提出 提案書0910a

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Transcript 提出 提案書0910a

船橋市役所
市民協働課様、商工振興課 労政班様、健康政策課様
地域福祉課様、障害福祉課様、船橋保健所様
うつ・PTSD・不安症等の疾患が
原因でひきこもってしまった
(ビジネスマン・元ビジネスマン等)
“おとな”の社会復帰支援プラン
ひきこもり対策会議 船橋
代表:兎束俊成
平成24年 9月10日
第1版
はじめに
イソップ童話に、『北風と太陽』という話があります。ポカポカ
と暖かい状況を作れば、人は自らコートを脱ぐというお話です。
現在の精神疾患等患者や予後患者等の社会復帰支援は、
『与えられる側』のプログラムが多くを占めています。
人は“持ちつ持たれつの社会”で生きています。特に自信を
失っている人々に、『してもらうこと』ばかりが多過ぎると、心が
受
身になりがちになり、逆に精神的バランスも取り戻しづらくなり
ます。
そこで私達は、自らが与える事で相手を変え、“ありがとう”と
感謝をされる『与える側』のプログラムを考えています。与える
行
為の過程で“自らを客観視”できるようになり、『ありがとう』の太
1.ひきこもり対策会議 船橋 とは
うつ・PTSD・不安神経症等を患ったおとな(ビジネスマン・
元ビジネスマン)の社会復帰支援の方法について、話し合
い会議を行っている市民活動団体です。
『平成22年度 産業カウンセラー養成講座』のメンバーを
中心に基礎的な話し合いが行われ、平成23年11月19日
に船橋市の市民活動団体に衣替えしました。
話し合いを通して、後天的精神心疾患を患った“おとな”の
尊厳を傷付けない社会復帰支援の方法や精神のリハビリ
方法を考え見つけることを目的とし、平成24年4月に“おと
なのための新しい支援方法“をまとめるに至りました。
今後はこの新しい支援方法について、現場で立ち向かわ
れている実務担当者達との話し合いを行い、賛同していた
だける実務者を加え、NPO等団体を設立する予定です。
2.目指していること
症状を治し、
あるいは症状を軽減させ、
健常人として社会復帰させること
3.何をしようとしているのか
1.カウンセリング
2.ケアルーム(自習室のようなイメージ)
3.市販薬の補助を利用
~ここまででは、3割程度しか
助けられないと想定されるので~
+
4.現実体験 Program を計画
~6割弱程度の効果を目標~
4.図面で説明すると
薬販売テーブル
薬
保
管
庫
カ
ウ
ン
セ
ルリ
ーン
ムグ
事務室
自習室
(ケアルーム)
就労
支援室
(作業所)
フリー
テーブル
受付
入口
(1F)
(2F)
5.現実体験Program の考え方
うつ病等予後の患者でも、ストレスを感じなければ
できる事はたくさんあります。
そのできる事で、船橋市で本当に困っている人に、
助ける側として支援をさせます。
“人を支える、人を助ける、人から感謝される”こと
で、自分の価値を再認識でき、心の強さが戻ってくる
のではないでしょうか。
しかしこれを、サポートなしで続かせることは難しい
と思われます。だからこれが、新しい支援の型であり
、予後患者へのリハビリになると考えています。
6.現実体験Program の具体3例
うつ病等予後の元患者等に、
1.生活保護で塾に行けない子供に、無料で
勉強を教える。
2.経営が厳しくホームページも満足に作れ
ない船橋商工会の店舗に、無料でホーム
ページを作る。
3.孤立してしまった老人に無料で電子メー
ルの使い方を教え、いっしょに送信させ
る。
7.生活保護で塾に行けない子供に、
無料で勉強を教えるprogram
自分が勉強を教えるという行為により、子供の学力が上がり、
子供が学校で認められるようになり、子供を生き生きとさせる
変化を促すことができた・・・その時、その生き生きとした表情で、
「先生ありがとう!」、「先生のおかげです!」
「先生、本当にありがとう!」
と言われたら、どうであろうか。
それでも、「自分は価値が無い」、「自分が生きて行く理由が
解らない」と言うであろうか?
8.無料で、船橋商工会の店舗の
ホームページを作るprogram
店舗の社長と、どのように作ったら“この店舗の良さが伝わ
るのか“を真剣に話し合い、そしてそのHPを作り上げた。
そして店舗の社長から、本当に嬉しそうに、
「このHP、お客から評判いいんだよ!」、
「取引先とも、このHPで話が弾んでね・・・」
「若干だけど売り上げが上がったんだよ!」
「本当にありがとう!あなたのおかげだよ!」
と言われて握手を求められたら、どうなるであろうか。
それでも自分を否定するでしょうか。
9.孤立老人に、無料で電子メールの使い
方を教え、いっしょに送信するprogram
“老人の連絡先を相手に伝える目的”で、電子メール
の使い方を無料で教えて、送信まで一緒に行った。
うつ等精神疾患が原因とはいえ、社会的繋がりが希薄に
なった人々が、孤立老人に、社会的繋がりを取り戻させる指導
をさせます。指導中に何を感じ考えるでしょうか。
数日後その老人から、「返事が来ました。仲間の様子
が少し分かりました。本当にありがとうございました。」
こう言われて涙を浮かべられたら、どう思うでしょうか。
「自分も、社会的繋がりを取り戻そうか・・・」と心が揺らぎ、いろ
いろと考え始めるのではないでしょうか。
10.現実体験 Program とは
うつ病等患者と予後の精神疾患患者
の社会復帰プログラムです。
助ける側の行為を行う過程で、自分を
“客観視”でき、『ありがとう』と言われる
事により、“自分の価値を再認識”でき、
自ら考え始めるきっかけを得ることによ
り、“変容”を生じさせるプログラムで
11.予想される課題
現実体験programの一部の試みは既に行われています
が、
まだほとんど知られていません。したがって船橋市民の方に伝
えて、賛同者を集めることから始めます。
生活保護の家庭を担当されている方、船橋商工会の方、老
人問題担当の方等専門家の皆様と、これからじっくり話し合っ
ていこうと考えています。
したがって船橋市の保健所や地域福祉課等に、話し合いの
きっかけ設定を依頼する予定です。このきっかけを始まりとし、
船橋市内全ての地域で11月~3月頃までに、のべ30~50回
の話し合いを計画しております。
12.具現化するにあたって
うつ・PTSD・不安神経症等を患ったおとな(ビジネスマン・
元ビジネスマン)の社会復帰支援の具現化を考えるとき、
未病・疾患・予後のそれぞれのタイプでの支援依頼が想定
されます。そこで、健康政策課、障害福祉課、保健所と
(疾患)
それぞれのタイプごとに、支援
(未病)
(予後)
についての話し合いをお願い
自
ひ
「立
自
き
いたします。
就支
殺
防
止
対
策
労援
支法
援
」
健康政策課 障害福祉課
こ
も
り
対
策
保健所
13.組織デザイン(名称は仮)
未病
NPO法人 リターナブル船橋 未病
疾患
大人 うつ 社会復帰 船橋 (会社)
[市販薬販売業務が入る理由で、会社組織]
予後
NPO法人 リターナブル船橋 予後
N
P
O
法
人
サ
ポ
ー
ト
社
会
復
帰
寄
付
金
受
入
将来的に企業
寄付金で経営
を目指す理由
14.相談内容(1)
<健康政策課>
自殺対策で、病院に行こうかためらっている
未病患者への来年度支援をお願いいたします。
5~10人/月 の補助 一人 40,500円/月
(45,000/月の9割)
<障害福祉課>
疾患者
自立支援法(就労支援) 相談済
14.相談内容(2)
<保健所>
1.保健士さんを含めた地域担当の方々と、
現実体験programについて話し合いの
きっかけ設定をお願いいたします。
2.ひきこもり対策で、疾患予後の方への
来年度支援をお願いいたします。
5~10人/月 の補助 一人 40,500円/月
(45,000/月の9割)
14.相談内容(3)
<地域福祉課>
民生員の方、社協の方を含めた地域担当の
方々と、現実体験programについて話し合いの
きっかけ設定をお願いいたします。
<商工振興課 労政班>
「おとなの“ひきこもり”」を社会に送り出す『雇
用促進事業』 の支援で、居場所(フリーテーブ
ル・自習室)等のスペース支援をお願いします。
14.相談内容(4)
<市民協働課>
1.内閣府の『新しい公共』の概念の具現化支援を
お願いします。具体的には、官では地方自治法
等で縛られて行えない事業を、官に代わって民
が行う『起業支援業務』と『相談支援業務』です。
2.この事業には、船橋市の様々な課が絡み合っ
てきます。様々な課との協力関係がまとまる
調整支援もお願いします。
15.最後に(1)
後天的精神心疾患を患った“おとなの尊厳を傷付けない”社会
復帰支援方法や精神のリハビリ方法を考え見つけることを目的に
私たちは話し合い会議を続け、これらの考えに辿り着きました。
現在葛飾区内で、『パソコンのリユースと分解』のテーマで、障
害者が障害者を教える“教える側社会復帰支援”を、週1回の試
みですが開始しております。
教える側になると、障害者が教える側になりきって、今までの様
子とは全く異なる様子を見せ始めています。子供がお兄さんにな
ると急に大人びた様子を見せるように、自信のない様子だった障
害者が、「解る。解る。そーか。」の言葉に本当に嬉しそうに、自信
のない様子が消し飛んだような様子を見せ始めています。
15.最後に(2)
私たちは週5回、彼らの得意とする分野で彼らの自信を取り
戻させる支援をして、たとえ6割でも彼らの症状を治しまた軽減
させ、健常者として社会復帰していただくことを考えています。
全額利用者負担では、利用者が安心して自立支援プログラ
ムが続けられません。未病患者と予後患者、それぞれ5人ずつ
でも構いません。彼らは社会復帰できるという事例を作らせてく
ださい。宜しくお願いいたします。
ひきこもり対策会議 船橋
代表 兎束俊成