エージェント指向レポート提出・評価支援システムの開発

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エージェント指向
レポート提出・評価
支援システムの開発
能登正人 & 松井 啓
神奈川大学 工学部
電気電子情報工学科
研究の背景
インターネットの普及に伴い、さまざまなWebア
プリケーションが提案。
e-Learning
 近年の大学を取り巻く厳しい環境。
e-Commerce
:
 大学におけるあらゆるデータの電子化により、
:
業務の効率化。

e-Universityの構築

レポート提出・評価支援システムの提案。
レポート提出・評価支援システム
授業
レポート課題
学生
本研究
本質的ではない負担
効率的な学習
自発的な学習
従来のレポート提出の流れ
教員
学生
レポートの課題
レポート作成
評価
完成、提出
評価の結果を確認、必要
なら再提出レポートを作成
既存のWebによるシステム
教員
学生
Web
レポートの課題
学生に課題の内容を通知
レポート作成
評価
Web上にアップロード、
教員に提出状況が通知
完成、提出
評価の集計、学生に
評価の結果を通知
評価の結果を確認、必要
なら再提出レポートを作成
Webによる提出システムの利点
教員はレポートの内容、期限を決めればよい。
 レポートデータを一括で取得可能。
 学生はレポートを提出するために、決められた
時間に決められた場所に行く必要がない。
 印刷用紙、FD、CD-Rメディアなどの浪費がない。
 レポートの提出ログ、評価ログを作成することで
簡単に自分の状態を照会する事ができる。
 レポートの提出、評価の枠を超えて、課題に対
する質問とその回答のやりとり等を同時に運用
することも考えられる。

エージェントの導入
既存のシステム
提案するシステム
教員と学生との仲介役をWebが行う
各ユーザとWebとの仲介役を
エージェントが行う
教員
学生
レポートの課題の設定、評
価以外の作業を行います。
レポートの作成以外
の作業を行います。
提案システム
教員
レポートの課題
学生
Web
レポートの評価
レポートの課題
レポートの評価
レポートの課題
レポートの課題
レポートの課題
エージェントがレポートの
フォーマットや容量など、
提出フォーマットに則して
いるかチェックします。
現在の本システムで動作する機能
教員
学生
エージェント登録を行う。
エージェント登録を行う。
レポートを設定する。
履修する授業を選択する。
レポートの提出状況を見る。
履修するレポートを選択する。
レポートを評価する。
レポートを提出する。
レポートの評価を見る。
エージェントにより実現させたい機能
教員
学生
エージェント登録を行う。
エージェント登録を行う。
レポートを設定する。
履修する授業を選択する。
レポートの提出状況を見る。

教員のレポート設定時の好み
履修するレポートを選択する。
履修する授業を選びやすいよ
うにエージェントが支援する。

履修するレポートを選びやす
レポートを提出する。
いようにエージェントが提出期
履修する可能性のない授業は
レポートの評価を見る。
レポートのフォーマットやサイ
限の近いレポートなどを優先
エージェントが表示を控える。
ズなど、規格に即しているか
的に表示するなどのサポート
エージェントがチェックを行う。
を行う。
をエージェントに記憶させる。
レポートを評価する。

教員が設定した期間ごとに提
出状況や履修状況の報告を
エージェントが教員の好みに
エージェントが行う。
よって提案などを行う。
過去の提出状況などの統計か
ら情報をエージェントが判断し、
教員に必要な情報提供も行う。
開発中の画面(エージェント登録)
開発中の画面(学生用画面)
User ID を入力
Password を入力
ここで履修するレポートを選択します。履
修中の授業のレポートは赤、自分の学
ここで履修する授業を選
科のレポートは青で表示されます。
択登録します。
ここから履修したレポートを提出します。
ここからレポートの評価を確認します。
開発中の画面(教員用画面)
ここでレポートの履修、提出状況を
確認することが出来ます。
ここからレポートを設定します。
ここでレポートの評価を
設定します。
開発環境・動作環境

開発環境



Microsoft Windows 98/XP
PHP言語
動作環境




FreeBSD 3.5
Apache/1.3.27
PHP Version 4.2.2
データベース:CSV形式ファイル
本システムの主な仕様
開発言語はPHPのみ。
 教員、学生、各々にエージェント設定用のCSV
形式のファイルをおくことで、各ユーザは自分
専用のエージェントを持つことが出来る。
 レポート毎にもCSV形式のファイルを設置し、レ
ポートの履修、提出、評価のいずれもログをと
り、ユーザは発行された暗号が一致しないとア
クションをとることが出来ない。
 提出されたレポートは課題毎に格納される。

今後の展開
本研究のシステムの完成とともに、ユーザに対
してより柔軟な対応を取ることの出来るエー
ジェント指向のシステムの開発が本システムの
有用性を発揮する上で重要なポイントとなる。
 システムの完成後は、担当教員の協力を得て、
実際に運用実験を試み、運用データをもとにさ
らなる研究開発を行う予定である。
