環境因子

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I. はじめに
1.報告の目的
I. はじめに
2.倫理的配慮(報告の承諾)
II. 対象と方法
1.事例紹介
歳代
性
NMスケール: 点
N-ADL:
点
II. 対象と方法 2.アセスメント(ICF)
健康状態 変調、疾病
心身機能・身体構造
環境因子
活動
参加
個人因子
II. 対象と方法
3. 目標の設定
II. 対象と方法
4.ケアの経過
III. 結果
IV. 考察
I. はじめに
1.報告の目的
本事例は、定年退職後に家でする
ことがなく、もの忘れと見当識の低
下に伴い、徘徊等の症状が現れた。
デイサービスで、本人の性格や好
みに適した課題を提供することに
より、認知症の周辺症状を解消し
た事例である。同様事例のケアの
参考になると思い報告する。
I. はじめに
2.倫理的配慮(報告の承諾)
対象者本人には理解力と記憶
能力の低下が見られるため、世
帯主の長男に研究の趣旨を説明
し、書面で事例発表の承諾を得
た。
II. 対象と方法
1.事例紹介
80歳代後半 男性
NMスケール:25点(中等症)
最近の記憶はほとんどない。
時間、場所がわからない。
N-ADL:40点
見守りがあれば自分のことは自分
でできる。
II. 対象と方法 2.アセスメント(ICF)
健康状態 変調、疾病
アルツハイマー型認知症
心身機能・身体構造
活動
参加
元軍人で身体頑強
迷子になることがあ
るが、散歩が好き
→徘徊
デイサービスで進め
られれば、行事に参
加する
環境因子
個人因子
妻が24時間付き添っている
頼まれると断れない
手先が器用、歌が得意
II. 対象と方法
3. 目標の設定
日中、暇になると外に出かけ、
迷子になってしまう。
目標
デイサービスで、本人の興味の
ある活動を見つけて行うことで、
徘徊を防止する。
II. 対象と方法
4.ケアの経過
(1)歌が好きなので、歌集を用意し
て、歌ってもらうことにした。
(2)手先が器用なので、塗り絵をす
すめた。
III. 結果
(1)歌集の歌を全部歌えると自慢し、
デイサービスで人気者になる。
家でも声が嗄れるまで歌い続け、
徘徊がなくなった。
(2)職員が用意した塗り絵は嫌がら
ずに全て仕上げた。デイサービス
での日課となり、暇を持てあますこ
とがなくなった。
IV. 考察
・興味を持って取り組む課題があれ
ば、何事も熱心に取り組む本人の
性格が活かされた。
・飽きないように、複数の課題(歌と
塗り絵)を用意した。
・家でも妻が歌集を渡すなどの援助
があった。
・歌と塗り絵を通して、他の利用者
との交流が深まった。