「エクスカーション分科会」まとめ - エコツーリズム国際大会2013in鳥取

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Transcript 「エクスカーション分科会」まとめ - エコツーリズム国際大会2013in鳥取

エコツーリズム国際大会2013in鳥取
International Ecotourism Conference 2013 in Tottori
【A】
大山の森のめぐみを体感
ブナの森ウオーク&大山寺の歴史コース
分科会での主なご意見
【プラスの評価】
• 自然、文化、生活が組み合わされたプログラムであった。
• ゆったりとした時間の流れの中で楽しめた。
• ガイドがいて良かった。
• ブナの実を拾い食べたのが、印象に残る。
• 最初の「体験してください」という呼び掛けが印象に残った。
• 昼食の「モミジの葉っぱの天ぷら」が季節感を演出。
• 大山らしいコースであった。
• 変化に富んだ楽しいコースを歩かせてもらった。
分科会での主なご意見
【マイナスの評価】
• エコをどこまで徹底できるか。駐車中のバスのエンジンを切る
べきではないか。
• 参加人数が多くて、ガイドの話が聞きづらかったり、解説された
花がよく分からない、観察できない面があった。
• 地図は資料に含まれていたが、利用されなかった。そのため、
どこを歩いているのか分からなかった。
• 全体の流れ、構成が分かりづらかった。
• 神社の解説がテープで流れたのは味気なかった。
• バスガイドはしづらかった。分かりづらかった。
分科会での主なご意見
【提案】
• 「一木一石」運動に参加できるプログラムがあれば参加したい。
• コースの難易度を事前に紹介して、参加者を集めるべきではな
いか。
• 地域全体でエコを追求する姿勢が大切ではないか。
• 若者向け、学生向けのプログラムが欲しい。
• 環境教育的プログラムも可能ではないか。
• プログラムによって、ターゲットを絞る。一方で、幅広い年齢層が
参加し、異世代交流になることを追求するプログラムもあってよ
い。
まとめ
• 1人のガイドが担当する人数を制限する(5,6人までに)。双方
向でコミュニケーション可能な人数は何人程度か?
• 人数が多い場合は、グループに分け、ガイドが1人ずつついて、
離れて歩く
• ターゲット、難易度を明確にした募集案内を行う
• 地域全体として、エコに取り組む
• 鳥取県として、大山としてのエコツアーの規準を明確に示す
• 保全と活用のバランスを追求する
• 保全活動そのものをプログラム化する
• プロのガイドが増えることを促進する
エコツーリズム国際大会2013in鳥取
International Ecotourism Conference 2013 in Tottori
【B】
ブナの森から紺碧の海へ
大山ダウンヒルサイクリングコース
参加者からの声(課題)
• 地域の更なる活用
• 地元への周知(プロモーション)
• プログラムの時間
• 参加人数(安全管理)
• 大山町としての支援が必要では??
参加者からの声(評価)
• 自転車の爽快感
• 山⇒海への移り変わり
• 21kmというちょうどいい行程
• 途中での自然解説や廃校での解説などのアクセント
まとめ
• 既に商品化されできあがったコース
• MTB(マウンテンバイク)自体のコースは数種類あり利
用者も増加中
• 地元のみなさんの理解を得ることで更なる発展が見込
まれる
エコツーリズム国際大会2013in鳥取
International Ecotourism Conference 2013 in Tottori
【C】
奥大山・ブナの森エコプログラム
体験&奥大山古道探訪コース
参加者の感想
 このツアーに5000円を払えるか?
・高すぎる 1人・安すぎる 2人・妥当 25人
 大半の参加者がガイドの重要性を認識
・ガイドがつくと景色がまた変わる
・ガイドが居ることでその地域の歴史、文化がよく
分かる
・考えるテーマを与えてくれる
↓
非日常体験の立役者はガイドの解説!
【提案】山ガールの山ガールによる山ガールための奥大山
ぶなからはじまる多様性




対象:20代前半の女性
値段:7000円
人数:最大7人まで
こだわり:①昼食は大山和牛!
②インタープリターは大山に生きる女性!
③大山のどんぐりとぶなの実スイーツ!
ツアーは最後に鍵掛峠へ!!
エコツーリズム国際大会2013in鳥取
International Ecotourism Conference 2013 in Tottori
【D】
大山登山コース
(山頂を目指します)
【感想】
• ガイドさんの励ましが急な登りでとても助かった。
• SEA TO SUMMIT参加者への「ファイトー」というガイドさんの声
かけが、我々参加者にとっても緊張をほぐし、とても良かった。
• 疲れない歩き方など、技術的な部分だけでなく、天気や植物な
どの自然、そして大山の歴史にも詳しく、一人で登る時とは全然
ちがう良さがあった。
• 昼食時に晴れた時の山頂からの眺望を撮影した写真を見せて
もらい、その気遣いに感動した。
• 登山者同士の挨拶が楽しかった。
• 大山は、木道などの整備がとても行き届いていると感じた。
• 急いで下山したので、時間配分があまり良くなかった。
• 山頂付近は風が冷たく、防寒などの対策について事前に詳しく
知りたかった。または何か温かくなれる工夫があると良かった。
まとめ
• 普段のガイドでは、下山時に自然や歴史などの解説をゆっくり
と行い、登りの時は歩くことに集中するという、登山というフィー
ルドにおけるエコツアーエッセンスの取り入れ方、メリハリが
あった。
• 登山においては、まずは安心・安全の確保が第一である中で、
地域の解説を入れたり、緊張をほぐすなどの配慮によって、登
頂の満足感だけでなく、このガイドさんのツアーに参加して良
かったという参加者(お客様)の満足度を高める気遣いがとて
も細かく行われていた。
エコツーリズム国際大会2013in鳥取
International Ecotourism Conference 2013 in Tottori
【E】
100万本のサルビアで話題・とっとり花回廊
&どぶろくと蕎麦のふるさとコース
エコツーリズムのポイント
 植田正治写真美術館
自然の景観を生かす(大山の美を引き出す仕掛け)
文化・歴史の伝承(植田正治の演出画像の世界/子供の憧憬)
 とっとり花回廊
鳥取県パーク化構想の象徴
自然の生態に寄り添い自然を生かし護るフラワーパークの管理
上代食堂
地域おこし運動から生まれた上質のドブロクと蕎麦の廃校活用
自然と人間のコラボレーションが里山観光の基本
まとめ
 感想




植田正治写真美術館は大山の魅力を引き出している
美術館も花回廊も大山との関わりが余りなく期待はずれだった
新たな観光としてのエコツーリズムの可能性を知ることができた
普段身過ぎしていた足元の魅力の再発見ができた
 提言
 客層がはっきりと見えず欲張りすぎ。美術館も花回廊ももっと明
確なターゲット設定が必要だ
 時間が少なく余りゆっくり見ることができなかった
 上代食堂のメニュー説明をもう少し丁寧に(外国人観光客対策も
含め)
エコツーリズム国際大会2013in鳥取
International Ecotourism Conference 2013 in Tottori
【F】
日本一の質と生産を誇った
たたら製鉄のふるさとを訪ねるコース
分科会での感想と提案(要望?)
【体感・実感の感動】
• モノができる過程に感動
• かんな流しの工程を現場で実感!
• たたら場の痕跡探し、たたら場再現、ミニたたら操業体験等、
参加できたことに感動
• 次回は3日間かけて、炎の色が変わる瞬間が見たい!
【人とのふれあい】
• ガイドさん、スタッフのみなさんのたたらに向けた愛情に感動
• 準備やおもてなしに感動
• 近藤家の当主の地域や従業員への愛情や責任感に感動。もっと近藤
家と村人の関わり方を知りたい。
• ガイドさんや今の地域の取組みまでつなげてもらうと、よりディープに
なる!そこまで、深く知りたくなった!
• 取組みの始まりはいいが、何年たっても愛情が冷めないことを期待し
たい。
【プログラムの構成】
• 文化から始まる化学として、入りやすい!
• 流れがわかりやすかった。
• たたらの文化の導入編として1日ツアーはよかった。
• もっと長く2~3日かけて楽しみたい。
→2泊3日なら、プログラム料だけで¥20,000払ってもよい。
→(リピートについて)プログラムを分割し、同じテーマで旅行回数を
増やすより、お客様としては1回の旅のテーマはその旅で完結したい。
次は違うテーマで、回数を増やして訪れたい。
• 子どもたちや実際の旅行の利便性を考えると、長すぎる。
• 見えないものを感じさせる工夫が良かった。
【メッセージ】
• 自然と人の近さ
• 簡単にモノは出来ないということ、手をかけることの素晴らしさ
• 産業と地域の関わり方
まとめ
• 深い内容だったので、参加者によるこのコースの磨き上げの趣
向にばらつきがあった。時間の長短、感動の切り口…など。しか
し、タイプの違ったお客様が自分なりの切り口で、皆さん楽しん
でいた!
→今後のプログラム展開方法によっては、多くの顧客層(セグメ
ント)をターゲットに対応できる可能性がある!
• 産業遺産とエコツーリズムの視点から
遺産とは言え、今にも息づくつながりを多く感じた。
時代とともに消えてしまった産業が残してくれた、消えなかった
地域の宝を大切にする産業遺産のエコツーリズム実践していた
だきたい。
エコツーリズム国際大会2013in鳥取
International Ecotourism Conference 2013 in Tottori
【G】
水木しげるさんの原風景・境港と日本
最大の太陽光発電所、水鳥公園コース
参加者の意見(個別箇所)
≪水木ロード散策≫
・楽しかった。しかし、時間が足りなかった。
・街づくりの背景なども興味を持った。
≪三保神社・青石畳通り≫
・神話に興味を持った。
・歴史の一面を知ることが出来た。
≪米子ソーラーパーク≫
・工場見学のようにプログラムに組み込んだらよいと思った。
・設立の社会的背景にも興味を持った。
・何か体験できると面白いと思う(ソーラークッカーでの料理実演など)
≪水鳥公園≫
・説明が分かりやすかった。
・大勢で入るのは望遠鏡の数の問題もあり難しいと感じた。
・トルコにない施設、帰国してからどう活かせるかという視点で見ていた。
参加者の意見(全体を通して)
・文化、歴史、エネルギー、自然とエコツアーの様々な要素を
短時間に楽しめた。
・エコツアーは環境ばかりに目が行っていたけれど、文化や
歴史にも久しぶりに目が向く機会となった。
・それぞれの分野にもう少し時間をかけてもいいような気がする。
・全体を通して、ガイドの必要性を痛感した。より深い理解と
更なる興味を起こさせてくれた。
まとめ
◎ツアーの構成
多様な資源(宝)盛り込んだコンパクトなツアーであった。
ただ、共通のテーマ性を持たせるのは難しい。
①水木しげるロード、境港、弓ヶ浜(文化、自然)
②三保神社、青石畳/(歴史)
③米子ソーラーパーク(産業、自然)
④水鳥公園(自然)
■提案
・資源(宝)の絞り込み(①と②)、テーマを更に掘り下げる。
・③は野鳥の観察・校外学習、④はエネルギー問題の研究、
産業観光としても活用方法は豊富に考えられる。
いずれにしても楽しいツアーでした。ありがとうございました。
エコツーリズム国際大会2013in鳥取
International Ecotourism Conference 2013 in Tottori
【H】
砂丘の雄大な風景にときめく
世界ジオパークとナチュラルガーデンコース
ツアー参加者の意見
良かった点①
バス車内ガイド(新名先生)の説明がおもしろい
参加者との対話形式で退屈しなかった。
専門的な知識を多く学べた。
幅広い分野にも話題が豊富で、話に興味を持てた。
ガイドが各分野のスペシャリストで豪華だった
 ガイドから専門分野に対する熱意が伝わってきた。
 今まで興味のなかった分野にも興味を持つことができた。
 自然環境と人との関わりについて感心を持てた。
一日で多くの観光名所を訪れることができた
 個人旅行では今回のような効率的な日程はこなせない
 時間のムダがなかった(事前に資料配布等)
ツアー参加者の意見
不満な点①
とにかく時間に追われて忙しかった
もっと観光対象をじっくり見たり、触ったりしたかった。
能動的にではなく、受身的な旅行になってしまった。
地元の人とコミュニケーションをとることができなかった。
施設などを十分に見て回る余裕がなかった。
食事に関する説明がなかった
 せっかくの地元特産品なのでイロイロ知りたかった。
 お店の人と会話がしたかった。
鳥取砂丘をもっと楽しみたかった
砂丘を歩き回る時間が少なかった。
砂丘内でのガイドが一切なかった。
ありきたりなコースで、ツアーとしての特別感がなかった。
ツアー参加者の意見
今後への提案
ツアーのはじめに参加者同士のアイスブレイク
参加者がそれぞれ簡単な自己紹介をしてはどうか
砂丘の見所を見られるように工夫すべき
 立ち入り禁止区域を設けてはどうか
 (風紋等の)観察専用の区域を設けてはどうか
エコツーリズムとマスツーリズムとの違いとは
?
■「地元の人々と触れ合いたかった」
主体的な観光がしたかった
そこに住みたくなる観光だったか
■「砂丘内でのガイドが一切なかった」
ありきたりな観光になってしまった
ツアーとしての特別感(おもてなし感)がなかった
エコツーリズム国際大会2013in鳥取
International Ecotourism Conference 2013 in Tottori
【I】
三徳山国立公園編入応援企画
国宝・三徳山三佛寺投入堂への修験の道
登山と遥かなまち倉吉を訪ねるコース
分科会 感想、提案
★ツアー参加の動機は投入堂登山。雨で変更は残
念だが、やむを得ない。(催行基準、安全管理)
★ガイドがいることで色々なことを知ることができる。
ガイドの話はそれぞれ良かった。(ガイダンス)
★3つの場所に行ったが、各々が関係した全体のス
トーリー性に乏しい。(ツアーの組み方、物語性)
★ゆったりしたツアーを。少しマスツー的な感じがし
た。(着地・滞在型、住まうように旅する)
分科会 感想、提案
★バスの中の移動時間、発着場所の検討
(ツアーの組み方)
★国立公園になるための受入れ体制の整備
(協働型管理体制の構築)
★事前に参加者へ送付する資料、登山の安全管
理に関する点の説明を(安全管理)
★人ツーリズムと言われる生活している方との話
(地域住民との関わり)
まとめ
①素材は素晴らしいが、ゆったりとしたツ
アーの組み立て、ストーリー性の向上
(三佛寺のみに絞る、建築物との関連)
②ガイド同士の連携
③ツアーごとに分ける主催者側の安全管理
体制(参加者の状況確認、 事前送付)