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通信と放送の融合
後藤滋樹
早稲田大学 理工学術院
基幹理工学部 情報理工学科
1
デジタル統合が進んでいる
• 新聞
• 放送
• 電話
2
新聞
• 「新聞の休刊日にはインターネットを
ご覧ください。」
• 欧州の友人は高価な日本語の新聞
(人工衛星版)を購読していたが、
今ではインターネットで簡単に読める。
• asahi.com以来の目覚ましい発展
• 日本のインターネットの発展段階では
新聞社の理解は十分とは言えなかった。
3
新聞
Paper
Web site
complementary
4
放送
• テレビ局には休みがない。
• 韓国の大学の友人との応答
私:「韓国のテレビ局でインターネット上に
番組を流しているところは?」
回答:「インターネットを使わない局の方
が珍しい」 (※ 現在は多少変化)
• 放送と通信とは制度が異るだけで
技術は同じ
5
放送
broadcast
Analog
CATV HFC
(Fiber & COAX)
CATV FTTH
Digital
bidirectional
IP network
multicast
IPTV
6
通信と放送の融合(連携)
• 西村吉雄(日経BP社)に教えてもらった話
• 有線通信の最初の利用形態
ブタペストで裕福な家に室内楽を配信
テレフォン・ヒルモンド社(ブロードキャスト)
• 無線通信の最初の利用形態
1対1の通信、マルコーニ、アマチュア無線
(ユニキャスト)
• シリコンバレーの先進性
7
エピソード
シリコンバレーの真空管時代
• 1956年 ショックレーがノーベル賞を受賞
• 1906年(1907年) フェデラル電報会社の
リー・デフォレストは真空管の増幅作用を
発見。パロアルト市エマーソン街913番地。
• 1909年 アメリカ最初のラジオ放送局が
サンノゼにでき、定期放送番組を開始。
8
電話
Analog
Modem
Digital
(ISDN)
DSU+TA
(ISDN)
VoIP/SIP
(ADSL)
ADSL
modem
VoIP/SIP
(Optical Fiber)
ONU
IP network
9
注)送話器と受話器は適宜のイラストで描いていただくのでも良いと思います。
ここでは電話技術の従来の本にあるような記号を使いました。
次の図2.2の書き方と記号を合わせておく必要があります。
受話器
送話器
送話器
受話器
図 2.1 双方向の通信には4線が必要
10
注)トランスの巻線の部分が手書きとなっております
受話器
電話回線の
インピーダンス
送話器
電話機の内部
の平衡回路
図 2.2 2線で済ませる工夫
11
加入者A
加入者E
加入者B
加入者C
加入者D
図 2.3 5人の加入者間の通信
12
A
B
C
D
E
図 2.4 クロスバ交換機
A
B
C
D
E
13
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
1
2
1
2
3
3
図 2.5 説明図の書き方
14
図 2.6 小さなクロスバを組み合わせる
15
電話: 内外のインフラ系電気通信事業者のオールIP化に向けた取組み
総務省資料
○ 我が国では、NTT、KDDIをはじめとして、我が国の固定系通信インフラ事業者が、ネットワークのオー
ルIP化に向けた取り組みを開始。
○ 諸外国においても、例えば英国のBT(ブリティッシュ・テレコム)が固定電話網のIP化計画を発表した他、
米国、ドイツ、韓国等においても、電気通信事業者のIP化、ブロードバンド化に向けた計画を作成している。
米国における光化の動向
○アクセス回線はB-PONにより、WDMで通信と放送を多重化
して提供。将来はGE-PON化を予定。
○VoDサービスは、ハイビジョン映像を7Mbpsの帯域を利用
してIP配信。
○POTSインターフェースを、1加入者あたり2回線を用意。
○映像と音声を統合したサービスを提供。
○放送とVoDサービスを全てIPベースで提供。
BTの「21CN」計画の新ネットワーク
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(出所)BT資料
NGN (Next Generation Network)
次世代IPネットワーク
いろいろな視点
1. 電話の基幹網をIP化する
2. 家庭にIPが定着する
3. 携帯と固定電話が融合する
17
標準化の状況
インターネットと電話の相互作用
1990年代
GSM(携帯電話)
大規模
統合型
明確な規定
B-ISDN(ATM)
2000年代
3GPP
W-CDMA
(携帯電話)
2010年代
2020年代
ITU-T/TISPAN
NGN(NXGN)
ITU-T
固定の主流はイ
ンターネットへと
パラダイムシフト
<Next Generation Network>
従来技術とIPの
いいとこ取り
NGNの発展形とし
てのNWGN
映像/マルチメディア
の取込み
NWGN
<New Generation Network>
スタートスモール
成長型
オープン
TCP/IP
インターネット
Beyond インターネットとなるか?
IETF
?
IETF
次世代のインターネットに対して
二匹目のドジョウを狙う?
18
14
ホームネットワークの標準化
接続検証件数=N × N × N ×
N
× N
×
(サービス提供者) (ISP) (加入者回線事業者) (ゲートウェイ) (宅内ネット)
N
× N = ∞
(IP情報家電)
(非IP情報家電)
構外
構内
サービス提供者#1
放送事業者
(コンテンツ提供)
適切な機器まで
安全・安心・高品質な
通信を確保することが必要
PC
電話
VOD業者
コンテンツ提供者
デジタルTV
セットトップ ボックス
AV-HDD
機器メーカ
(リモートメンテナンス)
モバイルアクセス
(外出先からの制御)
インターネット
ISP
加入者
回線網
(ホーム
ゲート
ウェイ)
エアコン
電子レンジ
コントローラ
その他白物家電
ホームセキュリティ会社
センサー
サービス提供者#2
構内の各機器までが
ネットワークの一部
他の世帯のホームネットワーク
誰が、どのように接続性を担保するか
総務省「次世代IPインフラ研究会」 19
誰が機器の保守をするのか
センターサーバ
DLソフト
機器認証
インターネット
構内
NAT
ル
|
タ
取込む
• ホームネットワークと個人情報
信用できる相手(認証が不可欠)
総務省「次世代IPインフラ研究会」20
欧州携帯メーカの作戦
• アナログ携帯では米国に負ける
• GSMで結束する
そのGSM+アルファで3Gを実現する
さらにNGNを狙う
• NGNの標準化は、欧州主導の色彩が強い
参考: 江川尚志「NGN概説」
http://internetweek.jp/pdf/ngn.pdf
21
次世代IPインフラ研究会
2004年2月 開始
2004年6月 第1次報告書
http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/040608_3.html
2004年12月 再開
2005年月 第2次報告書(セキュリティWG)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050707_2.html
2005年8月 第3次報告書(IPネットワークWG)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050811_5.html
情報通信審議会
2005年10月 IPネットワーク設備委員会の設置
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/051031_8.html
次世代IPネットワーク推進フォーラム
2005年12月設立
http://www3.nict.go.jp/kk/e423/ipforum/
ICT国際競争力懇談会 次世代IPネットワークWG
2006年10月19日設置
22
IPによるデジタル統合
• 昔の夢:ISDNという用語は正しかった
Integrated Services Digital Network
• ブロードバンドという用語にも先進性があった
• 今ではデジタル統合のベースはIPと思われ
ている
• これまでのIPの応用はTCP
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重要なプロトコル
• 通信の規約
• プロトコル (protocol) の元来の意味は
「外交上の儀礼」
24
インターネットにおける
2種類のプロトコル(P)
(1) コネクション型(エラー訂正)
TCP (再送)
電子メール、WWW、ファイル転送
(2) データグラム(コネクションレス)
UDP、IP
画像、音声のリアルタイム送信
課題
25
IP技術の変化
• TCP/IP だけではなく UDP/IP の重視
リアルタイム通信、QoS(通信品質)
• 警察、消防、海上保安庁への緊急通信
発呼者の識別が必要
• end-to-end の品質だけではなく 事業者間
の責任分界点における規定
26
IP電話の品質クラス
TTCの標準 JJ-201.01 (http://www.ttc.or.jp)
クラスA
クラスB
クラスC
固定電話並 携帯電話並
総合音声伝
送品質率R
>80
エンドツーエ
ンド遅延
<100ms
参考値 呼損率
(接続品質)
≦0.15
>70
>50
<150ms <400ms
≦0.15
≦0.15
※ R値、遅延に関する数値は95%の確率で満足させる
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ものとする
デジタル統合が進んでいる
• 電話
• 放送
• 新聞
インターネット技術
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第II部
ネットワーク時代の心得
情報通信革命を
楽しむ♪ために
29
1.情報通信革命が進展する
(a) 友だちが大切
(b) 情報通信が運べるもの
2.情報通信革命を楽しむ
(a) 時間を大切に使う
(b) 言語バリアを越える
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1.情報通信革命が進展する
(a) 友だちが大切
(b) 情報通信が運べるもの
2.情報通信革命を楽しむ
(a) 時間を大切に使う
(b) 言語バリアを越える
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1(a) 友達が大切
• ネットワーク社会では個人が自立できる
これは正しい,ただし孤立するのではない
• ネットワーク社会 → オタク → 孤独
は誤ったイメージ
• 情報通信革命は産業革命の第二段。
時代のキーワードは「分業」
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産業革命とアダム・スミス
• 国富論(諸国民の富)の冒頭
は分業の分析
• 産業革命を支えた運輸技術
情報通信技術
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分業の例題
A君
本10冊
貸し借り
B君
本10冊
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分業とは他者に依存すること
A君
知識10
A君
コスト
10
知識1 1 1 1 1 コスト1 1 1 1
60
15
享受できる知識の合計
コストの合計
35
1
2階層
ネットワーク社会はフラットではない
3階層
36
中間まとめ
ネットワークで分業が進展
• 産業革命を支えた運輸技術
アダムスミスの国富論(諸国民の富)「分業」
• 情報通信は分業を推進する
実に多くのものが「情報」である 【後述】
Brain
Broker =
Gate-keeper
End User
37
ハロウィーン
vs.
秋祭り
日本人は分業が
得意か不得意か?
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ネットワークの特質
• 向こう側に友達が必要
ネットワークには赤の他人も存在
友達 ⇔ 馬の骨
friends
セキュリティ問題
network
39
1.情報通信革命が進展する
(a) 友だちが大切
(b) 情報通信が運べるもの
2.情報通信革命を楽しむ
(a) 時間を大切に使う
(b) 言語バリアを越える
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人間社会は「情報」に満ちている
• 貨幣は情報価値である(電子貨幣)
• 人間の行動を規定しているのは情報
• 例:貨幣の価値,制度,慣行…
金融工学,著作権,商標
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情報通信は何を運ぶか
• 物質・エネルギーの交換,情報の交換
特に情報の重要性に注目
• 人間社会は情報の交換によって成立
個人は独立の存在ではない
(例外):Robinson Crusoe
• パソコンを使わなくても,インターネットでなく
ても,人間は情報を絶えず交換してきた
(会話,手紙,電話,物語)
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個人としての人間は
とても弱い
• 走れば犬に負ける
• 力では馬に負ける
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岩波講座インターネット第2巻「学習の手引き」 p.xvi
人間社会の一体感
哲学者パスカル
Blaise Pascal (1623—1662)
『パンセと小品集』
真空論序言
「一人一人の人間が日々に学問に進歩する
のみでなく,全体としての人類が,宇宙が
老いていくにつれてたえず前進するので
ある.」
http://www-groups.dcs.st-and.ac.uk/~history/PictDisplay/Pascal.html
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インターネットによる
人類の一体感
• [例] 身近になったアジアの友人たち
メールに返事のない国内よりも
即答のシンガポールが頼りになる
→ 返事がくると思えば依存する
• パスカル的な一体感は,多くのSFの
モチーフになっている
[例] アーサー・C・クラーク
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楽しむ
社会全体の中での役割を認識
• 分業、分担、を「ズルい」と言わない
• 良い結果も、悪い結果も公開する
• 情報を共有(share)して社会全体の
価値を高める
• チャンスもリスクも取れる人が取る
(take)
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1.情報通信革命が進展する
(a) 友だちが大切
(b) 情報通信が運べるもの
2.情報通信革命を楽しむ
(a) 時間を大切に使う
(b) 言語バリアを越える
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メールの返事は丸二日以内
48時間後
24時間後
48
時は金なり
時間 >> 金
49
現在のインターネットの関係者
• 等しく渇望しているものがある。
• それは睡眠時間
5時間(一日ではなく一週間)
連日3時間
会議の途中に眠ってしまう人
50
教訓・安息日
• 安息日とは
仕事を休んで神に感謝をささげる日
ふつうは日曜日をいう
• 宗教論争はあるがカレンダーは類似
• 人間の頭脳はリセットが必要
reset
51
1.情報通信革命が進展する
(a) 友だちが大切
(b) 情報通信が運べるもの
2.情報通信革命を楽しむ
(a) 時間を大切に使う
(b) 言語バリアを越える
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情報は電流のように流れる
ただし言語で表現されている
53
マルチメディア時代の言語
• 言語はもちろん重要
• マルチメディア情報とは言うものの、実は
言語(文字)に依存している
• テレビ番組表が好例
• 本講演も日本語のスライドを示し
日本語で話をしている
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情報通信時代に問われる日本語
• 大人は言語によって情報を圧縮している
• 言語の壁があると,情報が共有できない
• インターネットは,英語帝国主義か?
英語だけが使われているのではない
現状は各国においてバイリンガル
55
アジアの課題
言語の壁
• インターネットにおける実績
ISO-2022-JP, -KR, -CN
• 電子メールの本文とSubject
WEBのタイトルと本文
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国際的な相互理解は難しい
(例1) 朝食の実態
アメリカ人は朝食にサラダを食べない
(例2) 見たこともない食物
オーストラリア・ニュージーランドの
VEGEMITE
http://www.vegemite.com.au/
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相互理解
の増進のために
と健康
(例3) 食事の規則
オランダでは一日に hot dish は一度だけ
(例4) 食事の躾
韓国ではお箸でご飯を食べるとダメ
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料理はソフトウェア
であり情報価値
• P. サミュエルソン「経済学」
大人が一日に必要とする食物は1ドルで
買える。ただし調理をしない小麦粉の状態
• 食事の充実はソフトウェア価値
アジア太平洋の豊かなソフトウェア
ソフトウェアの価値を認める地域
59
変化を enjoy しよう
60