横山 波動とコロナ加熱

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Transcript 横山 波動とコロナ加熱

Solar-B 国内会議
2002.7.22 宇宙研
波動とコロナ加熱
横山 央明 (国立天文台)
参考文献: Hara (1996)
講演題目
微小フレア説 DCモデル
乱流的微小電流シート
浮上磁場・キャンセリング
Parker (1972; 1988)
波動説 (Alfven波) ACモデル
例えば Ionson(1978) ;
Heyvaerts & Priest (1983)
コロナ加熱モデル
Parker (1992)
微小フレアの頻度分布
-1.6
E
• 観測される微小フレアは
必要な加熱の10 - 20%!
• 頻度分布の傾きが緩やかで、
より微小なフレアでも説明不
可?
Shimizu (1995)
微小フレアモデル
微小フレア説 DCモデル
乱流的微小電流シート
浮上磁場・キャンセリング
Parker (1972; 1988)
波動説 (Alfven波) ACモデル
例えば Ionson(1978) ;
Heyvaerts & Priest (1983)
コロナ加熱モデル
Parker (1992)
まとめ
Solar-Bで波動について観測してほしいこと
• コロナ加熱に「磁気的」波が効いていることの確認
• Athay & White (1979 )ほか の追試
• 磁場 対 波強度 @太陽面
• (Alfven)波の加熱への寄与の定量化
• まずは波の同定
• 強度スペクトル
• 空間分布 @磁力線に沿って
• 波発生の機構の解明
•(彩層)リコネクションと波強度との相関
まとめ
コロナ加熱に必要なエネルギー
AR
req
F
Withbroe & Noyes (1977)
 10 erg cm s
7
-2
1
QR
Freq
 5 105 erg cm- 2 s1
CH
req
F
 8 10 erg cm s
5
-2
1
彩層を通過する音波のエネル
ギー
彩層: Athay & White (1978): 遷移層: Bruner (1978)
Fobs  10 10 erg cm s
3
4
-2
1
「もっと空間分解が必要」(Ulmschneider 1979)
Solar-Bで要追試
彩層を通過する波のエネルギーの
観測
磁場との関係
Yashiro et al. (1998; 2001)
(cf. Golub et al. 1980)
P
B
0.78
P
B
Alfven波加熱モデルを支持
Solar-Bでは、空間分解して「磁場 対 エネルギー流量」を!
磁場と加熱との関係
スローモードMHD波の直接観測
DeForest & Gurman (1998)
70-150 km/s
1.5 –4.0 e5 erg/s/cm2
De Moortel et al. (2000)
70-165 km/s
4.0 e2
erg/s/cm2
MHDスローモード音波の直接観測
Alfven波(?)の兆候の観測
Hara & Ichimoto (1999)
Solar-Bでは、時間分解して
波の伝播する様子もとらえる
Alfven波の兆候の観測
波の空間分布の観測
Hara & Ichimoto (1999)
 T
非熱速度(km/s)
1/ 4
e
空間分解して波の振幅が
減少していく様子もとらえる
波の空間分布の観測
電子温度 (K)
高周波Alfven波による加熱
高周波Alfven波の伝播 その2
Kudoh & Shibata (1999)
森安ほか、
形状と座標系
「アルフヴェン波による太陽浮上磁気ループ中のコロナ生
成」
フレア+波動混合加熱モデル
Sturrock (1999)
彩層磁気Reynolds数小
リコネクション
高周波数Alfven波の発生
フレア+波動混合加熱モデル
加熱
リコネクションに伴って発生するAlfven波のエネルギー
Yokoyama
& Shibata
(1998)
E A= 0.03 E th
リコネクションに伴って発生する
Alfven波のエネルギー
まとめ
Solar-Bで波動について観測してほしいこと
• コロナ加熱に「磁気的」波が効いていることの確認
• Athay & White (1979 )ほか の追試
• 磁場 対 波強度 @太陽面
• (Alfven)波の加熱への寄与の定量化
• まずは波の同定
• 強度スペクトル
• 空間分布 @磁力線に沿って
• 波発生の機構の解明
•(彩層)リコネクションと波強度との相関
まとめ