1 - 山地環境防災研究所(自然災害研究)北澤秋司ホームページへようこそ

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森林整備と水
Feb.19,2009
山地環境防災研究所
北澤秋司
地球の水
地球の面積5.2億
地球の水量13.8億Km3
陸水 2.5%
地中水
29.2%
氷雪
70%
海水 97.5%
淡水
湖沼・河川水0.4%
大気中の水蒸気 0.04%
生物体内の水 0.004%
大正12年関東大震災以後の主要な地震災害
世界の人口密度順位
順位
国名
人/1km
1
シンガポール
2
3
バーレーン
バングラデシュ
995
954
4
モルヂィブ
911
5
モーリシャス
6
韓国
476
7
日本
340
8
インド
305
9
スリランカ
295
10
イスラエル
273
2
6,049
581
主要都市の人口
順位
1
都市名
ソウル
2
3
4
5
サンパウロ
ムンバイ
ジャカルタ
カラチ
6
7
8
モスクワ
メキシコシティー
上海
9
10
東京
ニューヨーク
1000人
人口
10,231
10,009
9,926
9,374
9,339
8,297
8,236
8,214
8,135
8,008
世界の森林面積
世界の森林は国土の29.62%
38,694,550Km
2
オセアニア
23.3 %
アフリカ
21.8 %
ヨーロッパ
46.0 %
アジア
17.8 %
北アメリカ
25.7 %
南アメリカ
50.5 %
日本の森林面積:24,081,000ha
0.62%
わが国の保安
林設定状況
中部森林管理局管内の森林
特定動物生息地保護林
スギ
1%
保護林全体面
34%
林木遺伝資源保林
1%
積 9.3万ha
その他 人工林
18%
27%
国有林面積
天然林
55%
8%
天然林
ヒノキ
31%
国有林面積 55 %
38 %
656千ha
人工林27%
その他
18%
カラマツ
42 %
森林生態系保護地域
33%
中部森林管理局管内の人
工林・天然林別森林面積
66万ha
12 %
特定地理等保護林
植物群落保護林
その他
中部森林管
理局の森林
資源の循環利用林
2%
国有林面積
水土保全林
66 万 ha
63%
中部森林管理局管内の
機能類型別森林面積
森林と人との共生林
35%
齢級と面積
(万Ha)
180
160
140
120
面
積
100
80
60
40
20
0
1
3
5
7
9
齢級
11
13
15
17
日本の地質構造
東北日本
糸魚川ー静岡構造線
中央構造線
酒田
棚倉構造線
内帯
那珂湊
西南日本
外帯
領家花崗岩類
柏崎-銚子線
フォッサ・マグナ
日本の地質別面積
第三紀
火山岩
6.0%
第四系
10.5%
第三系
21.1%
白亜系6.9%
先第四紀
火山岩6.9%
花崗岩8.2%
第四紀
火山岩
7.7%
二畳系12.7%
完新統
19.9%
長野県周辺の火山活断層,地震
◆
◆
◆
◆
◎
◎
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◆▲▲
▲
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◎
◎◆
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●
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◎
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◎
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▲
00
50Km
50Km
横ずれ断層
右ずれ断層
左ずれ断層
マグニチュ−ド
◎
7.0 以上
◆
6.0〜6.9
▲
5.9 以下
●
火
山
長野県の断層分布
F:Northern part Fossa magna
dislocation group
Mt.naeba
2145
F
Mt.Yari
3180
S:Dislocation with Itoigawa
-Shizuoka construction line
group dislocation group
B:North Alps mountainous
district dislocation group
Mt.shirane
2106
Mt.Asama
2542
B
C:Dislocation with Kamiya
dislocation group
S
K:Dislocation with kiso
dislocation group
jJkkoku
Pass
C
I:Dislocation with Ina
dislocation group
Mt.Ontake
3063
M
Mt.Mikuni
1611
Mt.Ena
2190
k
I
Mt.Kinpu
2595
Akadake
2899
M:Dislocation with Median
Tectonic Line group
dislocation group
J
A:South Alps mountainous
district dislocation group
Mt.Senjo,3033
A
J:Dislocation with Seinaiji
dislocation group
Mt.Akaishi,3120
Aokuzure
Pass
0
25
50㎞
世界の多雨地点
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
観測点
尾鷲
八丈島
高田
名瀬
大島
Libreville
Guam
Menado
潮岬
金沢
高知
Kota Bharu
Dibrugarh
Georgetown
清水
室戸岬
宮崎
Recife
Yango
n敦賀
Port Harcourt
年降水量
4001 .9
3073 .2
2880 .3
2870 .7
2831 .1
2743 .2
2652 .7
2651 .8
2640 .9
2592 .6
2582 .4
2569 .2
2536 .8
2488 .8
2487 .7
2435 .5
2434 .6
2430 .6
2426 .1
2418 .9
2402 .8
観測年
順位
観測点
1999
22 福江
1999
23 福井
1999
24 Kuala
1999
25 静岡
1999
26 富山
1961-1989
27 Manaus
1961-1990
28 輪島
1962-1990
29 鹿児島
1999
30 香港
1999
31 Tacloban
1999
32 Singapore
1961-1990
33 台北
1961-1990
34 厳原
1967-1990
35 Tur iacu
1999
36 Brazzaville
1999
37 Sal vador
1999
38 Tarawa
1961-1990
39 Aparri
1961-1990
40 恒春
1999
41 那覇
1961-1977
42 Iloilo
年降水量
2372.0
2368 .3
2343 .8
2326 .9
2295 .9
2277 .5
2264 .8
2236 .8
2223 .2
2220 .4
2171 .5
2161 .3
2139 .2
2091 .6
2082 .1
2079 .3
2070 .7
2070 .4
2055 .5
2036 .8
2024 .6
観測年
1999
1999
1961-1990
1999
1999
1961-1990
1999
1999
1961-1990
1961-1990
1961-1984
1961-1988
1999
1951-1960
1961-1989
1961-1990
1961-1990
1961-1990
1981-1988
1999
1961-1990
世界の豪雪地点
( ㎝ )
1 5 00
倶知安
●
●
年
間
累
計
降
雪
深
十日町
●
ジュノー
●
新庄
青森
●
10 00
●
岩見沢
●
●
上越
●
5 0 0
●
●
旭川
バッファロー● 札幌
富山
新潟
キ エ フ
サ ン ク ト ・ ペ テ ル ブル グ
ハ ル ピ ン●
●
モ ン ト リ オ ー ル
ミ ネ ア ポ リ スヘ ル シ ン キ
●
ウ イ ーン
●
ス ト ッ ク ホ ル ●
ム
●
ト ロ ンハ イ ム
●
●
●
ミ ュ ン ヘ ン ブ タ ペス ト
●
● ● ● オ ス ロ
● ベ ル リ ン
イ ン ス ブ ル ッ ク
0
0
5 0
1 0 0
15 0
2 0 0
2 5 0
●
3 0 0
3 5 0
40 0
チ ュ − リ ッ ヒ
人口 ( 万人 )
多雪地帯にある都市
大 石 ・ 川 島 ( 1 9 9 8 ) 図 を 筆者 一 部 改 変
4 5 0
5 0 0
日本の災害危険地帯
大月川
(888)
稗田山崩れ( 1 9 1 1 )
御岳崩れ( 1 9 8 4 )
●
活火山
立山鳶崩れ( 1 8 5 8 )
島原眉山崩れ( 1 7 9 2 )
帰雲山崩れ( 1 5 8 6 )
破砕帯地すべり
第三紀層地すべり
温泉地すべり
大崩壊
★
●
●
●
★
磐梯山
(1888)
★
★★★
★ ★★
★
★
★★
★
浅間山
千枚岳 (1817)
ボッ チ 薙
赤崩れ
大沢崩れ
(1331)
七面山崩れ( 1 8 5 4 )
大谷崩れ( 1 7 0 7 )
加奈木崩れ( 1 7 0 7 , 1 7 4 6 )
中越地震被災地位置図
① 長岡市濁沢町
発生日時
発生場所
被害状況
平成16年10月23日
長岡市濁沢町
死者2名、全壊1戸(NHK報道による)
② 小千谷市浦柄
発生日時 平成16年10月23日
発生場所 小千谷市浦柄
③山古志村
<山古志村斜面崩壊状況>
・山古志村面積 39.83 km2
・崩壊 約 200箇所以上
・地すべり性崩壊 約 30箇所
発生日時 平成16年10月23日
発生場所 山古志村(油夫(ゆふ))
10年間(平成6年〜平成15年)の都道
府県別土砂災害発生件数
北
海
道
239
新
潟
崖崩れ
554
地すべり
土石流
島
根
鹿
児
島
長
崎
381
大
分
350
521
熊
本
215
佐
賀
75
福
岡
212
山
口
258
273
長
野
458
広
島
444
石
川
宮
崎
221
沖
縄
43
愛
媛
98
香
川 徳
島
22
69
岡
岐 355
阜
206 富
山
89
三
滋 重
賀 83
和
奈
26
歌
良
山
78 42
神
奈
川
408
山
形
124
静
205
鳥 兵
京
取 庫
高
都
知 岡 62 219 175 福
410 山
井
大
140
66
阪
71
秋
田
80
愛
知
88
群
馬
72
山
梨
35
東
京 栃
木
118 27
埼
玉
14
茨
千
葉 城
80 15
青
森
82
岩
手
宮 88
城
229
福
島
254
1961年6月27年梅雨前線集中豪雨災害(伊那谷)
鳳凰花崗岩
花崗閃緑岩( 石英閃緑岩)
高遠・ 木曽駒花崗岩
武節・ 門島・ 摺古木・ 太田切花崗岩
市田・ 清内路花崗岩
伊奈川花崗岩
濃飛火 砕岩 類
落合 花 崗 岩
日曽利花崗岩
生田花崗岩
勝 間・ 熊伏 花 崗 岩
天竜峡・ 南向花崗岩
非 持 ・ 神原 花 崗 岩
塩基性岩
鹿塩マイ ロナイ ト
鉢伏山 ▲
1928.5
蓼科山2 5 3 0 . 3
▲
10 0
諏訪湖
10 0
天
竜
川
経ヶ 岳 ▲
22 96.3
150
木曽駒ヶ 岳 ▲
2956.3
2
5
1
18 35 0
摺古木山
2135
▲
25 0
3
3
20 0
1
▲
赤岳2
1 5 80 9 9 . 2
8
11
15
2
1
2
55
30 0
20 0
甲斐駒ヶ 岳
▲ 225906 5 . 6
▲
仙丈岳
3032.7
25 0
▲ 塩見岳
3046.9
2
1
▲ 赤石岳
3120.1
▲
40 0
恵那山2 1 8 2
35 0
30 0
25 0
25 0
▲ 光岳2 5 9 1 . 1
20 0
青崩峠1 0 8 5
▲
茶臼山1 4 1 5 . 4
0
5 10 15 20 ㎞
長野県の崩壊及び地すべり分布
苗場山2145
糸魚川ー静岡構造線
白根山2106
槍が岳3180
浅間山2542
フォッサ・マグナ地帯
中・古生層地
帯
十国峠
御岳山3063
金峰岳2595
赤岳2899
仙丈岳3033
三国山2611
赤石岳3120
中央構造線
恵那山2190
地すべり地
青崩峠
崩壊地
自然災害の態様、気象要因および発生地域
態様別
1 00
90
%
60
崖崩れ
2%
22%
降雨
地すべり
14%
12%
北海道
東北
北陸
関東
中部
東海
近畿
1%
7%
4%
8%
3%
6%
6%
中国
29%
四国
3%
九州
33%
梅雨
60%
50
40
土石流
30
66%
20
台風
10
23%
0
地域別
降雪
80
70
気象要因
その他 1%
主要河川の河床勾配曲線
常
願
寺
川
m
1000
標
高
800 阿
部
川
600
デュランス川
木
曾
川
富
士
川
コロラド河
吉
野
川
400
信
濃
川
セーヌ河
ローヌ河
最
上
利川
根
川
200
0
ロアール河
0
100
メコン河
200 300 400 500 600
700 800 900 1000
河口からの距離
㎞
洪水のメカニズム
ハイエトグラフ
ハイドログラフ
降雨
降
雨
及
び
流
出
量
流出
時間
滝とダム
長野県北安曇郡白
馬村北股砂防ダム
土壌構造の違いによる樹木と根の発達
上層木
中層木
森林土壌
風化残積物
下層木
風化岩
林床
基岩
上層木
中層木
森林土壌
風化岩
下層木
林床
基岩
斜面構造の違いによる樹木のあて
あて
斜面の場合
あて
あて
針葉樹
谷側
通常斜面
山側
地すべり又は豪雪地
広葉樹
あて材の年輪
斜面と樹木のあて
土地利用別降水量,蒸発散量,流出量
(mm)
1000
降
水
量
・
蒸
発
散
量
・
流
出
量
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
森林
耕地
降水量
草地
蒸発散量
裸地
流出量
橋戸沢流域の林齢と崩壊との関係
(%)
崩
壊
面
積
率
(%)
30
50
25
40
20
30
15
20
10
10
5
0
0
0〜9
10〜19
20〜29
30〜39
林齢
40〜49
100以上
崩
壊
頻
度
林齢と崩壊との関係
(%)
(%)
60
30
50
25
崩 40
壊
面 30
積
率 20
20
崩
壊
15 頻
度
10
10
5
0
無
立
木
地
︻
幼五
齢・
林二
十
年
生
︼
︻
中二
齢十
林・
五
十
年
生
︼
︻
老五
齢十
林年
生
以
上
︼
老︻
齢立
疎木
林度
五
十
%
以
下
︼
0
樹種別崩壊面積率と崩壊頻度
70
(%)
60
崩
壊
面
積
率
50
40
30
20
10
0
カ
ラ
マ
ツ
ヒ
ノ
キ
モ
ミ
コ
メ
ツ
ガ
広
葉
樹
ミ
ズ
ナ
ラ
ブ
ナ
80
70
60
50
40
30
20
10
0
(%)
崩
壊
頻
度
防災施設の適性(正)配置
土 治山施工
砂
1.渓間工
生
産
2.山腹工
域
地すべり対策工
抑制工
抑止工
砂防施工
土 1. 砂防ダム
砂
流 2. 護岸工
過
域 3. 水路工
河川整備
1.護岸工
2.床固工
渓流筋の自然林化
50
河
床
か
ら
の
斜
面
長
40
30
20
10
0
0
20
40
60
80
100
km 2
流域面積
散布図
北澤原図
渓流筋自然林化
イメージ図
北澤原図