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シミュレーションサイエンスB
第2回:地球表面における
熱の出入り
今日の与太話
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雹を見ました




ネパールで
昨年の春
直径1cmくらい
雷とともに
地球表面の熱の出入りを考える

地球表面の温度と熱の出入り



太陽の光とその吸収
地球表面の温度と赤外放射
エクセルの使い方



表のつくり方
式の計算
セル参照(絶対参照と相対参照)
地球表面の温度T とその単位

温度を表す単位

絶対温度


T=Tc+273.15
氷点:273.15[K]、沸点:373.15[K]
摂氏

T
こちらの方が物理
では使いやすい
Tc
氷点:0[℃]、沸点:100[℃]
地球表面の温
度 T を考える
地球表面の熱の入り

宇宙から地球へ



反射される割合を
アルベドと呼び
A で表す
今の地球では:
A=0.3
太陽放射(光)の入射
一部は反射されて宇宙に戻ってしまう
残りが地球表面に吸収される
太陽放射の入射 Is
今の地球では:
Is=343[Wm-2]
反射 Ir=AIs
吸収 Ia=(1-A)Is
Is
Ir
Ia
地球表面からの熱の出

地球から宇宙へ

赤外放射


Ie
温度が高いものはよりたくさんの赤外線を放出
放出する分だけ地球表面は熱を失う
ステファン=ボルツマン定数
s=5.67×10-8[Wm-2K-4]
赤外放射 Ie=sT4
地球表面の温
度を T とする
地球表面の熱の出入り

吸収される熱 Ia


放出される熱 Ie


Ia=(1-A)Is
Ie=sT4
正味の吸収

Ia-Ie
Ia-Ie>0 なら
温度は上昇する
Ia-Ie<0 なら
温度は下降する
エクセルで計算してみよう

T=200, 250, 300[K]の時の熱の出入り

そのとき地球はより冷えるかより熱くなるか?


200[K]=-73.15℃、300[K]=26.85℃
予想は??
セルに式を入れ
ていく方法を学ぶ
w2-1.xls
結果をどう見るか?
Ia-Ie= 149.4[Wm-2]
Ia-Ie= 18.6[Wm-2]
Ia-Ie=-219.2[Wm-2]

200[K]のとき
250[K]のとき
300[K]のとき

最終的に地表温度は 250~300[K] の間


エクセルで計算してみよう

T=200, 250, 300[K]の時の熱の出入り

今度は地球のアルベドを変えてみる
A=0.3: 今の地球
 A=0.5: 氷の地球


予想は??
相対参照のみ
w2-2.xls
w2-3.xls
絶対参照利用
セル指定の方法
を2種類学ぶ
結果をどう見るか?

アルベド A=0.3 のとき


最終的に地表温度は 250~300[K] の間になる
アルベド A=0.5 のとき
200[K]のとき
 250[K]のとき
 300[K]のとき


Ia-Ie= 80.8[Wm-2]
Ia-Ie= -50.0[Wm-2]
Ia-Ie=-287.8[Wm-2]
最終的に地表温度は 200~250[K] の間になる
今回の課題

q2.xls
4/27(木)までに提出
caddieへ
表を完成させて以下のことを調べよう

太陽放射を変えた場合に地表温度はどうなるか
500[Wm-2]の場合の地表温度
 アルベドA=0.3で固定とする
 Is=200,

アルベドを変えた場合に地表温度はどうなるか
アルベドA=0.1, 0.5の場合の地表温度
 Is=343[Wm-2]で固定とする


回答例:Is=343, A=0.3 のとき

最終的に地表温度は 250[K] ~ 260[K] の間になる
次回

条件による熱の出入りの違いを可視化
エクセルでグラフを描く方法
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来週(4/29)はGW休み
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
課題は4/27締切なので注意してください
再来週(5/6)はやります
その次(5/13)は休講→補講はまた連絡
今日の与太話
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バングラデシュ
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
首都も広範に冠水します
5月にも行ってきます
Harunおやじ
1998年の洪水

国土の70%近くが洪水
の被害を受ける


洪水は珍しいことではな
い
犠牲者数