Transcript 薄板製造工程
目次 タイトル スライドNo 1.薄板製品の製造工程概要 3 2.高炉(溶鉱炉) 4 3.転炉 5 4・連続鋳造 6 5.連続熱間圧延 7 6.連続酸洗ライン 8 7.連続冷間圧延 9 8.連続焼鈍ライン 10 9.スキンパス(調質圧延)、リコイリング(精整) 11 10.溶融亜鉛メッキライン 12 11.電気亜鉛メッキライン 13 12.メッキラインのレイアウト 14 13.塗装鋼板ライン 15 NS Fellows Corporation 1 薄板製品の製造工程概要 現在このプロセスはない 酸洗コイル 溶融めっき 冷延コイル (フルハード) 電気めっき 冷延コイル NS Fellows Corporation 2 高炉(溶鉱炉) ・鉄鉱石とコークスを入れ高温《1300 ~1400℃)で溶かし、銑鉄を造る。 ・銑鉄には、炭素、珪素、燐、硫黄等の 不純物が多く含まれるので硬くて脆く、 鋳物に使われる。 鉄鉱石、石炭共にほぼ全量海外からの輸入に頼っている。 主な供給先としては、オーストラリア、ブラジル、アメリカ、カナダなど。 NS Fellows Corporation 3 転 炉 ・銑鉄に1600℃以上の高温で酸素を吹き 込み、不純物を燃やして除去し、粘りのあ る強靭な鋼にする。 ・化学成分を決められた範囲に入れること により、特定の顧客、用途を狙った品種、 規格に造り込む。 ・(品質管理、納期管理はここからスタート する。) NS Fellows Corporation 4 連 続 鋳 造 ・転炉で溶けた鋼を直接連続的に鋳型に流しながら冷やして固め、巨大な かまぼこ板の様な形に固める。(これをスラブと言う。) ・だいたいの板幅、コイル単重が決まる。 ・(ヘゲ、スリバー疵は固まる途中で不純物が混入すると発生する。) NS Fellows Corporation 5 連 続 熱 間 圧 延 ・1200℃程度に加熱されたスラブを連続的にロールで薄く延ばしてゆき、コイル状 に巻き取る ・延ばす時の温度や巻き取る時の温度で、熱延鋼板の材質が決まる。 ・(冷延、メッキ製品の概略板幅がほぼ決まる。) NS Fellows Corporation 6 連 続 酸 洗 ラ イ ン 酸洗槽 水洗槽 Dryer Loop Car 溶接機 Uncoiler Flush Trimmer Side Trimmer Recoiler Up-cut Shear Oiler Up-cut Shear ・塩酸又は硫酸で熱延コイルの表面酸化皮膜(スケール)を除去し、塗油する。 ・酸洗コイル製品は、ここでトリム及び検査されて所定の単重に分割される。 NS Fellows Corporation 7 連 続 冷 間 圧 延 ・酸洗コイルを常温で連続的にロールで更に薄く延ばしてゆき、コイルに巻き取る。 ・(最終板厚が決定される。) NS Fellows Corporation 8 連 続 焼 鈍 ラ イ ン ・冷延後のコイルは硬くて加工性が低いため、650~750℃に加熱して焼戻し、加工性の ある鋼にする。 *CAPL(カップル):近年発達した連続処理設備で、焼鈍・スキンパス・リコイリングの機能 を1つのラインに組み込んだ設備 NS Fellows Corporation 9 スキンパス(調質圧延)、リコイリング(精整) ・軽くロールで圧下して、表面の光沢、形状及 び若干の材質の調整を行う。 リコイリングライン(RCL) ・耳切り(幅決定)、検査(表面 疵・形状)、塗油、注文重量へ の分割等が行われ、冷延薄板 コイル製品が完成する。 NS Fellows Corporation 10 溶融亜鉛メッキライン 冷 却 スキンパスミル 化成処理槽 アンコイ ラー 加熱炉 メッキ槽 熔けたメッキ金属 ・溶融亜鉛メッキラインには加熱炉(焼鈍設備)が組み込まれており、コイルを連続的 に焼鈍した後に、溶けた亜鉛浴に浸漬して連続的に亜鉛をメッキする。 ・材質、亜鉛の付着量、後処理(ノンクロメート、塗油等)等が造り込まれる。 NS Fellows Corporation 11 電気亜鉛メッキライン コンダクターロール 洗浄槽 アンコイ ラー メッキ槽 電極 化成処理槽 リコイラー - + 整流器 メッキ金属を溶かし込んだ液体 ・亜鉛を溶かした電解液の中で、鋼板と電極間で通電し、連続的に亜鉛をメッキする。 ・目付量、後処理(ノンクロメート、塗油等)等が造り込まれる。 NS Fellows Corporation 12 溶融亜鉛めっきライン 電気亜鉛めっきライン 出所:JFE製品カタログ NS Fellows Corporation 13 塗 装 鋼 板 ラ イ ン ・亜鉛メッキ鋼板に化成処理を施し、合成樹脂塗料を塗装・焼付して、亜鉛メッキ鋼板 の耐久性と意匠性を一段と高める。 NS Fellows Corporation 14