RC造建物の変遷

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「建築構法」 8回目の授業
鉄筋コンクリート
構造の変遷
平成27年6月8日(月)
今岡 克也
建築構法の変遷 p.10~11
天然コンクリート造建築の歴史
• BC7000頃
イスラエル・ガリラセ地方でコンクリートを床や壁に使
用 ← 石灰+砂+石灰石+水
• BC5000頃
エジプトのピラミッドの石の隙間に焼石膏を詰める
• BC 300頃
ローマ時代にローマンコンクリートで巨大建物を建設
← ナポリ近郊の火山灰+砂+石や砂利+水
コンクリートの構成
構法上の歴史的建造物
(1)BC.5世紀~1世紀
その地域で取れる自然の材料を使用
木材,石,レンガ,セメント(火山灰)など
ローマのコロッセオ(1C)
ローマのパンテオン(118-128)
パンテオン
内部の
直径43.8m
のドーム
↓
建築空間
が芸術に
人工セメントの発明
• 1756年 スミートン(英)
水硬性セメントの発明 ~ 初の人工セメント
石灰の中に粘土を加えて焼成して粉砕する
• 1824年 アスピディン(英)
ポルトランドセメントの発明 ← 島の名前
石灰石を焼成して粉砕し,粘土を加えて,
さらに焼成して粉砕
→ 1848年 フランス → 1850年 ドイツ
→ 1871年 アメリカ → 1872年 日本
鉄筋コンクリートの発明
• 1867年 モニエ(仏)
鉄筋コンクリートの発明
植木鉢を針金で補強,後に橋梁を作る
• 1903年 オーギュスト・ペレ(仏)
鉄筋コンクリート造の6階建アパート
• 1929-31年 ル・コルビュジエ(仏)
鉄筋コンクリート造の住宅(サヴォア邸)
近代建築の5原則を作品に体現
パリの
フランクリン街
6階建アパート
(1903)
RC造の規範
パリ郊外のサヴォア邸(1931年)
近代建築の5原則
• ピロティ
• 屋上庭園
• 自由な平面
• 連続(横長)窓
• 自由なファサード
ル・コルビュジエ
三井物産横浜支店(1911)RC造
お と
遠藤於菟
古典主義的なファサードから脱却
三井本館 (1929) SRC造
古典主義的な柱・ファサード
森五ビル(1931)
現在:近三ビル
RC造
村野籐吾
古典主義的な
ファサード
から脱却
東京中央郵便局(1931) RC造
白木屋 (1931) 最初の百貨店
服部時計店 (1932)
銀座の
ランドマーク