Transcript 授業で用いたPPT
1 光学的分析 光学的分析:紫外領域や可視領域(波長380nm~780nm)の電磁波(=光)ス ペクトルを用いた分析。 スペクトル:連続した情報(この場合は光中の波長)を大小に従って配列したもの。 光とは何か:電磁波の一種。粒子と波の性質を持つ。 短波長 長波長 臨床化学や環境化学で最も広く用いられている。理由:多くの物質を有色の誘導体に変換し得る色素 (指示薬)が開発されているため。 例:アンモニア:インドフェノール青法、亜硝酸:ジアゾ化法、硝酸:ナフチルエチレンジアミン法、 鉄:1,10-フェナントロリン法、マンガン:ホルムアルドキシム法、アルミニウム:キノリノール法、クロム: ジフェニルカルバジド法、 光学的分析 振幅 光の性質 波長( [cm]):波一つの長さ 振動数( [s-1(=Hz)]):単位時間にある一点を通過する波の数 波数( ν [cm-1]):波長の逆数=単位長さ当たりの波の数 c 1 c c:光速(3×1010cm/s) E h hc 光エネルギー: E:光子のエネルギー[erg:エルグ]、h:プランク定数(6.62×10-34[J s]) ☆波長が短いほど、振動数が大きいほど、光のエネルギーが大きい。 2 光学的分析 3 物質が光を吸収するメカニズム 物体を見るということ:物体が一部の光を通す、または、反射する。透過の場 合は、吸収された光の補色を見ている。不透明な物体の色は反射した光 の色。 RGB(Red、Green、Blue。光の三原色)の色相 環(しきそうかん)。 反対側に位置する色が補色となる。 光学的分析 エネルギー準位 物質A 物質B 励起 4 5 光学的分析 エネルギー準位 光の量 光 の エ ネ ル ギ ー 波 長 6 光学的分析 吸光光度法と蛍光分光分析法 吸光光度法:サンプル溶液中の分析対象物質が光を吸収する。その吸光量 と物質の濃度に関係があることを利用。 光 吸光光度法 特定の波長を吸収 サンプル 検出器 光 物質 残りの光が観測 色相環(しきそうかん) 蛍光分光分析法 光 特定の波長の光を放出 ある波長で励起 物質 蛍光 物質 励起状態 残りの光は通過 7 光学的分析 ランバート-ベール(Lambert-Beer)の法則 log I εCl セル(ガラス容器) I0 Abs εCl log I I0 I:透過光強度 I0:入射光強度 ε(イプシロン):モル吸光係数(1/(mol/L・cm)) C:対象物質のモル濃度(mol/L) l(エル):溶液の厚み(セルの厚み)(cm) Abs:Absorbance、吸光度 I0 I l 8 光学的分析 ランバート-ベール(Lambert-Beer)の法則 I log εCl 0 1 -1 0.9 -2 0.8 -3 0.7 -4 0.6 I/ I0 lo g(I/I0) I0 -5 0.5 -6 0.4 -7 0.3 -8 0.2 -9 0.1 -10 0 0 2 4 6 8 10 C (m o l/L) 濃度は、透過光と入射光の比の対数と比例 0 2 4 6 C (m o l/L) 8 10