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知識と資源の効果的な再配置を行うシステム
REcycle@J
伊藤正敬*、新誠司、川﨑博子、三村友亮
若江智秀、五井隆浩、藤波努
(北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科)
目次
1.はじめに
2.システムコンセプト
3.システムの実際
4.システムの運用と結果
5.考察
6.まとめ
7.今後の課題
1. はじめに
1.1 背景と動機(1)
生活環境の利便性の向上
交通が不便なため、まとめ買いや買い置きをしやすい
生活上の無駄が多い
何気なく捨ててしまうモノの有用性
環境への配慮
ゴミ排出の軽減
手軽に物を流通させる
リサイクルの仕組みを構築したい
1.1 背景と動機(2)
Webサイト構築における問題点から
Web上でのリサイクルシステム
物の流通のみ
サイト訪問者が減っていく可能性がある
利用頻度が低くなってしまう
サイトが陳腐化してしまうのではないか?
知識の蓄積と流通を行う仕組みを取り入れる
1.1 背景と動機(3)
知識とは?(様々な定義)
体系化された情報(藤原‘93)
常に流動する現象、生活にともなって姿を見せる現象(堀‘91)
行動の基礎、応用の為の知識
資源化され、動的に流通・活用(P.F.Drucker‘69)
情報フローから生み出される 体系化された情報ストック(野中‘9
0)
問題解決に役立ち、新しい意味を創出する(佐伯‘86)
REcycle@Jは…
「半永続的に価値ある情報をユーザに提供できるもの」
サイト利用範囲を広げ、活性化につながる
1.1 背景と動機(4)
物と知識を流通させる「場」
物の流通 + 知識の蓄積と流通
フリーマーケットの仕組みをWebで実現する
メリット
時間的・空間的要素を取り除いて、
売り手と買い手を直接結びつける
1.2 目的
コンセプトフレーズ
資源を再配置することで再利用を促進し、
効率よく、経済的で、環境にやさしい
フリーマーケット+リサイクル+知識の蓄積と流通
リサイクル・フリーマーケットシステム
REcycle@J
1.3 構成
システムコンセプト
REcycle@Jが考える知識の定義
知識の具体的例
システムの機能仕様
実現したシステム全体の処理フロー
システムの実運用の結果とその評価
2. システムコンセプト
2.1 REcycle@Jが考える知識とは?
サイトのより使いやすい方法や商品の価値ある情報を発見!
サイト上に手軽に記述できる仕組み
しかし、
記述するだけでは伝わらない知識
物に付随した知識
形式知の蓄積
暗黙知
暗黙知を共有するための共体験を促す仕組みが必要
知識の流通
2.2 具体的な知識の事例
蓄積する知識
商品カテゴリ別お買い得情報
おいしいお店を見つけました
システム利用に関する苦情やお問い合わせ
流通する知識
楽器の演奏方法の共有
勉強会の開催の告知
ボランティア募集のお知らせ
2.3 機能仕様(1)
フリーマーケット会場
売り手一人一人が物や知識サービスを提供する場を持つ
店舗名と店舗紹介、ユーザ名が表示
個人ブースは会場に一覧表示される
買い手は、店舗名をクリックすることで個人ブースへいける
個人ブースでは登録した商品が一覧される
商品名、商品説明、商品画像へのリンク、価格が表示
知識サービスを出品することができる
2.3 機能仕様(1)
フリーマーケット会場
店舗名
店舗紹介
ユーザ名
2.3 機能仕様(1)
フリーマーケット会場-店舗の様子
画像へのリンク
2.3 機能仕様(2)
商品カテゴリごとの掲示板
商品に関する話題や、お買い得情報
WebメールとFAQ
システムの苦情やお問い合わせ
サイトのより使いやすい方法
2.3 機能仕様(2)
商品カテゴリごとの掲示板
商品カテゴリ
ごとの掲示板
2.3 機能仕様(2)
FAQ
2.3 機能仕様(3)
文字列検索機能
商品名
商品説明
掲示板に書き込まれた内容
形式化された知識を容易に取り出せる仕組み
知識の共有を促す
2.3 機能仕様(3)
文字列検索機能
常に上部に
表示
2.3 機能仕様(4)
自動配信メールシステムについて
本システムが取り扱うメール
ユーザの興味ある商品カテゴリにマッチした商品
をサーバが登録者全員に配信するメール
自動的にサーバが配信するメール
売り手と買い手が情報を交換する時に送るメール
買い手が売り手に購入希望意思を伝えるメール
買い手・売り手からのアプローチがあった時に配信される
2.3 機能仕様(5)
商品カテゴリについて
書籍
一般・教科書
雑誌コミック
趣味
音楽
車
スポーツ
生活
家電
家具
雑貨
ファッション
メンズ
レディース
キッズ
コンピュータ
ソフト
ハード
サービス一般
2.3 機能仕様(5)
商品カテゴリについて
サービス一般の例
2.3 機能仕様(5)
商品カテゴリについて
例として、「食材」を押して一覧を表
示させる。5件登録されていること
がわかる。その商品に対するコメン
トも表示される。商品名を押すとそ
の人のお店にいくことができる。
カテゴリ選択
表示結果
3.システムの実際(1)
買いたい
人
個人情報の登録
REcycle@J
①
フリーマーケット会場
(店舗一覧)
売りたい人
①
個人情報の登録
②
検索
システム
メール・ニュース
購入意志の
確認メール
商品の質問
各店舗のページ
BBS
メール仲介システム
店舗情報の登録
商品情報の登録
③
購入希望者
とのやりとり
3.システムの実際(2)
REcycle@J
買いたい
人
売りたい人
フリーマーケット会場
(店舗一覧)
個人情報の登録
個人情報の登録
店舗情報の登録
④
検索
システム
メール・ニュース
⑥
⑤
購入意志の
確認メール
商品の質問
商品情報の登録
各店舗のページ
BBS
メール仲介システム
購入希望者
とのやりとり
3.システムの実際(3)
買いたい
人
個人情報の登録
REcycle@J
フリーマーケット会場
(店舗一覧)
売りたい人
個人情報の登録
店舗情報の登録
⑧ 検索
システム
メール・ニュース
各店舗のページ
⑦
購入意志の
確認メール
商品の質問
BBS
⑨
Webメールシステム
商品情報の登録
購入希望者
とのやりとり
3.システムの実際(4)
①個人情報の登録
ユーザ名、パスワード、興味カテゴリの登録
②(売り手)店舗登録
売りたい物や知識サービスの展示媒体
③(売り手)商品登録
商品名、商品紹介、価格などを登録
3.システムの実際(5)
個人情報の登録画面
3.システムの実際(6)
店舗登録画面
3.システムの実際(7)
商品登録画面
3.システムの実際(8)
自動配信される商品一覧メール
④買い手へ商品一覧メールの自動配信
興味カテゴリにマッチした商品の一覧
商品名と店舗URL
⑤④メールのURLをたどり、店舗へアクセス
⑥商品購入希望や質問メールを送信
4.システムの運用と評価(1)
(1)アクセス数
公開から20日間で約1300hit
そのうち公開初日で約700hit
残り、600hit/19日・・・一日平均約30hit
ちなみに、
本大学院の図書館の所蔵目録検索のアクセス数は、
一月に約900hit
4.システムの運用と評価(2)
(2)登録者数
登録ユーザ数:30名(現在は47名)
登録店舗数:15店舗(現在は22店舗)
(3)利用状況
掲示板の利用はほぼない
物の流通が主
バイク、マンガなど:38品
勉強会、カウンセリングなどのサービス:2品
現在は合計75アイテム
5.考察
(1)システム運用の結果と評価から
フリーマーケットの仕組みを導入
商品カテゴリごとに掲示板、Webメールを設けた
物の流通はアイテム数、店舗数が徐々に増加
知識サービスは「勉強会」などといった形で利用
リサイクル・フリーマーケットシステムを実現
知識の蓄積と流通を可能とした
(2)REcycle@Jの特徴
既存システム
オークション
JAIST
ニュースグループ
大学近くの
実店舗
既存システムと比較した
REcycle@Jの特徴点
①無駄な買い物をしなくてよい
②価格が一定
③余分なコストがかからない
④知識の蓄積・流通が可能
①メールを見るインセンティブの向上
②ブラウザを用いるので見やすく、
使いやすい
③知識の蓄積・流通が可能
①店舗に行く手間が省ける
②中古なので比較的安価
(3)既存のサービス・システムとの比較から
既存のシステムは…
距離的・時間的要因が影響
物中心のシステム
REcycle@Jは…
知識の蓄積と流通の仕組みを導入
出会いを支援
コミュニケーションによる知識の共有
人中心のシステム
6.まとめ
REcycle@Jの考える知識の定義
REcycle@Jを実現可能とした具体的な機能の説明
システム全体の流れについて
システムの実運用とその評価
考察から知識の蓄積と流通の可能性を示した
既存システムに対しREcycle@Jの特徴点を示した
7.今後の課題と対策(1)
アクセス数の割に出店・出品が少ない
いるかいらないかわからない物→手放しにくい
ユーザ・商品登録が面倒
取引手順やルールがいまいちわかりにくい
出店・出品を促す仕組み作り
インターフェースの向上
システム利用にゲーム的要素を取り入れる
購買履歴から需要予測し、出店者に有効な情報を提供する
掲示板への書き込みがない
知識の蓄積と流通の仕方の手引き
7.今後の課題と対策(2)
今回はJAISTという狭いコミュニティで運用
他大学や企業組織
に導入したい
地方の市町村