しあわせプロジェクト3 ~よつ葉を増やすために新たなチャレンジ

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Transcript しあわせプロジェクト3 ~よつ葉を増やすために新たなチャレンジ

 ○八戸市立松館小学校
八戸市南東部、階上岳を臨む。
 歴史ある名所や旧跡が多い。
豊かな自然に囲まれている。
 児童数9名
 一輪車、アンクロンが特色。
 今年度で閉校を迎える。

①きっかけ
これまでの3年間に及ぶ先輩達の研究を継
続し、なぜよつ葉ができるのか、そのしく
みを明らかにし、増やす方法を探りたい。
 よつ葉と花の咲く時期の関係から、遺伝子
とのかかわりを知りたい。
 温暖化対策として、
クローバーでのエコ
カーテン作りを試みる。

秋によつ葉を出す株もあるが、花とよつ葉の関
係を探るため、実験や観察の機会を多くする。
 昨年のエコカーテンを改良し、上から下に伸び
るエコカーテン作りにチャレンジする。
 よつ葉のある花から種を採取し、引き続き、よ
つ葉の種を確定できるようにする。
 年次移動するよつ葉の場所
の推移を昨年度までのよつ
葉マップと比較検証する。

○弘前大学 農学生命科学部
准教授 赤田 辰治先生
学生のみなさんと
①実施手順
1.上から下に伸びるクローバーのエコカーテンを作
り、より多面積にクローバーを生長させる。
2.これまでの研究をもとに、花とよつ葉の関係を明
確にする。
3.花の咲く時期との関連性から、光源を用いて夏至
の頃の状態を作りだし、よつ葉を増やす。
4.毎年行っている50㎝×50㎝の固定区画の調査
を継続し、年次移動の傾向を調べる。
・エコカーテンは夏から
秋遅くまで下に伸ばす
ようにした。
・ソーラーの光源を用い
て夏至の頃の状態を作
り出し花を増やし、よ
つ葉を増やそうとした。

みつ葉とよつ葉の季節変動
50㎝×50㎝の固定区画
(AとB)のみつ葉とよつ葉、
花の数を定期的に調査
・日が長くなるにつれ花が増
え、よつ葉も多くなる。

前ページと比較すると夏至の頃(6/22)
によつ葉が増えることがわかる。

葉の数が年によって大
きく変動することが明
らかになった。

校庭で採取したクローバーからDNAを抽出する実験を行った。

(加奈)赤田先生、学生さんたちに教えてもらい、ccやmlの細かい単
位に注意深くして真剣に実験するのがドキドキした。

(武)最後にある液体を入れて振ったら、白く小さな浮いているもの
を見た。これが 遺伝
子だ!とわくわくした。

(向日葵)冷えた乳鉢で葉を
すり潰すと粉々に細かくなる
のが初めてで予想外だった。
(紗希)様々な種類の実験器具を使って楽し
かった。自分の将来の夢に近づいた気がし
た。
(明璃咲)DNA採取には
多くの手間がかかり、
材料の成長具合や内容
で変わって出てくるお
もしろさがあった。
①昨年度のエコカーテンを改良し、上から下に
伸びるようにしたが、クローバーの横に伸びる
習性からなかなか下に伸びなかったので、来年
度はもっと下に伸びやすいように改良を加えた
い。
 ②外の畑にソーラーによる光源装置を用いて夏
至の頃の明るさを設定したが、天候不順やソー
ラーの不具合により、予想通りの結果は得られ
なかった。室内での実験では、やはり明るさと
花との関係が継続してわかることができた。

③50㎝×50㎝の固定区画ではよつ葉みつ葉
の増減が例年通り見られ、花との確かな関
係や年次移動の傾向もわかった。
 ④よつ葉マップ2013では、例年の年次移動
と類似の傾向をたどっていることがわかっ
た。

先輩たちの研究を引き継ぎ、よつ葉を増やしてみんなを幸
せにしようと考えた「しあわせプロジェクト」は、今回で
4年が経過した。4年目には研究の質が高度になってきた
が、地道でも一年ごとに少しずつ成果が出てきた。やがて、
大きな成果につながることを期待したい。
 今回の第7回においても、テーマ賞をいただき、また、継
続して研究できること、赤田先生が一緒に研究をご指導し
ていただけることに大変感謝したい。今年度の5年目の研
究では、よつ葉を含む株に注目したり、よつ葉の生成をよ
り明確にできるように研究を継続したい。
 私たちの学校は今年度末で閉校を迎える。
「しあわせプロジェクト」での研究を通
して、少しずつしあわせの輪を広げたい。
ゴールを目指して、がんばりたい。
