渡邊文雄(上田創造館)

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Transcript 渡邊文雄(上田創造館)

長野県上田市における
星空案内人養成講座のその後
上田創造館
渡邊文雄
*星空案内人養成講座を実施した目的
当館は、上田地域の児童科学館としての位置づけは
あるが実態としては、複合施設であって、科学館はそ
の一部の機能に過ぎない
開館は1986年・・・既に老朽化の域に入っている
科学館としての機能は、科学実験室2部屋、パソコン室、プラネ
タリウム12m、天体観測室(五島光学20cm屈折赤道儀)
(8cm赤道儀×10台・双眼鏡8×50mm 10台、16cm反射赤
道儀 2台・25cmシュミットカセグレン 1台 等)図書室・視聴覚
室・プラネタリウムホールに若干の展示
図書室は児童向け科学関係書籍を中心に約5000冊
比較的揃っているのが天文教育機器なので、上田小県地域では唯
一常設で天体観望会ができる施設であり、天文分野を充実させたい
過去に行っていた講座は単発的なものであるが、この講座は基礎から
の知識を系統的に学習できる非常に有益なツールである。
上田創造館は、長野県上田市他1市1町1村がつ
くる、広域行政体「上田地域広域連合」の所管す
る施設で、会館から24年目を向かえています。
当館が星空案内人養成講座を開催したのは
2008年のことであり、昨年は行っていません。
開催しなかった理由
① 昨年は、世界天文年がらみで非常に関連事業が多かった
② 主担当が他に期待できない
③ 現在準案内人を認められた受講者をもう少しきちんと育て
たい
④ 準案内人からも、案内人へのステップアップの要請がそれ
程大きくない
そうは言っても、この一年間にやってきたこと
* 準案内人に対するフォロアップ研修
① 各種天文関連研修・講座のDM発送
② 準案内人のみの研修会の開催
③ 準案内人MLを利用した、準案内人の連携
④ 準案内人の観望会の開催
⑤ 館の科学少年団活動のアシストの要請・・・準案
内人自身の技量アップのため、指導体験を目的
準案内人の親睦会を兼ねた観望会
結構適当な施設があるの
で、夕食会を兼ねた観望
会などの場所にはことか
かない
自主的な活動も支援して
スキルアップを図ってゆく
準案内人の観望会では、彼ら自身が企画から
運営まで仲間同士で行っています
それに対して、創造館としてどんなサポート?
① 今のところは、使用する観望サイトの交渉
② 準案内人の当番から連絡を受けた、企画の連絡
(MLを使って行う場合もあります)
③ 必要な機材の貸し出し・・・等
準案内人のスキルアップについて
その①
星座を覚えよう・・・お天気がよければ野外で行う
場合もあるが、多くはプラネタリウムを使う
* プラネタリウムの強み
① お天気に左右されない
② 一年中の天体を見ることができる
③ 繰り返し投影でき、すぐにテストが可能
④ 惑星の順行・逆行等もおてのも
⑤ 必要ならば星座神話等も使うことができる
プラネタリウムでの研修の様子
プラネタリウム
パソコン室での研修
① シミュレーション
② 星座神話
その②
パソコン室での研修
現在は一人パソコン一台の時代であることに
鑑み、シミュレーション他、画像処理、情報収
集などについても研修に取り入れている
画像処理ソフト、マ
カリを使った研修
参加者はそれ程多く
なかった・・・20名
(昨年2回実施)
その ③
天体写真撮影講習
講師:田中 千秋 氏
そして実際の星空のもとでの観望会
講座修了生自身の
企画による観望会
昨年はJSTの地域の科学舎推進事業の採択を受けて
「上田ちいがた天文楽者養成塾」を実施しました。
全6回の講座でしたが、応募者29名中、準案内人が18名
参加で、半数以上をしめています。
この事から考えると、自分自身の知識や技能の向上を図ろうと
する気構えは確かにあるのだろうと感じています。
太陽観察実習
また昨年は少し予算があったので、バスを借りて国
立天文台「野辺山観測所」に一日研修会を行いま
した。
とは言っても大型バスに20名ほどでした
が、それなりに意味が有ったようです。
現在の準案内人の様子
今も案内人の検定をして欲しいという要望は出ていない!
が、実際には
科学少年団の講師や
イベントのお手伝いをしてくれている
室内での講義も落ち着いてできている
この人は既に案内人の資格を認定しても良いと思うが、
本人もあまりそれを急ぐ様子も見えない
昨年7月の日食観察会でも6名が自主的にお手伝
いに来てくれた!屋上ドームでもパオネットの半田
さんの要請の日食経過写真撮影をしてくれている
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黄色の丸を付けた人が、準案内人でした
今後の計画
山形版、2段ロケット方式に習って、まだ案内人の
域に達していない、準案内人の教育
特に実技研修の充実
座学の面でも、まだ頑張ることが必要
施設は自由に使えるため、すでに我々のアシスト
ができるような人を中心に研修を積ませたい
それで、今年はどうするのか?
夏の児童生徒向けのイベントまでは、我々も動
けないため、秋ぐらいを目処に新規星空案内人
講座を実施したいと考えている
長野県内では、他に★飯田市・★中野市などが講
座を開催したいという希望を持っている、まだ具体
的な意思表示はないが、もしかすると飯田市が手を
上げるかもしれない
★ 及ばずながら、これらもサポートして行こうと考え
ています
ご清聴頂きましてありがとうございました、終わります。
長野県上田市
上田創造館
渡邊 文雄