勝つための設計力:設計審査の充実化

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勝つための設計力
システム工学 設計法講座
勝つための設計力とは
(Rev. 02)
サブタイトル:昨今の設計品質低下の原因を抉る
2003/7/31 システム工学設計法:講師:國井 良昌
2006/3/11 技術士(機械部門:機械設計/設計工学):國井 良昌
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勝つための設計力
【サブタイトル:昨今の設計品質低下の原因を抉る】
「安かろう、悪かろう」で始まった戦後日本の技術ですが、欧米に追い付
き追い越せと、その品質は世界トップレベルに一躍到達しました。しかし、
昨今の過激なリストラや、単一的な低コスト化競争でその 品質神話に亀裂が
入ったのです。
「何でもあり!」の商品企画、そして、企画の次工程に位置する設計・開
発部門が品質低下の一要因として挙げられます。
特に、最近の開発・設計現場では・・・
「設計」というプロセス改革が、最新鋭の3D-CADであったり、図面レスなど
の「ツール論議」や「表面行為」に集中しすぎています。
設計は、今やどの企業も、全員設計なる「チームデザイン」を基本形態と
しています。
設計とは、試作以前に設計思想や優先順位を「設計書」と言う形のドキュ
メントで具現化するプロセスです。「チームデザイン」という形態を採るな
らば、ここで最も重要なことは、設計書を基本にした第三者による「設計審
査」の実施です。
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勝つための設計力
ここに関して手を抜く事が、昨今の品質低下を招く第一の要因となってい
ます。設計の全てではなく、少なくとも、「コア」の部分だけは設計審査が
必要なのです。
しかし、今・・・
開発・設計現場では、大変なことが起きているのです。
最近、この「設計審査」を省く企業が増加しています。故意に、「省く」
場合もありますが、実は、設計審査に耐えられない設計内容であったり、設
計審査自体を遂行できるリーダがいないという現象が、大方の企業の、その
開発・設計現場で起きているのです。
先ずここを、つまり、設計審査の充実化を図らなければ、「勝つための設計
力」は養えません。
「勝つための設計力」・・・先ずは、「設計審査の充実化」からです。
そのための具現策を少しずつ論じて行きましょう!
以上
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