褥瘡の対処について

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第1回 吉永医院 在宅医療連絡相談会
コンセンサス・ミーティング
褥瘡の対処について
医療法人 社団永仁会 吉永医院
内 科
吉永 治彦
圧迫の強さ・時間と皮膚の壊死
200mmHg × 2時間、 500mmHg × 20分
で、皮膚は壊死する。
仰臥位での仙骨 150mmHg
→ 2時間おきの体位交換が必要
坐位での坐骨結節 500mmHg
→ 20分おきの体位交換(座りなおし)が必要
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褥瘡の発生機序
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弱い圧迫でも「ずれ」が加わって褥瘡を生じ
る
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褥瘡の予防
栄養状態
体位交換 → エアマットの重要性
(自分で体位交換できない寝たきり老人)
(知覚の低下した老人)
圧迫やずれ → 背抜きの重要性
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治療のポイント
壊死組織のデブリードメントが大切。
壊死組織があるのに薬をつけているだけだと
皮下組織深部の感染(膿瘍)→骨髄炎!
となるケースもある。
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褥瘡の病期と治療
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最近のトレンド
「消毒+ガーゼ」という治療は過去の話
(特に増殖期には) 消毒しない!
滅菌材料は不要。ガーゼではなくラップ使用。
水道水で洗浄。
入浴可(ふさがなくてもよい、ただしよく流す)
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被覆材の種類
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当院での治療方針と具体的薬剤
① 早期のデブリードメントで壊死組織を除去
② (膿がある場合)ユーパスタ軟膏
(=消毒+増殖を促す)
③ (増殖期以降は消毒せず)デュオアクティブ
(=ハイドロコロイト)
④ ハイドロサイト (=ポリウレタンフォーム)
⑤ ドレッシングテープのみ
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下肢の褥瘡は要注意
閉塞性動脈硬化症(ASO)や糖尿病や血行障害があると、
壊死組織をデブリードメントできない!
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まとめ
予防が重要
(自力で体位交換できない人、痛みを訴えない人に注意し、
体位交換。エアマットも考慮)
早期発見が重要
治療では早期のデブリードメントが重要
消毒しない。乾燥させず浸潤環境で治す。
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