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UFOCaptureによる2011年の流星観測結果と考察
関口孝志 2012年2月5日
• 現在の私のシステムは、WatecNeptune100+CBCレンズF0.8 の6mm
(3台)と12mm(1台 )の合計4台。パソコンは、3台で行っています。
セッティングと片付けは、毎回しています。観測は、自動でしています。
• 私のこのシステムで得られた2011年分の全流星数は、23503個 です。
• 解析ソフト UFO Capture V2: UFO AnalyzerV2
UFOorbitV2 (http://sonotaco.com/)
• SonotacoネットワークにアップされたUFOCaptureによるTV観測から
2011年に得られた単点の流星は、全部で159668個です。その内、2
点以上の同時流星で軌道計算できたのは、27335個。これらの内、私
とINOUE氏の12mmでの2点同時流星は、全部で2121個です。これ
らの計算結果を基に分かったことをまとめてみました。
• また、2011年のこぐま群の突発を観測できましたので、TV観測と電波
観測についても触れたいと思います。
全同時流星の1/tのグランドマップ
関東と関西と中部地方は、ほぼ網羅されている。
全同時流星の1/tの輻射点分布図
L-Ls図
今年は、群の存在がより明瞭である。220度付近は、相
変わらず流星数が少ない。
主要群(J5)の1/tの輻射点分布図
今年は、gDra群が殆ど捕ら
えられていない。
今年も、オリオン群が長期間観測されている。こぐま群が明瞭
である。ろくぶんぎ群やアンドロメダ群が捕らえられている。
主要群(J5)の1/tの輻射点分布図の拡大
今年も、aDra群としぶんぎ群
が関連していそう。
今年も、おうし群の南北は、はっきりと分離できている。うみへ
び群が輻射点の広がりが大きい。こじし群とxVir群の数が少
ない。
J5群判定を除いた散在の1/tの輻射点分布図1
L-Ls図
黄経210度、黄緯10度付近に高速の群の存在がありそう。
J5群判定を除いた散在の1/tの輻射点分布図2
L-Ls図
Jx_dCa SonotaCo-net 2011
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=2660
←今年発見された群
他に水色と赤丸の中に群の存在がありそう。
小流星群も省いた散在の1/tの輻射点分布図
L-Ls図
1
2
3
小流星群を省いても。ここには、群がありそう。1は、こじ
し群の後半か。2は、オリオン群の北群と同じようにみず
がめ群にも北群があるのか。3は、おとめ群の活動期間
が狭いために判定されていないのでは?。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図
←今年発見された群
今年も、小流星群がたくさん観測されている。中央左は、輻射
点の広がりが大きい。
1/tの主要群(J5)と
小流星群の輻射点
分布図
←今年発見された群
今年も、昼間群のおひつじ群が捕らえられている。エリダヌス
群も多く捕らえられている。
1/tの主要群(J5)と
小流星群の輻射点
分布図(拡大)
←今年発見された群
6月のうしかい群、南方の小流
星群も観測されている。ふたご
群は、まだ回りに群が存在して
いそうである。9月のペルセウス
群やぎょしゃ群も捕らえられて
いる。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 1月
b_L042から45は、塩井・重野氏の流星群カタログの仮称γう
みへび群です。輻射点移動がよく見られています。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 2月
Iw_PIHが良く観測されています。1月の塩
井・重野氏の流星群カタログの仮称γうみへ
び群であることが分かりました。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 3月
おとめ群の輻射点が広がっています。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 4月
こと群とおとめ群の輻射点が広がっています。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 5月
みずがめ群の活動範囲が広いことが分かり
ます。黄道群の輻射点が広がっています。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 6月
ペガスス群の活動範囲が広いことが分かりま
す。黄道群の輻射点が広がっています。ペル
セ群の初期活動でしょうか。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 7月
ペルセ群の輻射点の集中と広がりが見られます。
Sm026の輻射点も広がっています。やぎ群の輻
射点も広がっています。移動も見られます。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 8月
ペルセ群の数が多いです。輻射点も広がっています。
エリダヌス群の輻射点が広がっています。移動も見ら
れます。みずがめ南群は、輻射点が集中しています
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 9月
9月のペルセ群の数が多いです。輻射点も広がっています
が集中も見られ移動が見られます。うお群の輻射点が広
がっています。移動も見られます。J5_nuE群も数が多いで
す。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 10月
オリオン群の数が多いです。輻射点も広がっていますが集中も
見られ移動が見られます。 Eふたご群が分離できています。う
お群とおうし群の輻射点が広がっています。移動も見られます。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 11月
しし群の数が多いです。輻射点も広がっていますが集中も見ら
れ移動が見られます。 おうし群の南北が分離できています。オ
リオン群が頑張っています。うみへび群の輻射点は、広がって
いますが移動も見られます。
1/tの主要群(J5)と小流星群の輻射点分布図 12月
ふたご群の数が多いです。輻射点も広がっています。いっかく
じゅう群やうみへび群の輻射点の移動が見られます。かみの
け群は、長期の活動が見られます。12月のりゅう群は、輻射点
の広がりが大きいです。こぐま群の輻射点の集中が見られま
す。
12mmの全同時流星の1/tの輻射点分布図
L-Ls図
←今年発見された群
200個近くでは、あまり明瞭にはならない。主要群の存
在も半分ぐらいになってしまう。
1/tの主流星群を除いた散在の輻射点分布図 12mm
L-Ls図
主要群の近くには、類似軌道の流星が多いので判定条
件で変わってくるものと思われる。群判定には、活動期
間の幅が影響してくる。
1/tの主要群の輻射点分布図 12mm
gDra群
数が少ないが輻射点は、集中度がよい。ペルセ群とオリ
オン群とふたご群は、数が多いので輻射点の広がりが
見られる。ろくぶんぎ群やはくちょう群やgDra群が捕ら
えられていない。
2011年のこぐま流星群
この晩の私の単点観測でのこ
ぐま群判定は、83個でした。
同時流星は、Sonotacoネット
ワークで、112個ありました。
こぐま流星群の電波観測結果(杉本氏による)
極大付近の1時間毎の出現グラフです。明らかに2時50分前後
と5時50分前後と7時前後に突発があったものと思われます。
こぐま流星群のダスト予想
佐藤氏によるこぐま群のダストトレイルの計算結果が発表されました。それによる突発
が杉本氏の電波観測速報10分ごとのグラフで確認できました。10分ほどのズレがありま
すが見事にとらえています。私のTV観測でも1時50分から高原状になり、5時41分から
6時1分の20分間に11個の突発がありました。今回は、1分間に2個の出現が何回もあ
りました。また、TV同時流星の軌道計算結果からは、佐藤氏の2つを含め、全部で3トレ
イルの出現をとらえていると言えそうです。
1062年
220 76.0
215 75.5
1131年
219 75.7
放出年 Date(UT)
Time
JST
LS(2000) Δr(AU) 放出速度(m/s)
fM
α
δ
V(km/s)
1062 2011/12/22.89 21:16 12/23 06:16 270.503 -0.0001 -19.43 _.___ 219.58 +76.20 33.08
1131 2011/12/22.74 17:42 12/23 02:42 270.352 +0.0016 -13.76 0.039 219.00 +75.74 33.30
2011年のこぐま流星群
光度分布は、0~2等級
が多い。火球はなかった。
形状は、短径路の流星が
多かった。
2011年のこぐま流星群
速度分布は、29~35km/sで
33km/sが多かった。