Transcript JEMICにおける インダクタンス標準の現状

JEMICにおける交流電流標準の
現状と今後の展開
日本電気計器検定所
佐久間 広明
社会の信頼に応える
Japan Electric Meters Inspection Corporation
交直差（交流電流）のトレーサビリティ体系
AC/DC
NMIJ
（TC）
JEMIC
（TC）
（792A/A40）
jcss（2005.12現在）
10 mA～20 A
50 Hz，60 Hz
10 mA
40 Hz～100 kHz
JCSS（2005.12現在）
10 mA～20 A
50 Hz，60 Hz
登録事業者等
JEMIC一般校正
10 mA～20 A
40 Hz～1 kHz
ユーザー（企業等）
社会の信頼に応える
Japan Electric Meters Inspection Corporation
交直差（交流電流）の校正範囲
20 A
電
流
JCSS
対応済
5700A＆5725A，
5220Aを電源として
使用可能な範囲
JCSS
対応予定
A40，A40A
の使用可能
な範囲
5A
産総研（NMIJ）から供給されているポイント
10 mA
10 Hz
40 Hz 50 Hz 60 Hz
1 kHz
10 kHz 50 kHz
10 mA，（40 Hz
～100 kHz）
100 kHz
周波数
社会の信頼に応える
Japan Electric Meters Inspection Corporation
交直差（交流電流）の校正範囲の拡張
交直流比較器
792A（D）
+
10 mAシャント
792A
+
30 mAシャント
792A
+
100 mAシャント
792A
+
300 mAシャント
792A
+
1 Aシャント
792A
+
3 Aシャント
792A
+
10 Aシャント
社会の信頼に応える
10 mA
20 mA
30 mA
50 mA
100 mA
200 mA
300 mA
500 mA
1 A
2 A
3 A
5 A
10 A
交直流比較器
792A（E）
+
20 mAシャント
792A
+
50 mAシャント
792A
+
200 mAシャント
工程数：13×2×2
（3～4時間/工程）
周波数：40 Hz，50 Hz，
60 Hz，400 Hz，500 Hz
，1 kHz
792A
+
500 mAシャント
792A
+
2 Aシャント
792A
+
5 Aシャント
792A
+
20 Aシャント
Japan Electric Meters Inspection Corporation
交直差（交流電流）の拡張のようす
標準器
ディジタル電圧計
（182）
交直比較器
（792A）
交流シャント
（A40）
交流電圧電流発生装置
（5700A）
被校正品
ディジタル電圧計
（182）
交直比較器
（792A）
交流シャント
（A40）
拡張の例：
標準器： 10 mA（定格の100％）
被校正品：20 mA （定格の50％）
社会の信頼に応える
Japan Electric Meters Inspection Corporation
交流電流値のトレーサビリティ体系
AC/DC
NMIJ
（TC）
JEMIC
（TC）
（792A/A40）
jcss（2005.12現在）
10 mA～20 A
50 Hz，60 Hz
交流電流
ACA
10 mA
40 Hz～100 kHz
直流電流
（DCA）
JCSS（2005.12現在）
10 mA～20 A
50 Hz，60 Hz
登録事業者等
ユーザー（企業等）
社会の信頼に応える
Japan Electric Meters Inspection Corporation
交流電流値の校正範囲
JEMIC一般校正で対応中
20 A
電
流
JCSS
対応済
5700A＆5725A，
5220Aを電源として
使用可能な範囲
JCSS
対応予定
A40，A40A
の使用可能
な範囲
5A
10 mA
10 Hz
50 Hz 60 Hz
1 kHz
10 kHz 50 kHz
100 kHz
周波数
社会の信頼に応える
Japan Electric Meters Inspection Corporation
交流電流値のトレーサビリティ：例1（現在）
産業技術総合研究所（ＮＭＩＪ）
直流抵抗標準
直流電圧標準
交直差（電流）標準
直流電流標準
ＪＥＭＩＣ
拡張
交流電流標準
社会の信頼に応える
Japan Electric Meters Inspection Corporation
交流電流値のトレーサビリティ：例２（検討中）
産業技術総合研究所（ＮＭＩＪ）
直流抵抗標準
直流電圧標準
交直差（電圧）標準
交流電圧標準
交流分流器
ＪＥＭＩＣ
拡張
交流電流標準
社会の信頼に応える
Japan Electric Meters Inspection Corporation
交流分流器を用いた電流の校正方法（その１）
電流 Ｉ
交
流
分
流
器
交流電流発生装置
被校正品
社会の信頼に応える
交流電圧
測定装置
標準器
Japan Electric Meters Inspection Corporation
交流分流器を用いた電流の校正方法（その2）
交流電流測定装置
電流 Ｉ
交
流
分
流
器
交流電流発生装置
被校正品
社会の信頼に応える
交流電圧
測定装置
標準器
Japan Electric Meters Inspection Corporation
直流分流器を用いた電流の校正方法（その3）
電流
Ｉ
電　流
発生器
電流
Ｉ
Ｒ
抵
抗
Ｖ
電
圧
計
複雑
Ｒ
電　流
発生器
C
Ｌ
分流器
直流回路
直流電流 I は，次式で簡単に求められます。
I
社会の信頼に応える
V
[A]
R
抵
抗
イ
ン
ダ
ク
タ
ン
ス
キ
キ
夋
ャ
パ
パ
シ
タシ
タ
ン
ン
ス
Ｖ
ス
電
圧
計
分流器
交流回路
交流電流 I は，ω＝２πfとすると次式で求めることができます。
Ｇは，コンダクタンス，Ｂは，サセプタンス

R
L 

I  2
 jC  2
V  G  jBV[A]
2 2
R   2 L2 

R  L
Japan Electric Meters Inspection Corporation
交流電流値の校正範囲の今後の予定
周波数：50 Hz，60 Hz，
400 Hz，1 kHz
H18年度：現在，一般
校正で対応している部
分をJCSSへ
H19年度：交流分流器
を使用することで，校
正範囲の10 kHzまで
の拡張を検討
社会の信頼に応える
Japan Electric Meters Inspection Corporation
まとめ

交流分流器を使用するメリット
ヒート特性が優れているので，校正に要する時間が
短縮される。
変流器と組み合わせることにより，大電流にも対応可能と
なる。
周波数特性が良好なため，より広い周波数範囲について
校正可能となる。

今後の課題
現行の計量法では，交流電流の標準が交流電流用交直
変換器となっているので，整合性をとる必要がある。
社会の信頼に応える
Japan Electric Meters Inspection Corporation