仕事と家事の二重役割

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仕事と家事の二重役割

家庭と仕事の間に、選択 肢 がある?

・ 止むを得ず仕事しなければならない場合 ,その理由? 男女別を問わずに、“家族” のための費用。 が、 ・止むを得ず仕事をやめなければならない場合、その理由? 家族?いや、 “ 家事の性別分配意識” • 国レベルの制度と女性は「二重役割」を担うようになる理由:

1.

近代労働制度・職場での制度: 例えば、母性保護規定の「不備」。 また、保育園と労働時間との「不整合」。 2 .近代賃金(報酬)制度:「世帯主優先」 3 .近代税制度「世帯主優先」 1

仕事と家事の二重役割

1.

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3.

性別別共働き・非共働き生活時間寄与【表 4 - 1 】: 個人の必要な活動への時間:睡眠,食事、身体のまわりの用事 義務への時間:仕事,家事,育児(他人のための活動) 余暇への時間:ニュースを聞く、娯楽、休養、ストレスの開放、体操

1.

2.

無職の場合

(

4-1)の料理、掃除、洗濯、他の時間=7 有職(自営業か家族従業・民間・官公庁・パート)の場合 ~ 就業のために省略する家事(同上の料理、掃除、洗濯、他) 8時間 結果:省略なし=37%。止むを得ずに省略する場合、 「拘束」の育児、食事作りではなく、掃除だけとなる。 2

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• 家事(食事の仕度)の女性への集中度:国際比較 【表4-3】 日本

1.

無職 97%

2.

フルタイム 86%

3.

パート 99%

注意:フィリピンの統計は手伝いさんのある家庭が含まれている。 (手伝いさんも女性でいる) 一般的な結論:最近まで、国別、職業有無にほぼ関係 なし、食事仕度の平均

89

%~

98

%は女性。 3

仕事と家事の二重役割

「子育て」という仕事:近代以降、なぜ「仕事っぽく」なったか? 「自分が子供のスケジュールに合わせない場合、働く女性【も、 男性にも】 にとって 最もつらい」

p163

以下の「子供という仕事」は、かかる時間をどう計算するか?

1.

定期検査・摂取

2.

3.

疾患 の 時 の 看病 疾患 の 時 の 通院 4.

保育園 への 送 りと 迎 え 5.

学校 の 行事 、 近所 の 行事 6. PTA

7.

受験における親ぐるみ 出られない・できない場合、「授助」の人はいないのか? 4

仕事と家事の二重役割:男の声

内閣総理大臣官房広報室 平成 12 年 9 月調査 “ 男性が,女性とともに家事,子育てや教育,介護,地域活動に積極的 に参画していくためには,どのようなことが必要だと思うか”? 「夫婦の間で家事などの分担をするように十分に話し合うこと」を挙げ た者の割合が 41.3

% 「男女の役割分担についての社会通念,慣習,しきたりを改めること」 34.9

% 「労働時間を短縮したり,休暇制度を普及させること」 33.5

% 「企業中心という社会全体の仕組みを改めること」 30.6

% が、会社の期待に応えるなどのために「過労死」で労災認定を受けた 件数が、近年に157件に増えた。 (日経新聞 2004 年 5 月 26 日) 5

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• 就業男性・女性、ないしは対応できない緊急時 の「授助者」【表4-4】

1.

2.

3.

4.

自分の親(女性:母など) 夫の親(女性:姑など) 隣人、友人(女性) ベビーシッター(女性) 企業が女性労働力をより求めると、 「授助」する女性もより求められる 6

仕事と家事の二重役割

結果・結論:

1.

2.

3.

4.

職場にとっての不利を認めるパートの女性・男 性が生まれて来たか、 「責任ある仕事」をしたくなくなるか、 他 よ り も 家 事 を 一 手 に 引 き 受 け る か 、 そして 二重労働をせざるを得なくなるかを、 いずれかを選ばなければならないようになる。 7

仕事と家事の二重役割

• 疑問点: • 1.多くの女性が働かない場合,国の経済が進められるか? – ① 払われる仕事 – ② 払われない仕事 = 「再生産」労働=育児、 又は他の「シャドー・ワーク」 • 2. 男性が家事に参加する場合とその理由 – ① 家事・育児が男女平等で「やりたい」 – ② フレックス・タイムのある仕事をもつ – ③ 子供の母はいない – ④ 他 8