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変化アサガオとトランスポゾン
村石悠介・橋口岳史
農学部資源生物科学科1回生
変化アサガオとは
 「アサガオ」という1つ
の種(学名:Ipomoea
nil)から突然変異に
よって生まれた。
 葉や花の形が変化に
富んでいる。
様々な変化アサガオ1
様々な変化アサガオ2
アサガオ栽培の歴史
 日本には自生していないが、園芸植物として日本で
独自の発達を遂げる。
 奈良時代に、中国から薬草(下剤)として渡来したと
伝えられている。
 最初は青一色の丸い花だった。
変化アサガオ栽培の歴史
 江戸時代後期(18世
紀中ごろ)に出現した。
 昭和初期まで熱狂的
なマニアによって栽培
され、現在まで保存さ
れている。
動く遺伝子「トランスポゾン」と
変化アサガオ1
 多細胞の真核生物ゲノムには一見必要な
さそうなDNA配列が大量にある。
 その多くはたんぱく質を指令しない。
 このような配列の中で転移因子と呼ばれる
配列は、ある染色体から同じ、または、違
う染色体へ移動することができる。
動く遺伝子「トランスポゾン」と
変化アサガオ2
 トランスポゾンは様々な方法で遺伝的変動
の原因となる。
 転移因子のコード領域や調節領域への挿
入。
 このようなゲノムの変化はその生物にとっ
て有害である場合が多い。
動く遺伝子「トランスポゾン」と
変化アサガオ3
 トランスポゾンとは染色体のある部分から同じまた
は別の染色体のある部分へと動き回る遺伝子。
 江戸時代後期にアサガオのトランスポゾンが突如
活動を始めたらしい。
動く遺伝子「トランスポゾン」と
変化アサガオ4
動く遺伝子「トランスポゾン」と
変化アサガオ5
 トランスポゾンはアサガオの色や形を支配する遺
伝子を壊してゆく。
 アサガオは自家受粉する性質を持つ。
 このため、短期間のうちに突然変異遺伝子が相
同染色体の両方に現れたと考えられる。
動く遺伝子「トランスポゾン」と
変化アサガオ6
 アサガオの染色
’95年現在で座の決定している遺伝子数
45
40
座の決定してい
ない遺伝子数
35
30
25
座の決定した遺
伝子数
20
15
10
5
0
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
染色体番号
Ⅶ
Ⅷ
Ⅸ
Ⅹ
体数は2n=30
(n=15)である
が、当時は10個
の染色体につい
てまでしかアサ
ガオの形質を決
定する遺伝子の
遺伝子座が解
明されていな
かった。
参考URL・資料
 http://www.nikkei-science.com/
 http://www.museum.kyushu-
u.ac.jp/PLANT2002/01/18.html(6ページ目)
 http://www.genetics.or.jp/Asagao/Yoneda/PCD252
3/htmls/07.html(2ページ目)
 http://www3.ocn.ne.jp/~efukushi/asagao.htm(3,
4ページ目)
 http://www.museum.kyushuu.ac.jp/PLANT2002/01/14.html(9,10ページ目)
 参考資料:アサガオ 江戸からの贈り物−夢から科学
へ− 米田芳秋著 裳華房