Transcript 幻灯片 1
11_MC005
セン コウセイ
生態系は生態学的な単位とし
て相互作用する動的で複雑
な総体である。
生態系は、理想的には外部か
らの太陽エネルギーの供給
のみで、その中に生物群集
の生存を維持するしくみと見
ることができる。
物質循環とエネルギーの流れ
は生態系の平衡を決める
ビジネス生態系とは、複数の産業の境界線が融合し
あい、多種多様な企業が協調と競争を繰り返す混沌
とした事業環境のなかで、それぞれが共生しあう関係
性をベースにしたビジネス・インフラの体系でもある。
つまり、この生態系の中のメンバーは運命共通体で
あり、一つでも機能不全を起こせば、生態系全体の業
績が落ちる
マイクロソ
フト
Windows
ユーザー
マイクロソフト社は自社のOSシステム
Windowsの開発ツールをビジネス・インフラ
(共有財産)としてのプラットフォームを周り
のソフトウェア企業に提供している。
周りのソフトウェア企業は基礎としてOSシ
ステムの開発は必要ない、経済資源を集中
し、Windowsに基づいで、ユーザーのニーズ
に合わせる新たなプログラムを開発をする
こうして、ユーザーのさまざまなニーズを満
足できるため、多くのユーザーはWindowsシ
ステムを採用する、マイクロソフトの収益が
上昇し、一方、多くのユーザーはWindowsシ
ステムを採用するため、 Windowsシステム
に基づいでソフトウェア企業の収益も上昇
するべき
不
安
定
性
と
イ
ノ
ベ
ー
シ
ョ
ン
①ニッチ戦
略
②キース
トーン戦略*
③価値的独
占者
コモディティ.
プレーヤー
④もの的独
占者
リレーションシップの複雑性
キーストーン
生態系におけるハブ機能を果たす。生態系全体の健全性を促進するよう努め、その結果として自社の持続的な
パフォーマンスも高める。キーストーン企業は、生態系の参加者が利用できるプラットフォームやサービスを構築
して、生態系内の企業間の協業を促進するところにある。また、生態系での価値創出を促す一方、そこで生ま
れた価値を他のメンバーと共有する。
ドミネーター(モノの独占者)
ドミネーターは垂直的あるいは水平的に生態系の大部分を統合してコントロールし、価値創出活動の大半を単
独で行う。また、生態系内で生まれた価値の大半を自社のみで独占する。
ハブの領主(Landlords)(価値の独占者)
価値創出はネットワークの他のメンバーに依存しているにもかかわらず、価値の大半を自社のみで独占して価
値を横奪する。
ニッチ・プレイヤー
個々には小規模な存在ではあるが、生態系の構成員数の割合からみると圧倒的に多い。それぞれが特殊な能
力を持ち、ハブ企業に依存しながら生態系の他のメンバーと連携し価値創出を促す。キーストーンの提供するプ
ラットフォームを利用しながら、絶えず自己革新を続け、生態系のイノベーション能力を維持する。
ビジネス生態系全体の健全性の向上のため、安定的かつ
標準的なプラットフォームを共有財産として提供する
共有財産があれば、仕事を単純化することを可能
ビジネス生態系のたくましさは、参加者に信頼できる基準
を示して、変化に対応させる
ビジネス生態系全体の健全性の向上に継続的に取り組
む=キーストーン企業にとってみずからの存続と繁栄を確
保すること
独占者はネットワークを独占し、その価値を搾取する
モノの独占者
水平統合と垂直統合によって、ネットワークの大部分をみずから所有
し、直接管理することを好む
有機的なビジネス生態系は形成されない
価値の独占者
拠点を押さえているだけで生態系全体を支配していたりする
まったく価値を創出しないにもかかわらず、生態系内の価値を吸い取
ることが可能
そのビジネス生態系はいずれ崩壊し、価値の独占者も一緒に転覆す
る
ビジネス生態系を占める企業の大半:ニッチ企業
ニッチ企業は、経営資源を提供してくれるキーストーン企業か、搾取と追放を画策す
る独占者のどちらかの影響の下、みずからの事業を営む
多くのニッチ企業は、高度に特化した最強の戦略を携えて、その事業に取り組んでい
る
特化や差別化の核になるようなイノベーションが必要となる
能力に乏しい企業は、拡大を続けるキーストーン企業のプラットフォームに飲み込ま
れてしまう可能性がある
相互依存性は、産業界において決定的な中心的課題の一つである
企業の業績は、自社の管轄外にある資産に大きく左右される→企業方針、商品設計
など、広い範囲で影響が生じている
ネットワーク化された環境で事業を営み、社外の経営資源を利用できる企業にすれば、
統合は極めて有意義なイノベーションといえる
独占企業は価値の大部分を握っている、キーストーン企業は
生態系のわずかの部分しか占めていない、キーストーン企業
は独占企業になって、利益がもっと上がるじゃないですか?
答え:1、キーストーン企業は生態系の繁栄を追求する、もし
キーストーン企業は独占企業になって大部分の価値を奪って、
生態系中のニッチ企業全体の価値が下がる、生態系の一部企
業の生存空間を失ってしまうので、生態系を縮んでいく、利益
が下がる。例:IBM
2、キーストーン企業としてマイクロソフト社は生態系の0.4%の
利益しか占めていないが、生態系全体の繁栄とともに、利益ど
んどん上がっている。