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HOSEI TAKEUCHI SEMINAR
A I SD A
A I S AS
Attention Interest Search
Desire
Action
Attention Interest Search
Action
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耐久財=探索材
Searchは大切!!
1
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耐久財はさまざまなSearchを経て購買される
Ex.
インターネット・知人
Androidがすごいらしいよ
口コミ
カタログ
スペック
900万画素
連続400時間
有機EL
小売店・ショールーム
デザイン・触り心地
2
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電化製品のお試しによる購買喚起
~ブランドイメージと購買意欲の向上~
関東10ゼミ討論会
法政大学 竹内ゼミ 耐久財 山田班
坂口凜子 林保奈実
別井佑輔 山田亮佑
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目次
研究の目的
お試しの定義
先行研究
現状分析
疑問点
仮説
分析手順
アンケート概要
仮説検証
インプリケーション
今後の展望
参考文献
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研究の目的
「購買前に使用感を試せるサービス」
消費者
メーカー
リスク削減
リレーションシップ形成
購買意欲
up
業績
up
賃金
up
内需拡大
5
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「お試し」の定義
「お試しとは、無料もしくは安価にて耐久
消費材の貸与を受けることができるサー
ビス。貸し出しの際に、身分証の提示が
必要となる」
6
6
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先行研究
ロシター&ベルマン[2010]
サンプリングとは、原則的に商品やサービスを
低コストか無料でトライアルさせるもの
高関与の商品の場合、サンプリングで消費者が商品を
お試しは
試そうと決めたときには、返礼義務の意識を与える為、
有効である
非常に効果的である
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SONY おうちデモ @銀座ソニービル
一泊二日・二泊三日の短期間に無料でデジ
タル一眼レフ、ワンセグを貸し出している
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インタビュー調査
インタビュー調査概要
・日にち
2010年10月18日(月)
・場所
ソニービルショールーム(銀座)
ソニーマーケティング株式会社
広告宣伝部門
ショールーム課
シニアショールームマネジャー
安次嶺 徹 様
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インタビュー内容
質問1.
おうちデモを行っている理由は?
→主な目的は、製品に対する顧客の声を得ることです
その声は製品開発者に伝えております
おうちデモを通して購買に繋がって欲しいという側面もあります
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質問2.
おうちデモの利用状況は?
→週に8~10件ございます
質問3.
家電量販店でお試しを展開することは可能ですか?
→
家電量販店には貸出のノウハウがないため難しい
と思われます
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インタビュー内容
質問4.
おうちデモを行う上での問題点は?
→運営コストが掛かる。お客様に丁寧に扱って頂けているので、
破損などは少ない(ショールームと変わらない程度)
質問5.
おうちデモから購買に繋がる割合は?
→ ショールームでは正確なデータを取っていないが、
1割~2割程度のお客様が後日ショールームを訪れ、商品
を買ったと報告してくれております
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インタビューまとめ
おうちデモのコンセプト
=お客様の声を製品に生かすこと
製品開発の視点
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マーケティングの視点から考察すると
おうちデモは購買意欲向上に効果がありそう
おうちデモを行うことで顧客とのリレーションシップが形成される
可能性がある
お試しが購買意欲
に影響を与えるの
ではないか?
お試しがブランドイ
メージに影響を与
えるのではない
か?
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先行研究
長島・新堂[2002]
平均的に高関与な同一商品内では、より高関与の人ほどネット
情報やカタログ情報よりも、「自身の経験」や「店頭での感触」な
ど体験的、実地検分的な要因を重視している
高関与な人ほどお試しは
有効ということ
15
15
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 疑問点 1
長島・新堂[2002]の先行研究では高関与ほど、
実地検分的な要因を重視していると言ってい
る。
BUT
所有している情報量が少ない低関与の
人の方が、お試しによる影響が強くなる
のではないだろうか?
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 仮説1
お試しをすると高関与の人
より低関与の人の方がブラ
ンドイメージと購買意欲が高
くなる。
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 疑問点 2
有名ブランドと無名ブランドではブランド
イメージや購買意欲に大きな差が生じる
のではないか?
「お試し」した際の使用感はブランドイメー
ジや購買意欲に影響を与えるのではない
か?
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 仮説2
お試しした製品の使用感が良い時、有名
ブランドより無名ブランドの方が、ブラン
ドイメージと購買意欲が上昇する。
 仮説3
お試しした製品の使用感が良くない時、有
名ブランドより無名ブランドの方が、ブラ
ンドイメージと購買意欲の低下が軽減され
る。
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私たちの調べたいこと
ど の よ う な 人 に
どのような企業が貸し出すと
ブランドイメージ・購買意欲に良い影響
を
も
た
ら
す
の
か
20
20
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分析手順
アンケート調査
母集団の分類
製品への関与を高関与、低関与に分類
仮説1の検証(対応のないt検定)
関与の違いによる「お試し」に対するブランドイメー
ジ・購買意欲への反応の差を探る
仮説2,3の検証(2要因の分散分析)
使用感とブランドの知名度における「お試し」へ影響を
探る
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アンケート概要
実施期間: 2010年10月27日~11月9日
N=300(有効回答数:234)
男性 106名 女性 128名
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
人数
165
男性
女性
人数
45%
20
8
15
26
10代 20代 30代 40代 50代
55%
22
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対象製品:空気清浄機
1.近年、売り上げが急速に伸びている
2009年度 販売台数 約210万台 販売金額 約409億円
(前年比 販売台数173.1%増 販売金額194.7%増)
出典/経済産業省「生産動態統計」
2.普及率がまだ低く、今後も普及が見込める
3.家庭で継続的に「お試し」をすることに意義
がある
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主な電化製品の普及率
(%)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
99.5
89.0
92.4
50
45
71.5 74.6
40
主な家電の普及率は70%を越えている 35
30
25
36.6
20
15
10
5
0
空気清浄機の普及率
35.8
37.1
35.7
36.6
35%とほぼ横ばい
まだまだ伸びる!
19.3
20.3
21.3
22.3
(出所)内閣府経済社会総合研究所景気統計部消費動向調査年報
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/shouhi.html (2010/10/25)
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対象製品:空気清浄機
1.近年、売り上げが急速に伸びている
2009年度 販売台数 約210万台 販売金額 約409億円
(前年比 販売台数173.1%増 販売金額194.7%増)
出典/経済産業省「生産動態統計」
2.普及率がまだ低く、今後も普及が見込める
3.家庭で継続的に「お試し」をすることに意義
がある
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アンケート内容
• 空気清浄機への関与の測定
• 有名ブランド、無名ブランド、使用感によって6つのシチュエー
ションを提示し、ブランドイメージ・購買意欲の変化を測定
有名
ブランド
無名
ブランド
お試しをした時
お試しの使用感が
良い時
お試しの使用感が
良くない時
有名
1
有名
使用感◎
2
有名
使用感×
4
無名
使用感◎
無名
使用感×
無名
5
3
6
26
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仮説検証
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 母集団の分類
製品関与尺度(小嶋ほか[1985])
感情的関与
1.私にとって関心のある製品である
2.使用するのが楽しい製品である
3.私の生活に役立つ製品である
4.愛着のわく製品である
5.魅力を感じる製品である
6.情報を集めたい製品である
7.お金があれば買いたい製品である
認知的関与
8.いろいろなメーカー名やブランド名を知っている製品である
9.いろいろなメーカーの品質や機能の違いがわかる製品である
10.いろいろなメーカーの広告に接したことがある製品である
11.友人が購入するとき、アドバイスできる知識のある製品である
12.いろいろなメーカーの製品を比較したことがある
13.この製品カテゴリーに関して豊富な知識をもっている
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天井効果
フロア効果を
検証
除外
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 母集団の分類
3項目を除外した10項目の関与得点平均3.147
3未満を低関与、3以上を高関与とする
低関与
高関与
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仮説1 検証
お試しをすると高関与の人より低関与の人の方がブラ
ンドイメージが高くなる。
ブランド
イメージ
t(466)=3.10,p<.01
31
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ブランド
イメージ
低関与
高関与
低関与
×
3.7404
<
高関与
3.9836
仮説1 お試しをすると高関与の人より低関与の人の
方がブランドイメージが高くなる。
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検証
仮説1 お試しをすると高関与の人より低関与の人の
方がブランドイメージと購買意欲が高くなる。
購買意欲
t(466)=3.05,p<.01
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購買意欲
低関与
高関与
低関与
3.4021
×
<
高関与
3.7147
仮説1 お試しをすると高関与の人より低関与の人の
方が購買意欲が高くなる。
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検証
仮説2
お試しした製品の使用感が良い時、有名ブラン
ドより無名ブランドの方が、ブランドイメージと購
買意欲が上昇する。
仮説3
お試しした製品の使用感が良くない時、有名ブ
ランドより無名ブランドの方が、ブランドイメージ
と購買意欲の低下が軽減される。
35
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仮説2・3 ブランドイメージの主効果検定
球面性が0.1%水準で有意
F値=356.26
0.1%水準で有意
主効果が認められた
36
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仮説2・3 購買意欲の主効果検定
球面性が0.1%水準で有意
F値=477.743
0.1%水準で有意
主効果が認められた
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有名ブランド
ブランドイメージ
-.119
購買意欲
.379
○
無名ブランド
<
.336
ペアごとの差は10%水準で有意
.750
ペアごとの差は1%水準で有意
仮説2 お試しした製品の使用感が良い時、
有名ブランドより無名ブランドの方が、ブ
ランドイメージと購買意欲が上昇する。
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有名ブランド
ブランドイメージ
-1.545
購買意欲
-1.980
○
無名ブランド
<
-1.114
ペアごとの差は1%水準で有意
-1.651
ペアごとの差は1%水準で有意
仮説3 お試しした製品の使用感が良くない時、
有名ブランドより無名ブランドの方が、ブラ
ンドイメージと購買意欲の低下が軽減される。
39
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分析結果まとめ
×
○
○
仮説1 お試しをすると高関与の人より低関与の
人の方がブランドイメージと購買意欲が高くな
る。
仮説2 お試しした製品の使用感が良い時、有
名ブランドより無名ブランドの方が、ブランドイ
メージと購買意欲が上昇する。
仮説3 お試しした製品の使用感が良くない時、
有名ブランドより無名ブランドの方が、ブランドイ
メージと購買意欲の低下が軽減される。
40
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この分析から分かったこと
高関与の人は、低関与の人よりも
ブランドイメージ、購買意欲が高い
無名ブランドは有名ブランドよりも
ブランドイメージ、購買意欲が
使用感が良い時、上昇の幅が大きく
使用感が良くない時、低下の幅が小さい
特に高関与の人はこの傾向が強い
41
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仮説3 低下の幅
仮説2 上昇の幅
1.2
低関与
1
0
ブランドイメージ
購買意欲
高関与
0.8
-0.5
0.6
0.4
-1
0.2
ブランドイメージ
無名ブランド
有名ブランド
-0.4
無名ブランド
-0.2
有名ブランド
0
-1.5
有
名
ブ
ラ
ン
ド
無
名
ブ
ラ
ン
ド
有
名
ブ
ラ
ン
ド
無
名
ブ
ラ
ン
ド
低関与
-2
購買意欲
高関与
-2.5
42
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私たちの言いたいこと
無名ブランド企業が
高関与の人に対して
「お試し」をするべきである
43
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インプリケーション
44
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インプリケーション1
派遣
来店
家電量販店
無名メーカーの販売員
高関与の人
=お客
お試し
しませんか?
するする!
身分証明書など
の提示
お試し
ブランドイメージの向上
購買意欲を刺激
45
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インプリケーション1
無名メーカー
家電量販店
46
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インプリケーション2
展示会にての「お試し」
• CEATEC
JAPAN2010
181,417人!
来場者数
(2010/10/4~9)
• 日本橋ストリートフェスタ
22,000人!
来場者数約
(2010/3/21)
• カンサイフェア
19,000人!
来場者数約
(2010/7/23~25)
高関与の人
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インプリケーション2
展示会
来場
展示会に
参加
ブランドイメージの向上
購買意欲を刺激
無名メーカー
メーカーに返却
その場で貸出!
Arobo mini
48
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インプリケーション2
中国旅行客に注目!
中国人受け入れ基準の緩和
中国人が滞日中に使う金額は
約20~30万円!
(単純計算で年間2000~3000億円の
市場規模)
銀座松坂屋にラオックスが出店
ビザ発給要件を満たす世帯
がこれまでの10倍の1600
万世帯!
2012年には4300億円の経済効果!?
若い女性と中国人観光客がターゲット
49
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旅行代理店を介して
ツアー中に貸出
無名メーカー
返却
使用してもらう
ブランドイメージの向上
購買意欲を刺激
家電量販店を訪れた際に購入
50
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今後の展望
家電量販店で「お試し」をするには…
Win-Winの関係が
成り立ってるから
大丈夫!!!
51
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今後の展望
今回私たちが研究対象としたのは…
52
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今後の展望
53
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聞
くよりも
見
るよりも
試したくなりませんか?
54
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百聞は一試にしかず
55
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参考文献
 長島直樹、新堂精士(富士通総研 経済研究所)「情報サーチと消費者行動─消費者はネット情報をどのよ
うに使っているか─」、『経営情報学会誌』
 John R. Rossiter, Steven Bellman(2005),『Marketing Communications』Prentice Hall (岸志津江 (監
修)・東急エージェンシー マーコム研究会 (翻訳)東急エージェンシー
 小嶋外弘・杉本徹雄・永野光郎 (1985) 「製品関与と広告コミュニケーション効果」 『広告科学』, 第11巻,
pp34-44
 お試しプレミアムHP
 http://otameshipremium.jp/shop/(2010年10月10日)
 日経リサーチブランド戦略サーベイ 測定項目の解
 http://www.nikkei-r.co.jp/co_brand/measurement.html (2010年10月15日)
 社団法人日本電気工業会空気洗浄機専門委員会
 http://www.kuusei.jp/outline/01_about.html(2010年10月20日)
 内閣府経済社会総合研究所景気統計部、消費動向調査年
 http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/shouhi.html (2010年10月25日)
 GfK Marleting Services Japan Ltd GfK Certified 2009
 http://www.gfkjpn.co.jp/update_file/pdf/210.pdf (2010年10年25日)
 アムラックス東京HP
 http://www.amlux.jp/index(2010年11月16日)
 MEGA WEB HP
 http://www.megaweb.gr.jp/index(2010年11月16日)
 カレスト座間HP
 http://www.carest.co.jp/GUIDE/course.html(2010年11月16日)
56
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