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禁煙成功率 実態調査
2006年6月1日から
2007年5月31日の
1年間、当院の禁煙
外来を受診された54
名の方に、禁煙の成
否などについて電話
による実態調査を行
いました。
はじめに
当院では2006年6月より禁煙外来を開設しました。受
付で問診表の記入を行い、ブリンクマン指数(1日の喫
煙本数×喫煙年数)を算出し、指数が200以上、ニコチ
ン依存度テストで5点以上が禁煙外来の対象となります。
禁煙外来は、2週間ごとに5回外来受診し、ニコチン貼
付薬を減量していく方法です。2007年5月末までに54
名が受診しました。今後の禁煙成功率を上げる足がか
りになればと考え、禁煙成功率の実態を調査し、禁煙外
来での外来スタッフのかかわり方を検討・考察しました。
調査期間
2006年6月1日から2007年5月31日
調査方法
期間中禁煙外来受診された54名に、調査内容
に添って、電話による実態調査を行った。
06
年
6月
06
年
7月
06
年
8月
06
年
06 9月
年
10
月
06
年
11
月
06
年
12
月
07
年
1月
07
年
2月
07
年
3月
07
年
4月
07
年
5月
月別受診者数
25
5
22
20
15
10
6
5
3
2
2
3
4
3
1
1
2
0
計54名
男女別・年代別表
14
12
10
8
6
4
2
0
20代 30代 40代 50代 60代 70代
男
女
一日の喫煙本数
喫煙年数
20
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
15
10
5
0
10~20本 21~30本 31~40本 41~50本 51~60本
1~10年 11~20年 21~30年 31~40年 41~50年 51~60年
男
女
ブリンクマン指数(1日の喫煙数×喫煙年数)
16
15
14
12
11
10
8
6
7
5
4
3
4
5
3
2
0
1
200代
300代
400代
500代
600代
700代
800代
ブリンクマン指数400以上
900代
1000以上
46名
400以上は肺癌になりやすい
ニコチン依存度テスト
14
12
10
8
6
4
2
0
5点
6点
7点
8点
9点
10点
54名全員が対象
禁煙理由
1.健康上よくないから
2.高血圧・糖尿病等からだの不調
3.職場環境
4.その他
5.無回答
17人
18人
2人
7人
10人
禁煙成功率
40%
60%
成功
不成功
禁煙外来終了時成功者15名
内、6名が現在も継続して禁煙中
外来受診回数と禁煙成功の関係
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
1回
2回
3回
4回
5回
成功
不成功
禁煙成功者の体調
8.3%
16.7%
75.0%
良い
変わらない
悪い
禁煙が出来なかった理由
27.3%
54.6%
18.1%
ストレス
周囲が吸う
その他
その他→パッチにかぶれる
パッチが剥がれやすい
初回一酸化炭素濃度(PPM)
人
12
10
8
6
4
2
0
10PPM以下 11~20PPM 21~30PPM 31~40PPM 40PPM以上
※ 0 PPMは非喫煙者
禁煙成功者の一酸化炭素濃度
3
21
10PPM以下
10PPM以上
成功者24名中21名が10PPM以下になった
患者用パス
禁煙を成功させるためには
禁煙する本人
ニ
コ
チ
ン
貼
付
薬
禁煙の意思
禁煙の
ノウハウ
禁煙の自信
ま
わ
り
の
協
力
医師・外来スタッフとの信頼関係
禁煙成功者の一酸化炭素濃度
40
35
30
25
P
P 20
M
15
10
5
0
初回
2回
3回
4回
5回
終わりに
実態調査を行い、継続看護の重要性を感じています。
ニコチン依存の患者様が、わずか5回の診察で禁煙する
のは困難な面もあります。1ヶ月後の実態調査で禁煙で
きている人には禁煙継続を、禁煙できていない人には
数回の禁煙チャレンジを勧めるなどして、今後も禁煙外
来に力を注いでいきたいと思います。