市町村アカデミー「廃棄物とリサイクルの諸問題と自治体の役割」

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Transcript 市町村アカデミー「廃棄物とリサイクルの諸問題と自治体の役割」

市町村アカデミー
廃棄物処理・リサイクルの諸問題
と自治体の役割
国際連合大学
安井 至
United Nations University
http://www.yasuienv.net/
廃棄物の現状
ご
み
排
出
量
推
移
世界との比較
人口
3000
27000
12000
5400
5700
700
3800
一人あたりの排出量
1000トン 万人
1人1日あたり
カナダ
18800
3000
1.72
アメリカ
187790
27000
1.91
日本
50767
12000
1.16
フランス
27000
5400
1.37
イタリア
20000
5700
0.96
スイス
2820
700
1.10
ポーランド
13000
3800
0.94
日本の物質の流れ









入力総量
うち輸入
製品総量
輸出
食糧消費
エネルギー消費
リサイクル
埋立量
20.3億トン
7.9億トン
12.0億トン
1.3億トン
1.3億トン
4.2億トン
2.2億トン
0.6億トン
1人あたり1年間に17トンの資源
10トンの製品
家庭ゴミの中身 1920年




紙、布、ワラなど
土砂、石塊など
厨芥類
ガラスと金属類
39.5%
44.0%
12.3%
4.2%
家庭のゴミ






1996年
厨芥類
42.8%(重量)
紙類
28.6%
プラスチック 12.1%
繊維
4.3%
ガラス
2.5%
金属
2.3%
廃棄物処理に付随する問題
ごみをめぐる情勢







最終処分地の不足
焼却によるダイオキシン
処理困難物の増加
プラスチック系のごみの問題
容器包装リサイクル法の影響
その他のリサイクル法の影響
ごみ分別の限界
ごみ焼却とダイオキシン

ダイオキシン特別措置法によって、



新設焼却炉は0.1ng/立米
既設焼却炉は1ng/立米
もともと余り大きくなかったリスクが、ほぼ
ゼロと見なして良い。
母乳中のダイオキシンの濃度
益
永
先
生
の
研
究
三井化学が大反発、しかし部分的に認めた
単位:日
世界的なトレンドの把握
ヨハネスブルグWSSD実施計画






貧困の撲滅
持続可能でない生産・消費形態の変更
経済・社会的開発の資源的基盤の保護・
管理=生物多様性、水産資源、etc.
健康と持続可能な開発=HIV、etc.
その他の地域イニシアティブ=アフリカ
実施の手段
持続可能でない生産・消費形態の変更




先進国が主導し、すべての国が持続可能な生
産・消費形態を促進しなければならない。
そのための10 年事業計画の策定を促進する。
途上国の持続可能な生産・消費を阻み、環境
に有害で貿易をゆがめる補助金の改革を促進
する。
環境コストの内部化や経済的手法を促進する。
持続可能でない生産・消費形態の変更




環境管理システム等を通じた企業の社会的・環
境パフォーマンスの向上促進。公共調達のグ
リーン化促進。
環境上健全で社会的に受け入れられやすい自
動車技術の開発。
予防的アプローチに留意しつつ2020 年までに化
学物質の使用・製造による健康や環境への重大
な悪影響を最小限に抑える。
再生可能なエネルギーを各国の自主性を確保し
つつ、全世界に占める割合を十分に増大させる。
持続可能型社会



1984~87年のブルントラント委員会の最
終報告書で、「持続可能な開発
(Sustainable Development)」という言葉
が使用された。
development that meets the needs of
the present without compromising the
ability of future generations to meet
their own needs.
1992年の地球サミットでは、標語になり、
アジェンダ21のなどの規範となった。
持続可能性
トリプルボトムライン
Economic
Aspects
Social
Aspects
Environmental Aspects
地球温暖化問題の意識
Economic
Aspects
Social
Aspects
資源/エネ
ルギー限界
資源/
エネルギー消費
Fairness
& Justice
貧困の撲滅
生態系への影響
途上国
2種の
地球
限界
Environmental
Aspects
ヒトの健康影響
公平性
生態系限界
先進国
国内の枠組み
循環型社会形成促進基本法




平成12年6月2日(金)施行
(1) 喫緊の課題である廃棄物・リサイクル対策
の重要性にかんがみ、環境庁として今後の対策
のあり方について検討を進めてきた。
(2) 平成11年10月4日の与党政策合意におい
て、「平成12年度を「循環型社会元年」と位置づ
け、基本的枠組みとしての法制定を図る」こととさ
れた。
(3) 政府、与党一体となって検討作業が進めら
れた結果、「循環型社会形成推進基本法案」が
取りまとまり、平成12年4月14日の臨時閣議で
決定された。
循環型社会基本法の背景



通産省産業構造審議会、地球環境部会、廃棄物・リ
サイクル部会が方向性を決めているように見える。
「現在の経済システムの根幹をなす、大量生産・大量
消費・大量廃棄型の経済システムからの転換が迫ら
れている」。
「環境制約や資源制約への対応を産業活動や経済
活動のあらゆる面にビルトインした、いわば環境と経
済が統合された新たな「循環型経済システム」を構築
することが急務である」
「1Rから3Rへ」

Recycleだけの社会から、
Reduce>Reuse>Recycle社会へ。
廃棄物の?



Reduce:省資源、長寿命化、リペア
Reuse:製品リユース、部品リユース
Recycle:マテリアルリサイクル、サーマル
リサイクル(=高度エネルギー回収)
日本の「循環型社会」

循環型社会基本法 2000年6月



「現在の経済システムの根幹をなす、大量生
産・大量消費・大量廃棄型の経済システムか
らの転換が迫られている」。
「環境制約や資源制約への対応を産業活動
や経済活動のあらゆる面にビルトインした、い
わば環境と経済が統合された新たな「循環型
経済システム」を構築することが急務である」
循環型社会基本計画 2003年3月

3種類の指標を提示
目標
目標
目標
3Rについて
容器包装リサイクル法関係
容器包装リサイクル法の改正必要性

その他プラの回収




集めたプラでリサイクル用以外も最終的にはなんらかの
形で熱になっている
ペットボトルが中国の資源ブラックホール化で輸出
しかし、根本的に妙な点が多い。






マテリアル優先思想のために処理費が高い
例:クリーニング屋のポリ袋は? =No
例:レジ袋は? =Yes
例:ダイレクトメールのポリ袋? =No
例:CDのケースは? =No
例:宅急便の袋? =No
発生抑制にあまり効かない

リターナブル化などのインセンティブが無い
プラスチックの再商品化

プラスチック原料になる:マテリアル
高炉還元剤
コークス炉の原料
油化
ガス化

焼却は、いくら発電効率が高くても×だった




容器包装リサイクル法最終案
2006年1月

発生抑制を再使用によって推進





リターナブル。リユースカップ。
レジ袋対策。
プラスチックの燃料化を認める
汚れの激しいプラは燃焼へ
廃ペットの輸出対策は明瞭には見えない
次の改正を睨んで
使用段階での費用負担を決める方
法では限界



製造段階での評価にして、素材別にする
把握率を100%にする
自治体の負担である回収費用も分担
LCA的視点
地球インパクト評価
LCAの定義
ある製品やサービスの地球インパクト、
すなわち、環境への負荷、資源・エネル
ギーの消費量などによる総合的評価

LCAの歴史
製品のライフサイクル
500mlの飲料容器



ライフサイクルアセスメントによる比較
容器のライフサイクル全体に渡る負荷
環境負荷項目



二酸化炭素、エネルギー消費
SOx、NOx、BOD、COD、水
固形廃棄物
二酸化炭素排出量(kg)
0.0
ペットボトル
ワンウェイびん
ワンウェイ未来
リターナブル5
リターナブル5未来
リターナブル20
リターナブル20未来
アルミ缶
アルミ缶未来
スチール缶3P
スチール缶2P
紙容器
紙容器バイオ
0.1
0.2
0.3
C O 2(kg)
SOx、NOx排出量(g)
0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
ペットボトル
ワンウェイびん
ワンウェイ未来
リターナブル5
リターナブル5未来
SOx(g)
リターナブル20
NOx(g)
リターナブル20未来
アルミ缶
アルミ缶未来
スチール缶3P
スチール缶2P
紙容器
紙容器バイオ
水使用量(kg)
0
2
4
6
8
ペットボトル
ワンウェイびん
ワンウェイ未来
リターナブル5
リターナブル5未来
リターナブル20
リターナブル20未来
アルミ缶
アルミ缶未来
スチール缶3P
スチール缶2P
紙容器
紙容器バイオ
水(kg)
10
12
エネルギー消費量 kcal
0
200
400
600
800
ペットボトル
ワンウェイびん
ワンウェイ未来
リターナブル5
リターナブル5未来
リターナブル20
リターナブル20未来
アルミ缶
アルミ缶未来
スチール缶3P
スチール缶2P
紙容器
紙容器バイオ
エネルギー消費量 kcal
1000
固形廃棄物量 kg
0.00
0.02
0.04
0.06
0.08
0.10
ペットボトル
ワンウェイびん
ワンウェイ未来
リターナブル5
リターナブル5未来
リターナブル20
リターナブル20未来
アルミ缶
アルミ缶未来
スチール缶3P
スチール缶2P
紙容器
紙容器バイオ
固形廃棄物量 kg
0.12
CO2排出量 ステージ別
0
0.05
0.1
0.15
0.2
0.25
0.3
CO2排出量(kg)
ペットボトル
ワンウェイびん
リターナブル2.5
リターナブル5
リターナブル20
アルミ缶
スチール缶3P
スチール缶2P
紙容器
紙容器バイオ
製造
製造輸送
廃棄
廃棄輸送
0.35
物質フロー解析
ガラスのリサイクルの現状






ビール瓶はリターナブル(リユース)
その他のガラス瓶:カレットリサイクル
=ガラスの材料レベルのリサイクル
建築用:ほんの一部リサイクル
ブラウン管:これからどんどんリサイクル
液晶:ガラスが違うので廃棄
コップなど:やはり廃棄が無難
ミツカンのワンウェイ化

500ml、900mlのミツカン酢の瓶は
リターナブルだった!
しかし、1.1回しか回っていない
リターナブル瓶は20%以上重い
となると、ゴミも増えている
最低でも3回は回らないと
回収、洗浄の負荷が増える

結局、無色瓶のワンウェイに





食酢瓶のLCA
CO2,廃ガラス
リターナブル容器の成立条件

複数本の容器が消費サイトに存在する







お酢の場合には、家庭内には1本
業務用は全く異なった容器
可能と思われるもの
歴史的には、ビール、牛乳
あとは、ミネラルウォータぐらいか
ミネラルウォータならPETリターナブル
なによりも、流通業界がイニシャティブを
容器材質推薦順位(私案)










1.ペットリターナブル:ミネラルウォータ
2.ガラスリターナブル:ビール、牛乳
3.紙の1リットル:冷蔵庫に入れる飲料
4.紙の小型容器:自動販売機なら
5.アルミ缶:ビールと炭酸飲料
6.スチール缶:ホットで飲みたければ
7.ガラスワンウェイ瓶
8.PET被覆スチール缶
9.500ml&小型のペットボトル
10.大型のペットボトル
シンクの無い例
ビール瓶の生産を維持せよ




有色のガラスは、適当量であれば、ビール
瓶にはなる。
茶瓶は、還元溶融によって作る
鉄も2価になると色が消える
ガラスの最終シンクはビール瓶である
リサイクルによる雇用の確保





排出物は国内資源である。
比較的、労働集約的な産業である。
それほどの価値は生まない。
しかし、大量廃棄によるマイナスの価値を
消す効果あり。
社会的に支援することは間違いではない。
反リサイクル主張の誤謬



反リサイクルの主張
「ペットボトルを新しく作ると10円。しかし、
再生ペット樹脂で作ると30円かかります」。
だからリサイクルは環境負荷が高い。



コスト的に見て環境負荷が高い
輸送の環境負荷は高い
人力の環境負荷は高い
人件費は環境負荷か?

人間生存の基本的負荷



食事、水の使用、トイレの使用、
職務に無関係なエネルギーの使用
職業的負荷



通勤用のエネルギー
作業服などの業務的負荷
オフィスの冷暖房
紙のリサイクルは?





再生紙と新品の使用エネルギー
=ほぼ同じ。
しかし、再生紙は化石燃料だけを、新品は
黒液(リグニン)も使うため、化石燃料消費
量は、再生紙が多い。
しかし、リサイクルすべきだ
理由は?
二酸化炭素放出量と再生パルプ含有量
CO2 bound and CO2 emission (kg)
4000
バイオマス起源
3000
CO2 from
biomas
2000
化石燃料起源
CO2 from fossil
1000
fuels
0
CO2 bound
固定された二酸
化炭素
-1000
-2000
-3000
0
0
25
25
50
50
DIP content (%)
75
75
100
100%
Fig.3.13 Relationship
between DIP content and CO2 bound・CO2 emission
再生パルプ含有量
for a life cycle of woodfree paper (woodfree paper:1,000kg).
パルプ質と二酸化炭素放出量比較
バイオマス起源
CO2 bound and CO2 emission (kg)
5000
4000
CO2 from
biomas
3000
化石燃料起源
CO2 from
2000
fossil fuels
1000
0
CO2 bound
固定された二酸
化炭素
-1000
-2000
-3000
-4000
Wood pulp
100%パルプ
(100%)
Bagasse pulp
Kenaf pulp
DIP (25%)
バガス入り
ケナフ入り
再生入り25%
(25%)
(25%)
Fig.3.2 CO2 bound・CO2 emission from biomas and fossil fuels for a life
cycle of woodfree paper containing bagasse pulp, kenaf pulp and DIP of
25%, and hardwood pulp only (woodfree paper:1,000kg).
リサイクルのレベル
経済性

1.経済活動として成り立つ


2.単一的な資源・環境負荷の低減






銅、アルミ、貴金属など
環境負荷
低減
紙・ペット、ゼロエミッション
3.総合的な資源・エネルギー消費削減 LCA
4.総合的な環境負荷(廃棄物)の低減 LCA
5.持続性社会実現を指向
6.社会的責任としての循環
EPR
7.国内雇用の創出のための循環
リサイクルをすると環境負荷が高くなる場合





複合材料の場合
汚れがひどい場合
色などが消せない場合
リサイクルプロセスのエネルギー消費が大
解決策:「リサイクルをしない」のではなく、
「そのような材質は使用しない」
鉄スクラップ価格
家電リサイクル法関係
家電リサイクル法





1999年6月公布、2001年4月
背景:粗大ゴミの中で家電の占める割合が大き
いこと。
4品目:テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機
年間1800万台(60万トン)発生
処理の現状
自治体の処理は能力が低い。破砕してそのまま
埋立。あるいは若干の鉄の回収。
家電リサイクル法によるリサイクル



再商品化率が設定された。再商品化とは
「無償、有償で引き取りが行われる形態に
すること」。ゴミは“Bads”=負の価値。こ
れをゼロもしくは正の価値まで戻す。
再商品化の実施責任は、製造者、輸入
業者などの事業者
消費者はその再商品化に掛かる費用を
負担する
再商品化の定義
コスト負担
責任終了
分解
廃家電
精製
再生材料
価格<0


純な再生材料
価格>0
2001年4月からの再商品化率=部品の
リユース、マテリアルリサイクルに限る。
鉄、銅、アルミ、ガラスをリサイクルすること
で達成可能。
家電製品の材料構成









鉄
テレビ 1983年 8.9
1993年12.0
銅 アルミ ガラス 小計
プラ 他
2.0 1.0 45.5 57.4 9.9 32.7
3.0 1.0 53.0 69.0 26.0 5.0
冷蔵庫1983年 59.6 2.0 4.0 0.0 65.6
1993年 49.0 4.0 1.0 0.0 54.0
30.3 4.0
43.0 3.0
洗濯機1983年 52.0 3.0 2.0 0.0 57.0 37.0 6.0
1993年 52.0 2.0 4.0 0.0 58.0 33.0 9.0
エアコン1983年 53.5 19.2 9.1 0.0 81.8 14.1 4.0
1993年 54.0 18.0 9.0 0.0 81.0 16.0 3.0
法律で決められた再商品化率




テレビ 55%:
鍵はガラスリサイクル
冷蔵庫 50%:
コンプレッサー、フロン、困難物
洗濯機 50%:
ほとんど鉄とプラ、洗濯槽が問題
エアコン 60%:
簡単に達成?
家電のリサイクル率

再商品化率:日本の家電製品


将来は、



再商品化率=有価になった材料の重量/回収全重量
再商品化率=(有価になった材料の重量+決められた方
法で処理されたプラスチック)/回収全重量
決めれた方法とは、高炉還元剤、コークス化、RDF化、
ガス化、油化
EUの家電製品の場合

リサイクル率=処理した部分の重量/回収した全重量
費用負担






リサイクル=原材料、部品の再利用
燃料としての活用はダメ
消費者は費用負担=回収手数料
+リサイクル費用
リサイクル費用
平成12年9月にメーカー発表
冷蔵庫
4600円
テレビ
2700円
エアコン
3500円
洗濯機
2400円
テレビ14型
14000
12000
10000
その他
基板
金属
プラスチック
ガラス
8000
6000
4000
2000
96年
92年
87年
84年
83年
0
79年
重量
テ
レ
ビ
の
重
さ
0
ジルコニウム
ストロンチウム
カルシウム
カリウム
バリウム
チタン
マンガン
亜鉛
スズ
ニッケル
アンチモン
鉛
銅
アルミ
鉄
重量
テレビの構成元素
テレビの元素構成
1200
1000
800
600
CRT
本体
400
200
テレビのブラウン管





テレビの重量の50%以上を占める
ブラウン管のリサイクルなしに、50%のリ
サイクル率は達成不能
特殊組成ガラスなので、価値は高い
2種類のガラスからなるため複雑
国内全量リサイクルは不可能
∵ 輸入が非常に多いため
カラーテレビ用ブラウン管
ファンネル部
鉛含有ガラス
パネル部
バリウム
ストロンチューム
含有ガラス
電子銃部
鉛含有ガラス
接合用ガラス 高鉛含有低融点ガラス
シンクのない例
テレビはリサイクル不能へ



製造拠点の海外移転
日本国内でのCRT製造が消滅する
平面ブラウン管の開発



これまでのパネル用ガラス=灰色着色
平面ブラウン管=無色
国際的なリサイクル網を考えるのか?
中古品市場と輸出






中古品市場が形成されていない
中古品の輸出:現時点では実態不明
廃棄のための輸出ではないだろう?
中国などでは部品レベルの活用も?
結論
環境負荷的からは奨励すべき?
産業規模の縮小をまねく?
有害元素源としての家電






4品目では、 鉛、アンチモン、など少数
鉛は主としてハンダと鉛ガラス(テレビ)
アンチモンは難燃剤の一部
その他
携帯電話のガリウムヒ素
蛍光燈の水銀
電池のカドミウム
有害化学物質源

フロン類



エアコン、冷蔵庫の冷媒
断熱材の発泡剤
焼却時の可能性



塗料
塩化ビニル
プラスチック
配線用
PAHの発生源
酸性雨による鉛の溶出




中性の水にはほぼ不溶
酸性になると可溶 ただし、硝酸イオン
pH4で、1mg/リットル
cf.水道水の規格
50μg/リットル
cf.労働環境規格(空気)
0.05mg/m3
RoHS型問題


EUの毒性物質規制
重金属4種


臭素系難燃剤2種


Cd、Hg、Pb、Cr6+
PBDE、PBB
2006年7月、電子電気機器へ使用禁止
健康被害者は居たのか、今は?





鉛に限れば、過去最大の環境問題は、ガソ
リン中の四エチル鉛
米国では、総量で700万トンの鉛が大気に
放出されたとか
日本では、牛込柳町の鉛中毒事件
日本の土壌中の鉛汚染は、順調に低下中。
現在世界での鉛生産量500万トン。0.6%
がはんだ。3万トン程度。
鉛の情報





○鉛がヒトの必須元素であると確定はしていない。議論
があるところ。
○ヒトは、鉛を食物・飲み物などから多少暴露を受けるが、
大部分は、高温状態の鉛のガスあるいは古くなったペン
キからの微粒子などから摂る。
○鉛精錬、鋳造、などの職種にあるヒトの血中濃度は、
一般人よりも高い。
○以前は、有鉛ガソリン中の四エチル鉛が大気中の微
粒子の原因であった。途上国ではまだ使用されているが、
日本では、1975年にレギュラーガソリンへの四エチル
鉛添加が禁止され、その後、ハイオクガソリンへの添加も
なくなった。
○EUでは、2000年1月1日に有鉛ガソリンの販売を禁
止したが、イタリアは、古い車が多く、そのため、2年間延
期。






○鉛は、水道水の配管として使われてきた。若干水道水に
溶け込む。そのため、今でも、鉛管を使っている家では、朝
一番のヤカン一杯の水は飲むべきでない。
○鉛白と呼ばれる顔料(化学物質名は塩基性炭酸鉛)など
は、以前、壁に塗るペンキに使用されていた。厚く塗られた
ペンキの剥げ落ちた破片を食べると、子供の血中濃度は
上がる。
○鉛は散弾として狩猟に使用される。この鉛は、小石を飲
み込む習性をもった鳥類の一部にとって有害である。
○猛禽類は、散弾を受けて死んだ動物を食べるため、鉛
中毒になる可能性がある。
○EPAは、ペンキ中の鉛白が原因の子供への影響をもっ
とも深刻なものとして捉えている。
○地殻中の存在量は13ppm。自然なレベルは、15~30
ppm。以前は、道路の脇などにおける鉛は多いとされてい
た。例えば、5000ppm。
ODCEの対応


1997年
子どもの血中鉛濃度が 10μg/dL 以下になるよう、
さらなる方策をとるべき注意を喚起する。血中鉛
濃度がこのレベルを超える場合には、さらなる方
策が必要。
加鉛ガソリン使用の削減と廃止、子ども用製品
中の鉛の除去、塗料及びさび止め剤での鉛の不
使用、食物及び飲料水を通じて体内に取り込ま
れる元となる製品中の鉛の制限、及び、これらを
源とする鉛の除去と低減のために、スケジュール
と戦略を設定することを表明する。
鉛の血中濃度



子供の知能の発達などに悪影響があるとされ
ている。10μg/dLあたり、IQが7.4下がるとす
る論文がある。それに対する反論もあるようだ。
さらに、3μg/dL以下でも女児の性徴の発達
に影響が無いとは言えないとする発表もある。
血中濃度とガソリン中の四エチル鉛の濃度との
相関が非常に高い。ガソリン中の四エチル鉛を
ゼロにすると、血中濃度は、3.1μg/dLぐらい
になる。
米国EPAの発表によれば、
「5歳児以下の子どもの血中の鉛濃度平均値は、
1976年~1980年の15μg/dLから
1999年~2000年の2.2μg/dLへと
約85%も減少した」.
長い目で見た問題
廃棄物側の最終形
未来型の環境対応

→が両方向になる
状現
阻
害
要
因
1
現状と目標との相違点の
考察から予測される
阻
害
要
因
2
地球(環境)の限界
人類社会の限界
時間軸
阻
害
要
因
3
目標となり
うる社会
(これを先
に決める)
理想的容器包装ゴミ処理システム





兎に角、「出さない」
再利用が良い。
どうしても出すなら、素材は紙を基本に
最終システム
=リターナブルガラス容器+紙包装
長期保存のためのプラスチック、アルミと
紙との複合化は容認する
長期保存用の包装の条件

気密性



水の損失がまず問題
酸素の進入が主として問題
ガスバリア性

炭酸飲料の場合には、二酸化炭素の抜け
石油の85%以上は燃料



製造エネルギー分は無駄になるが、プラス
チックだって、燃やしてエネルギー回収を
すれば?
残念ながら、廃プラの燃焼による発電効率
は低い。~10%。
そこで、高炉還元剤としての正当性が主張
されている。
処理困難物の増大

もともと困難だったが、厳密なごみ処理法
によってますます困難に





蛍光灯
卓上コンロ用ガスボンベ
塗料・潤滑油
スプレー缶
特殊洗剤
最終理想形

極限まで入力側を制御

リターナブル(リユース)+紙+気密包装

拡大製造者責任の徹底
一歩手前の理想


すべての素材は、新品の出荷時に排出費
用を負担する社会システム
効果:複数回使用すれば、有利な社会
その前のステップ



容器包装リサイクル法の全面変更
市民側からの視点に
クリーニングのポリ袋がなぜ包装でないの
だ。材質的に変わらないではないか!
その前の前のステップ



不燃ごみ、可燃ごみの名称を消したい
プラスチックからのエネルギー回収を徹底
したい。「プラゴミ」分別の新設。
危険物・処理困難物に対するデポジット制
様々な廃棄物の分別法
ごみ六分別論の仕組み





基本思想:
化学・物理的に合理的な方法
過去の枠組みにとらわれない
できるだけ簡便であり理解しやすい
さらに、自治体の自主性・主体性が活かせ
る柔軟性
ご
み
六
分
別
論
リスクをどう考慮するか
環境問題解決の原理原則


「リスクを最小にし、ベネフィット(=利便性、
健全性・健康・長寿)を最大にする」
リスクの対象 歴史的推移



(1)ヒトへのリスクが最優先されてきた
(2)生態系へのリスクも重要
(3)将来世代のリスクを考える時期
WHO日常的なリスクによる損失余命比較 単位・年
低体重
鉄欠乏
VA欠乏
亜鉛欠乏
高血圧
コレステロール
体重オーバー
野菜果物不足
運動不足
危険な性交渉
避妊の欠落
たばこ
酒
ドラッグ
不衛生な水
大気汚染
煙の室内汚染
鉛暴露
気候変動
怪我(職業上)
発がん物質
SPM
ストレス
騒音
注射
幼児虐待
世界
20.73
4.22
4.25
4.35
9.07
5.71
3.78
3.83
2.59
12.57
0.69
7.45
5.34
0.79
8.04
1.05
5.74
0.46
0.81
1.16
0.22
0.24
0.00
0.00
1.50
0.28
日本+
0.01
0.05
0.00
0.00
5.94
3.01
1.92
1.87
1.78
0.23
0.00
6.15
1.61
0.49
0.03
0.54
0.00
0.05
0.00
0.23
0.23
0.06
0.00
0.00
0.00
0.16
北米
0.01
0.18
0.00
0.00
7.03
6.44
6.58
3.65
3.03
0.98
0.00
13.81
2.80
1.27
0.02
0.48
0.01
0.12
0.01
0.20
0.28
0.21
0.00
0.00
0.00
0.12
EU
0.00
0.09
0.00
0.00
8.86
6.97
5.71
2.53
2.95
0.46
0.00
11.43
3.01
0.97
0.02
0.28
0.00
0.13
0.00
0.23
0.35
0.17
0.00
0.00
0.00
0.07
ダイオキシンとPOPS
日本における環境問題の
推移。ただし、ごみの最終
処分問題を除く。
大気汚染
環境ホルモン
オゾン層破壊
水質&海洋汚染
土壌&底質汚染
資源・エネルギーの消費
地球温暖化
1970
2000
2050
単位:日
乳児死亡率、死産率推移
日本人の平均余命推移
持続型社会の必須事項
入力側制御、その最終形
日本の環境のトレンド
日本モデル
環
境
負
荷
現在
価値
エネルギー消費、 CO2 排出量
1970
1991
最終処分量
環境汚染, 一般的な負荷
GDPのような経済的な指標
価
値
軸
目標
各種のプレミアム

ブランドプレミアム


超小型プレミアム


寿命が長く、修理が利くために価値が高い
手作りプレミアム


使い心地に気を配って価値が高い
長寿命プレミアム


超小型にすることで価値が高い
使いここちプレミアム


同じような製品でもメーカーが違うため価値が高い
手作りのために価値が高い
エコプレミアム

製品の環境負荷が低いために価値が高い
ライフスタイルと消費
5.LCAの延長 (2)持続可能な消費ー研究事例
地球にやさしいライフスタイルの類型化
1.エコ・プロダクツ型
→モノの所有・消費意向自体は
変わらないが、購買対象が
エコ・プロダクツとなる
ライフスタイルイメージ
2.ネットワーク型
→インターネットを用いて、
通勤などの移動を極力せずに
地域に分散して暮らす
ライフスタイルイメージ
4.倹約型
→世間並みにこだわらずに普段
の生活を切りつめ、その分を
レジャーや自分の趣味に使う
ライフスタイルイメージ
5.サービス型
→モノを買いそろえ、所有する
のではなく、賃貸やレンタル、
やサービス購入に切り替える
ライフスタイルイメージ
3.伝統回帰型
→昔の暮らしの知恵を活用し、
無駄な消費を押さえていく
ライフスタイルイメージ
研究期間 2003~2005
5.LCAの延長 (2)持続可能な消費ー研究事例
LCAによるCO2排出削減量の試算
<試算の際のポイント>
1)ライフスタイルの変更に伴う「差分」を試算
→各ライフスタイル毎にモデル世帯を設定。そのモデル世帯が、現
在の平均的な消費パターンを、各ライフスタイル・イメージに基
づく消費パターンに変更したとした場合、どの程度CO2排出量が
変動するかの差分を試算
2)リバウンド効果の組み込みを実施
→月間の消費支出総額が、ライフスタイルの変更前と後で、一定に
なるように調整し、リバウンド効果を含めて試算
※ただし、調整用の支出内容については、あくまで一例でしかな
く、参考例に過ぎないことに注意。
5.LCAの延長 (2)持続可能な消費ー研究事例
CO2排出削減量の試算結果
ライフスタイル名
エコ・プロダクツ型
CO2削減量 リバウンド量
102.3Kg/月 31.7Kg/月
CO2純削減量
70.7Kg/月
ネットワーク型
55.4Kg/月
50.4Kg/月
5.0Kg/月
伝統回帰型
61.3Kg/月
14.6Kg/月
46.7Kg/月
倹約型
76.9Kg/月
32.9Kg/月
44.0Kg/月
サービス型
26.9Kg/月
1.5Kg/月
25.5Kg/月
5.LCAの延長 (2)持続可能な消費ー研究事例
どのライフスタイルが魅力的か?
各ライフスタイルの魅力度
サービス型 10.3
36.2
36.6
倹約型
23.6
伝統回帰型
エコ・プロダクツ型
21.8
38.7
33.4
43.7
20%
40%
7.2 0.2
0.1
18.4 4.8 1.5
3.3
0.3
25.5
13.2
2.2
26.3
11.3 0.1
2.0
24.4
8.0 0.1
24.7
34.1
26.7
ネットワーク型
0%
21.3
60%
80%
非常に魅力的 どちらかといえば魅力的 どちらとも言えない あまり魅力的ではない
まったく魅力的ではない 不 明 100%
5.LCAの延長 (2)持続可能な消費ー研究事例
どのライフスタイルを支持するか?
もっとも支持するライフスタイル
32.2
倹約型
ネットワーク型
19.2
伝統回帰型
18.6
17.0
エコ・プロダクツ型
サービス型
0.0
3.5
10.0
20.0
30.0
40.0
LOHASの台頭 2005秋から






LOHAS=
Lifestyle of Health and Sustainability)
米国の社会学者ポール・レイ博士が90年代末
に提唱
「金銭的な豊かさや社会的成功を最優先しない」
「健康的な食生活に関心がある」
もともと、マーケティングの話。これまでと多少
違った消費性向がある。
米国的成功者のイメージ







大きな家
大きな車、しかも、一人で複数台
朝7時からオフィスで働く
遠慮のないエネルギー消費・資源消費
肉食、特に、牛肉
寄付をする
財団を作る
ソトコトという雑誌によれば

ロハス的発想とは
○質素な生活を目指すのは素晴らしい
○異文化に興味がある
○持続可能な地球環境を支持する
○地域社会を再生したい
○政治にあきらめを感じていない
○創造的時間を大切にしたい
○女性の社会進出は当然
○私は理想主義者だ
朝日新聞のBe(2005.10.25)での表現



米国のLOHASと日本のロハスは違う
日本ロハス(カタカナロハス)の特徴
「ところが、カタカナのロハスはもう少々緩
い。プリウスにのって、ヨガをたしなみ、
オーガニック食品を選ぶのが典型的な『ロ
ハス的生活』」
質素な生活とカタカナロハス




ソトコト「質素な生活を目指すのは素晴らし
い」
米国LOHAS:環境・健康に良いことであ
れば、かなりの投資を行う。
したがって、このLOHAS層を新たな消費
者層と見て、市場を開拓したい。
これも相当違う。
エコプレミアムの思想



地球負荷を低減し、同時に、経済的な状況
に負の効果を与えないためには、プレミア
ム商品に経済の中心を移す必要がある。
ブランドプレミアムがもっとも簡単に実現で
きる手法である。
環境性能が良いから成立するプレミアム
性をエコプレミアムと呼ぶ。これは難しい。
エコプレミアム商品の条件

(1)価格が高いこと(購入時)




ライフサイクル全体で、価格的なメリットがある
ものも含む
(2)目立つこと、自慢しやすいこと
(3)愛用できること、愛着がわくこと
(4)環境性能が良いこと
エコプレミアム的環境性能とLCA




商品/サービスに関するエコ効率の一種
である
エコ効率=価値/環境負荷 など
エコ効率の基本的なアイディアは、LCAの
インパクト分析にある。
そもそもLCAとは何か
家庭での商品の購入








食料品 : 旬の地場産のものを
飲料
: 自作が一番
衣料品・靴 : エコプレミアム(修理ができる)
紙類
: 使用量削減、リサイクル
家具・耐久消費財 : 長寿命
容器・包装 : できるだけ少ないもの
自動車 : 低燃費
家電製品 : 低電力
エコプレミアム消費の3つの行動
Spiral Up by

π=PAI Loop
個人の
3つの行動
実践:購入・推薦
Practice
自己主張:自慢
Assertion
知的向上:思考・哲学
Intellect
スパイラルアップの重要性

PDCAサイクル



ISO14001で必須とされている考え方
Plan, Do, Check, Act
PAIサイクル


これは、未来を探る方法
しかも、3種の主体が協調的に行動する
☆実践
☆自己主張
☆知的向上
☆意欲的な製品・サービス
★企業
☆CSRの主張
☆長期経営思想
☆短期目標

3つの主体
★行政・NPO
☆情報普及・表彰
☆長期ビジョン
☆購入・評価
★消費者
☆自慢・自己主張
☆新コンセプト
製品のエコプレミアム化











実績:個人的なエコプレミアム商品認定
No.000:太陽電池
No.001:エコキュート(ヒートポンプ型給湯器)
No.002:プリウス(ハイブリッド車)
No.003:リアプロジェクションテレビ
No.004:電球型蛍光灯
No.005:Ni-H型充電池
No.???:ガスエンジン型コジェネ
No.???:農業共生型ゴルフ場
No.???:電気自動車カーシェアリング
No.???:再生可能エネルギー型住宅
ニッケル水素電池


単三型電池使用のデジカメで10000枚の
写真を標準モードで撮影する
使用電池



(1)オキシライド乾電池 85円/本
(2)アルカリ乾電池
45円/本
(3)ニッケル水素充電池 495円/本
+充電器 2000円
2本の単三型電池で何枚撮れる

LUMIX DMC-LS1の場合




オキシライド電池 215枚/2本
アルカリ電池
140枚/2本
ニッケル水素
400枚/2本
コスト比較



オキシライド電池
アルカリ電池
ニッケル水素型充電池


4本買って、交互に充電
8750円
6400円
3980円 電気代60円
ニッケル水素(充電器含む)に10倍(125回使用)の
寿命があるとしたら 400円+60円(電気代)
二酸化炭素排出量



乾電池を作るために必要なライフサイクル
エネルギーは、乾電池中の電気エネル
ギーの最低でも100倍と仮定
二酸化炭素排出量の比較
10000枚撮影
○単三型電池を使用
5kg
◎ニッケル水素
1kg
固形廃棄物排出量


廃棄物量の比較
オキシライド電池
2.35kg
アルカリ電池
3.75kg
ニッケル水素
0.116kg
しかし、ニッケル水素電池はまだ使える
ニッケル水素
0.008kg程度
☆実践
☆自己主張
☆知的向上
☆意欲的な製品・サービス
★企業
☆CSR
☆CSRの主張
☆経営思想
☆短期目標・事業

3つの主体
★行政・NPO
☆情報普及・表彰
☆長期ビジョン
☆購入・評価
★消費者
☆自慢・場の設定
☆新コンセプト
行政(NPOの支援)による短期目標設定





田原市:風力・太陽電池導入推進。1990
年比、マイナス10%CO2削減
葛巻町(岩手県):太陽、風力、ペレットス
トーブによる二酸化炭素発生量の削減
飯田市:「環境時代のグローカル」、「地域
ぐるみISO研究会」
東京都7区:「クールルーフ推進事業」
塩竃市:「水産加工業廃油からバイオ
ディーゼル」
こんなものも有りそうだが。。。







XX県:地産地消によるフードマイレージの削減
XX市:省電力型大型テレビのシェア率
XX市:公共スペース、ホテルなどの温度設定計
画の義務化と市民によるチェック
XX市:電気自動車カーシェアリングによる地域
排熱の減少
XX市:ハイブリッド車の新規シェア拡大
XX市:ロードプライシングと一人乗り車への課
徴金制度(一人乗り通勤車両の普及)
XX市:燃費に比例した大気使用料の徴収
☆実践
☆自己主張
☆知的向上
☆意欲的な製品・サービス
★企業
☆CSR
☆CSRの主張
☆経営思想
☆短期目標・事業

3つの主体
★行政・NPO
☆情報普及・表彰
☆長期ビジョン
☆購入・評価
★消費者
☆自慢・場の設定
☆新コンセプト
行政(NPO)による情報普及と表彰
情報普及をメーカーに任せない
 誤解が多い
=軽自動車は燃費が良い
(MTはOK,ATだとNO)
=液晶テレビは環境負荷が低い

表彰
(=最後のインセンティブ?:後述)
 設定した目標達成への貢献で評価

☆実践
☆自己主張
☆知的向上
☆意欲的な製品・サービス
★企業
☆CSR
☆CSRの主張
☆経営思想
☆短期目標

3つの主体
★行政・NPO
☆情報普及・表彰
☆長期ビジョン
☆購入・評価
★消費者
☆自慢・場の設定
☆新コンセプト
長期ビジョン

ビジョン策定は本来、国・国際機関の責任





過去のトレンドの理解
できるだけ広範な考察に基づくこと
現在からの連続性
地球全体の限界の認識
人間社会というものに対する深い理解
行政・NPOは長期ビジョンの理解




長期ビジョンとの整合性をどのように
長期ビジョンを分かりやすく普及啓発
現状のシステムとの連続性
軟着陸を目指した政策の策定
長期的なトレンドを読む
取りあえず向こう10年程度

3Rを基調とする社会システム



エネルギー利用効率の大幅改善





ヒートポンプ技術と地中熱
電気自動車の復活とハイブリッド車
水素燃料電池車は無し?
分散型エネルギーの検討
再生エネルギー源の再確認




環境負荷低減型3Rの実現
消費と経済の関係の再考
太陽熱の再検討
地熱の熱源としての利用
エネルギー貯蔵技術の再開発
資源利用効率向上と資源枯渇対策
10年、30年、100年、300年。。。

10年後



30年後





エネルギー効率・資源効率・枯渇回避
3Rを基調とした「消費と経済」の見直し
エネルギー絶対量、物質絶対量の見直し
食糧の確保
地球全体の政策が実施できる状況
地球保全ポリシー検討 核融合型か、地球共生型か
100年後


国家、民族といった概念の再検討
人口調整を見込んだ長期地球政策開始
地球共生型シナリオ
人
間
活
動
の
総
量
・
地
球
へ
の
イ
ン
パ
ク
ト
化石燃料依存から核融合依存へ
化
石
燃
料
・
原
子
力
地球の持続能力
300年必要
100年間で人口の半減は厳しい
1800
2000
2300
国連の人口予測
12000000
10000000
8000000
中位予測
上位予測
下位予測
6000000
4000000
2000000
2050
2040
2030
2020
2010
2000
1990
1980
1970
1960
1950
0
140000
120000
100000
Korea
Japan
Italy
Ukraine
Uganda
80000
60000
40000
20000
0
1950
1970
1990
2010
2030
2050
1600000
1400000
1200000
1000000
USA
India
China
800000
600000
400000
200000
0
1950
1960
1970
1980
1990
2000
2010
2020
2030
2040
2050
経済行為と右肩下がり(デカップリング)
幸福度
21世紀型
環境経営
量
的
因
子
利益
売り上げ
売り上げ
ライフサイクル資源・エネルギー
20世紀型
環境経営
投入資源・エネルギー
製品重量
環境排出・無駄な費用
発展段階
発展段階とデカップリング
幸福度
物質/エネルギー
4
問題領域
二酸化炭素排出
量
的
因
子
3
破壊的生態系
利用:その1
2
廃棄物や
破壊型生態系利用
その2
自然災害による被害
環境汚染による被害
1
発展段階
☆実践
☆自己主張
☆知的向上
☆意欲的な製品・サービス
★企業
☆CSR
☆CSRの主張
☆経営思想
☆短期目標

3つの主体
★行政・NPO
☆情報普及・表彰
☆長期ビジョン
☆購入・評価
★消費者
☆自慢・場の設定
☆新コンセプト
「ほめること」の重要性
最後のインセンティブ?





過去の歴史を眺めると、人類は困ったときに、
はじめて革命的な変革を行う。
気候変動では、寒冷化による食糧供給不足。
まだ有効活用されていない人間の本能を刺
激することを行うべきである。
それは、恐らく「ほめられることによる意識の
変革」
新しい価値観に繋がるか
市民社会の環境観の半歩前
企業はビジネスリスク
で動き、迂回路を取る
可能性が高い
FINAL GOAL
先走り個人
市民社会へできるだけ、
簡単な道筋を示す
NPOの位置
行政の位置
優れた環境対応企業
一般社会の動き
環境対応の遅れた企業
結論



廃棄物問題も、リサイクル問題も、結局の
ところは、地球の限界と人間活動のバラン
スをどこで取るか。
技術的な解決法は、最大1/2までの寄与
しかない。残りは、ライフスタイル。
変わる速度向上のための触媒作用が自治
体の最大の役割。