制御群
-0.400
-0.500
-0.600
-0.700
分析方法・・・SPSSによるt検定
群間比較分析
ポスター効果の測定
(ポスター・リーフレット群vsリーフレット群)
0.300
0.200
0.100
0.000
慮
心
慮
度
数
数
-0.100関心
配
関
配
頻
階
階
康
康
境
境
用
用
用
健
健
環
環
利
利
利
り
り
-0.200
上
下
ポスター・リーフレット群
リーフレット群
-0.300
-0.400
-0.500
-0.600
分析方法・・・SPSSによるt検定
群間比較分析
ポスター効果の測定
(ポスター群(社工)vs制御群)
0.300
0.200
0.100
度
利
用
頻
数
り
利
用
階
下
上
り
利
用
境
階
数
慮
配
心
境
関
慮
配
康
環
-0.200
健
健
康
関
-0.100
環
心
0.000
ポスター群(社工)
制御群
-0.300
-0.400
-0.500
-0.600
-0.700
分析方法・・・SPSSによるt検定
群間比較分析
ポスター効果の測定
(ポスター群(応理)vs制御群)
0.200
0.100
-0.300
頻
度
用
利
階
数
用
下
り
利
用
階
数
配
慮
上
り
利
境
関
心
境
康
環
-0.200
健
健
康
-0.100
環
配
慮
関
心
0.000
ポスター群(応理)
制御群
-0.400
-0.500
-0.600
-0.700
分析方法・・・SPSSによるt検定
群間比較分析
その他
(ポスター・リーフレット群vs制御群)
0.300
0.200
0.100
頻
度
利
用
数
用
階
り
利
下
上
り
利
用
階
数
配
慮
環
境
配
慮
関
心
環
境
-0.200
健
康
健
康
-0.100
関
心
0.000
ポスター・リーフレット群
制御群
-0.300
-0.400
-0.500
-0.600
-0.700
分析方法・・・SPSSによるt検定
群間比較分析
その他
(ポスター群(社工)vsポスター群(応理))
0.300
有意差
あり!!
0.200
0.100
度
利
用
頻
数
下
り
利
用
階
上
り
利
用
境
環
階
数
慮
配
心
境
関
慮
配
関
康
環
-0.200
健
健
康
-0.100
心
0.000
ポスター群(社工)
ポスター群(応理)
-0.300
-0.400
-0.500
-0.600
-0.700
分析方法・・・SPSSによるt検定
群間比較分析
その他
(ポスター群(社工)vs リーフレット群)
0.300
0.200
0.100
度
用
頻
利
用
階
数
り
利
り
利
上
ポスター群(社工)
リーフレット群
下
用
階
数
慮
境
配
環
心
境
関
慮
康
配
環
-0.200
健
健
康
関
-0.100
心
0.000
-0.300
-0.400
-0.500
-0.600
分析方法・・・SPSSによるt検定
群間比較分析
その他
(ポスター群(応理)vsリーフレット群)
0.200
0.100
-0.300
度
利
用
頻
数
下
り
利
用
階
上
り
利
用
境
環
階
数
慮
配
心
関
境
配
康
関
慮
環
-0.200
健
健
康
-0.100
心
0.000
ポスター群(応理)
リーフレット群
-0.400
-0.500
-0.600
-0.700
分析方法・・・SPSSによるt検定
群間比較分析の考察
• リーフレット効果の測定では、
有意差はみられなかった。
• ポスター効果の測定では、
有意差はみられなかった。
• ポスター群内での比較では、応理の方が社工
よりもポスターの効果があったことを示した。
パス解析
• 分析目的
各コミュニケーションツールが意識・行動に
どのような影響を与えているのかを調査する。
• 分析方法
SPSSによる重回帰分析
• 分析対象
各コミュニケーションツールに関する質問項目
エレベータの利用状況に関する質問項目
行動変容のプロセス
踊り場ポスター閲覧
蹴上げポスター閲覧
エレベータ利用
に対する意識の変化
(意識変容)
エレベータ内外
ポスター閲覧
リーフレット閲覧
行動変容
パス解析①
コミュニケーションツールの
• 内容把握度
• 説得力
• 興味・関心度
がエレベータ利用の意識に変化を与えているか
(意識の変容)を分析する。
踊り場ポスターの効果
内容把握
説得力
興味・関心
意識変容
蹴上げポスターの効果
内容把握
説得力
興味・関心
意識変容
エレベータ内外ポスターの効果
内容把握
説得力
興味・関心
意識変容
リーフレットの効果
内容把握
説得力
興味・関心
意識変容
パス解析②
コミュニケーションツールを見た事による
エレベータ利用の意識変容が、実際の行動に
影響を与えているか(行動の変容)を分析する。
行動変容のプロセス
コミュニケーション
ツールの内容把握
コミュニケーション
ツールの説得力
コミュニケーション
ツールに対する
興味・関心
意識変容
行動変容
パス解析
• 考察
– 踊り場ポスター、蹴上げポスター、リーフレットは、
説得力があると感じた人ほど、エレベータの利用
に対する意識の変容が大きい。
– エレベータの内外部ポスターは、内容を把握して
いる人ほど、エレベータの利用に対する意識の
変容が大きい。
– しかし、意識の変容が見られても、それが実際の
行動変容には結びつかなかった。
総括1
• 現地調査の結果によると、ポスター掲示の前後でエレ
ベータのムダ利用率の大きな変化は見られなかったが、
平均利用者数は減少傾向が見られた。
ポスター掲示によってエレベータの利用者が減少した!?
• アンケートを行うことのみによっても、 意識変化を起こ
す効果があることが分かった。
総括2
• パネル調査の結果からコミュニケーションツールを
用いた心理的方略では、対象者の意識を変容させ
ることはできたものの、行動変容を起こすことはでき
なかった。
構造的方略が必要なのではないか!?
理想の階段構造を提案
改善フロアの提案
3A棟(一部)模型
改善フロアの提案
模型(1F階段部分)拡大写真
さらなる階段利用を促すには…
コミュニケーションツール等を用いた心理的方略
+
新しい階段のスタイルを造る等の構造的方略
↓
Let’s START 階段生活
班員の体重変化
体重
増加…
4人
減少… 5人
変化なし…0人
体脂肪
増加…
3人
減少… 5人
変化なし…1人
内臓脂肪レベル 増加…
0人
減少… 2人
変化なし…7人
1.3kg!
最大変化 体重…
68.0kg → 66.7kg
体脂肪… 15.9%→ 13.7%
内臓脂肪レベル… 6.0 → 5.5
3.0 → 2.5
-2.2%!!
おまけ
• アンケート珍(?)回答
複数選択質問のその他自由記述項目、他
感想記述項目から一部回答を抜粋
★その1:現在所持している交通手段
→インラインスケート
★その2:エレベータを使う理由
→階段が見つからない
気分で階段と使い分ける
おまけ
★その3:踊り場ポスターを見た感想
→合点。
消費カロリーが信じられない
★その4:蹴上げポスターを見た感想
→ガッテン。
喋っていて驚いた
もっとツンデレに徹するべき
階段の性格に一貫性がない
おまけ
★その5:リーフレットを見た感想
→がってん。
足がよかった
表紙の人が美脚
面白いけど女性には少し不快です
安っぽかった
おまけ
3A棟4階エレベータ
参考文献
• 杉浦淳吉・・・ナカニシヤ出版「環境配慮の社会心理
学」
• 東芝エレベータ株式会社「FUTURE DESIGN 都市
と交通の未来形」(http://www.toshibaelevator.co.jp/elv/newsnavi/volumes/28/news/ind
ex.html)
• 日本オーチス・エレベータ株式会社「エレベータ交通
量計算」
• 塚本令三・・・講談社出版「ドクター塚本の『階段健
康法』」
ご静聴ありがとうございました