しあわせプロジェクト3 ~よつ葉を増やすために新たなチャレンジ

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Transcript しあわせプロジェクト3 ~よつ葉を増やすために新たなチャレンジ

八戸市立松館小学校
5,6年
しあわせプロジェクト3
~よつ葉を増やすために
新たなチャレンジ~
 ○八戸市立松館小学校





八戸市南東部、階上岳を臨む。
歴史ある名所や旧跡が多い。
(大慈寺、石灰鉱山、月山神社)
豊かな自然に囲まれ、11月に130周年を迎
える。
児童数10名
一輪車、アンクロンが特色。
はじめに
①きっかけ
先輩たちが2年間継続してきた研究を継続し、
よつ葉を増やす方法を探りたい。
 花とよつ葉の関係について明らかにしたい。
 よつ葉の種類ごとに種を採取し、遺伝的性質を
明らかにしたい。

1.研究を選んだ理由
②考えたこと
花の咲く時期によつ葉が増えるのではないか。
 秋によつ葉を出すクローバーを考える。
 エコカーテンを作り、横にのびるクローバーを
より縦にのばしたい。
 よつ葉マップを作り、
昨年との年次移動を比較
する。

○弘前大学 農学生命科学部
准教授 赤田 辰治先生
学生のみなさんと
①実施手順
1.クローバーを用いた温暖化対策としてエコカーテン
を作り、クローバーの生長を観察する。
2.花の咲く時期によつ葉の多く出る株を観察し、花と
よつ葉の関係を明らかにする。
3.花の咲く時期や、秋・冬でよつ葉を出す異なる株を
育てて種を採取し育てる。
4.年次移動するよつ葉の場所の推移と葉の形状や模様
を調べ、よつ葉マップ2012に反映させる。
2.共同研究
②実施状況1
600
500
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
A 区画
400
300
200
100
10.18
10.17
9.3
10.5
8.31
7.9
6.26
6.22
6.15
6.8
5.31
5.24
5.9
4.26
B 区画
7.28-8.3
600
4.20
4.13
0
10
9
500
8
7
400
6
300
5
4
200
3
2
100
1
花の数(左目盛の1/10)
みつばの数(左目盛)
10.18
10.17
9.3
10.5
8.31
7.9
7.28-8.3
6.26
6.22
6.15
6.8
5.31
5.24
5.9
4.26
0
4.20
0
4.13
・花は夏至の頃に
多い。
・A区画では同じ
時期によつ葉が
増えている。
・B区画ではよつ
葉の出る期間が
長い。
50cm X 50cmの固定調査区画(AとB)における、みつ葉、よつ葉、花の数の季節変動
よつばの数(右目盛)

Ⅰ白神自然園のクローバー

Ⅱ年輪の研究

石川先生から木の年輪の
調べ方を教わった。
よつ葉は少なかったが、学校
の近くのよつ葉の葉とは模様が
違うものがあった。
実施状況2
白神自然観察園で体験学習
マムシグサ
・・虫を閉じ
込め、花粉を
つけさせる。
ホウノキ・・葉を広げて
ツチアケビ・・キノコから栄養をもらう。
カタクリの説明を山岸先生から聞きました。
Ⅲカタクリ・ホウノキ・ツチアケビ・マム
シグサなど自然観察園の植物

松館小学校の校庭と田んぼ
のあぜ道における、春と秋
のよつ葉マップ

季節によってよつ葉が多く
発見される場所が異なるこ
とがはっきりした。
来春にも同じ株からよつ葉
が出るかを追跡する予定。
その結果、よつ葉が出た。


実施状況3
よつ葉マップ2012

クローバーのエコカーテンに水たまりをつけ、
上に伸びる手助けをした。
あまりうまく伸びな
かったので、今後は室内
で改良したい。
実施状況4
クローバーのエコカーテン
①昨年度同様、エコカーテンの茎は太くなり、
葉も大きくなった。途中に水ゴケをつけ、ク
ローバーの成長を補助してみた。根をはるもの
もあったので、今後改良していきたい。
 ②花の咲く時期によつ葉を作ろうとする遺伝
子、
影響し合う遺伝子などがあることもわかった。

4.研究結果
③花の咲く時期によつ葉が増えること、秋にも
花と関係なくよつ葉が増える株があることがわ
かった。よつ葉ができるらしい種の採取はでき
たが、よつ葉を確定できる種の採取はむずかし
かった。
 ④よつ葉マップ2012を春秋の対比ができるよ
うに作成した。年次移動の仕方がわかった。

⑤しあわせプロジェクト1」から3年間継続
してきた50㎝×50㎝の固定区画の観察では、
やはり例年通り、よつ葉を含む株からは、
よつ葉は出現するが、よつ葉を含まない株
からはよつ葉は出現しない。
・⑥昨秋、よつ葉の株にビニールテープで印を
つけた。春になり、その株の追跡を行った。
その株からはよつ葉が出やすいことが予想
される。




先輩たちの研究を引き継ぎ、よつ葉を増やしてみんなを
幸せにしようと考えた「しあわせプロジェクト」は、今
回で3年が経過した。一年ごとに少しずつ成果が出てき
た。やがて、大きな成果につながることを期待したい。
今回の第6回においても、テーマ賞をいただき、また、
継続して研究できること、赤田先生が一緒に研究をご
指導していただけることに大変感謝したい。今回は、こ
れまでの研究をもとに、光源を使って花の咲く時期を作
り出してよつ葉を増やすこと、上から下にクローバーを
伸ばしてエコカーテンを広げる試みなどにチャレンジし
たいと考えている。
「しあわせプロジェクト」での研究を通して、少しずつ
しあわせの輪を広げたい。
5.最後に