Transcript SRC構造

鉄骨鉄筋コンクリート構造
Steel framed Reinforced Concrete
SRC構造
・図解「建築の構造と構法」
118 ページ
鉄骨鉄筋コンクリート構造の特徴
①
②
鉄骨鉄筋コンクリー
ト構造(SRC造)の
施工手順
①鉄骨の骨組を建てる
②鉄骨の周りに
鉄筋を配置する
③
③型枠を設置する
④コンクリートを打設する
鉄骨鉄筋コンクリート構造の特徴
• 耐震性が非常に高い
RC造の変形しにくさ(高い剛性)
+S造の粘り強さ(靭性)
• 鉄骨の弱点(耐火性や耐食性)を防ぐ
<短所>
• 構造が複雑になり,工期が長くなる
• 建設コストが増加する
鉄骨鉄筋コンクリート構造の歴史
• 1910年頃 鉄骨造として西欧から入る
• 1921年 日本興業銀行が建てられる
• 1923年 関東大震災 → SRC造高層建物
の地震被害は極めて少ない
→ 日本の7~9階建(31m以下)の
高層建物はほとんどSRC造となる
• 1990年~CFT造(コンクリート充填鋼管構造)
が急増
日本興業銀行(1921年構造:内藤多仲)
鉄骨の不足からラチス柱とラチス梁を使用
組立て材による柱の種類 p.130
H形柱
ラチス材
ラチス柱
十字形柱
梁の種類 p.130
H形鋼梁
ハニカムビーム
トラス梁
六角形
の穴
フル
ウエブ
トラス
ラチス材
I 形鋼梁
ラチス梁
ボックス梁
(組立て材)
SRC造の柱と梁の仕口部
大梁の例
H形鋼を充填させる
柱の例
H形鋼に2つのT形鋼
を溶接して充填させる
SRC造の
内柱
柱と梁の仕口部
梁のH形鋼の
ウェブに穴を
開けて
鉄筋を通す
側柱
鉄骨と鉄筋の
あき寸法
柱のH形鋼の
ウェブに穴を
開けて
鉄筋を通す
CFT造
• CFT (Concrete Filled Steel Tube)は
コンクリート充填鋼管構造の略で、
円形または角型の鋼管にコンクリートを流し
込んで柱にする構造
第4の構造 CFT造
鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(SRC造)、
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)に続く、第四
のコンクリート充填鋼管構造(CFT造)
CFT造の長所
耐震性:鋼管が内部のコンクリートを拘束しての崩壊
を防ぐ(コンファインド効果)、コンクリートが
鋼管の座屈を抑制する(座屈抑制効果)。
耐火性:コンクリートにより、火災時には鋼管の温度
上昇を抑えるので、耐火被覆の半減や
無耐火被覆も可能です。