アスキーアートのPowerPoint資料

Download Report

Transcript アスキーアートのPowerPoint資料

ASCIIアートにおけるハーフトーニング技術
****** 平林
ASCIIアートとは?

元々は「ASCII文字で表現された画像」

ASCII(アスキーコード;American Standard Code for Information
Interchange)




アメリカのJISに相当する団体であるANSIが1963年に制定した文字コード
7 bit 128文字で、その内94文字がアルファベット・数字・記号などの印刷
可能な文字、残りの34文字は空白文字(SP)と制御記号
プリンタに文字しか出力できない時代(CRTが使われるはるか前)に画
像を出力するために生み出された技法
広い意味で「文字で表現された画像」

日本語の文字コード内の図形文字を使って画像を表現することもある
本来のASCIIアートと日本語のASCIIアート

元々は原始的な出力手段だったが、現在はまさに
「アート」
二種類のアスキー・アート

画像種類は主に二種類

階調画像 (写真画像)



写真のような画像の階調を文字
で表現したもの
例:モナリザ画像
線画像 (文字・線画)


漫画や線画像のような「境界
線」を文字で表現したもの
例:モナー
∧_∧
∧_∧
∧_∧
∧_∧
( ´∀`) (´∀` )
(´∀` )
(´Д⊂ヽ
(
)⊂
つ
(つ ,ノつ ⊂
ノ
|| | ( ( (
/ ゝ 〉´
人 Y
(__)_) (_(_) , (_(__)
し (_)
階調ASCIIアートはハーフトーニング

ハーフトーニング


階調画像
限られた階調しか出力できない機器で、濃淡階調を実現す
る手法
例:トナーやインクの有無(=基本的には二値)で濃淡階調
を再現する印刷・プリンターetc.
縦線スクリーン
円スクリーン
ASCIIアート
ASCIIアートは出力濃度域が狭い

ASCIIアートは出力濃度域が狭いハーフトーニング



階調画像
楕円スクリーン
ASCIIアート
単なる文字なのだから当たり前、中間濃度しかない
「真っ黒」や「真っ白」の文字などあるわけがない
階調数→通常のASCII文字だと16階調(=4bit)程度
ASCIIアートの濃度階調再現を考える


非常に性能が限定された「ASCIIアート」での出力を
考えるのは面白い
まずは濃度再現を考える
一番近い濃度になるようにASCII文字に置き換える、と…
高濃度域は階調が無くなってしまう。
→中間調から濃い領域は全て「ASCII文字の最大濃度文字」に置き換わってしまう
濃度が入力と出力で保存する、と


顔がおかしい何かおかしい
→感情 階調感が乏しくなる
つぶれてる
ASCIIアートの濃度階調再現を考える

「入力画像濃度域」と「出力可能濃度域」の間での相
対濃度を保存するようにすると…
濃度は忠実でなくなるが、階調性は良くなる
濃度域の中の相対濃度を保存する、と

毛髪 階調が豊かになる
まだ何かが足りない



本物の**さん 階調画像にはまだ似ていない
これではまるで明石家さんま
→次にASCIIアートのマル秘テクニックを考える
階調画像
絶対濃度保存
相対濃度保存
情報のエントロピーを保存する、と



濃度や階調を保存するのではなく、「情報量」を保存する
大切なのは **さん 元画像に含まれる情報だ。
元画像の情報量を最大限保存する
階調性は保存されているが…
単に階調が圧縮されているだけ…

情報量(エントロピー)

全ての事象が等確率で
発生するときに、エント
ロピーは最大
→各濃度の頻度が等しい
ときに情報量が最大となる
→各濃度の頻度が等しくなる
ように階調変換を行えば…?
情報のエントロピーを保存する、と


豊かな画像を再現することができる
「明石家さんま」がちゃんと「**さん」に!
各階調の頻度がほぼ等しい
→情報量最大
今回のまとめ



ASCIIアートは再現濃度域が狭いハーフトーニング
再現濃度域が狭いASCIIアートの場合、「情報量保
存」の階調変換がマル秘テクニックである
フォントが変わると階調カーブが大きく変わるが、そ
れはもちろんパッチ検だー!

→次回に続く(かもしれない?)