テレビ論

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テレビ〜生活の中の映像社会〜
1990年代に入って、ようやく、
効果研究とは別の、
テレビメディア論が台頭してきた。
■テレビというメディアの発明と定着
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前史:映像送信への欲望
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1920年代の実用化→1950〜60年代アメリカ、欧州、日本で爆発的に普及
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日本での普及のきっかけ:
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民放テレビ(1953╱NHKと日テレ)の市場戦略=街頭テレビ
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皇太子のご成婚(1959.4)
沿道50万人/テレビ1500万人
各局40台で120台のカメラ→クローズアップ/「大衆天皇制」の始まり
1958.4/100万台→1959.4/200万台→1959.10/300万台
テレビとは?
家電としてのテレビ
・電気テクノロジーの家庭内化=モダーン化
(1)ラジオとモダニズム
ラジオは都市のモダニズムの象徴→1920年代に電化製品はあった。で
も、国民全体のアイデンティティではなかった
(2)1950年代に広告に「家庭電化」
「三種の神器」の家電=テレビ・電気冷蔵庫・電気洗濯機
テレビとは?
ナショナルメディア
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リビングルームの時間割装置=ナショナルな時間割
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1953年頃は昼の放送のみ→1960年代に全日放送
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ゴールデンアワー=ナショナルで大衆的な性格をもつプログラム
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1961『東芝劇場』、『シャボン玉ホリデー』、『夢で会いましょう』
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1963『大河ドラマ』
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1960年代、『水戸黄門』、『大岡越前』→国民生活時間の形成
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家電としてのテレビ→身体を飼い慣らしていく(馴致)
テレビ視聴の変容:社会的変容
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1955〜60:非日常と日常の間
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1960〜65:テレビ視聴の定着化 朝のプログラムの確立→50年間
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1965〜70:安定化
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1970〜:鑑賞・見物的コミュニケーション→対話的コミ・・
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〜1985:停滞期:野外レジャー、テレビ批判、VCR
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1988〜:回復・堅調期:漠然視聴+対話と裏読み
テレビ視聴の変容:個人的変容
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青春期(25歳未満):エンターテインメント系の番組・民放
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独身期(25歳以上・有職):青春物
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結婚期(子供なし):家族視聴・ニュース・社会教養番組・
真面目な情報番組・ワイドショー
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子育て期:結婚期の延長╱視聴時間短い
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引退期(60歳以上):個人視聴、NHK、堅めの情報場組
テレビの文法:ワイドショーの形式
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有名性を作り出す装置〜生成と消滅の自己完結型システム〜
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3つの表現形式
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(1)同時多元性
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(2)VTR映像
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(3)挿話(トピック)の寄せ集め
→リアルのテクノロジー
テレビの文法:クイズ番組の形式
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放送ジャンルとしてのクイズ
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日本でのタイプ1:知識人解答型
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日本でのタイプ2:視聴者解答型 1960年代〜80年代
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日本でのタイプ3:タレント解答型
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視聴者解答型の衰退→視聴者参加は別の番組へ(例:あいのり)
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テレビとクイズ形式の本質的な親和性?
〈問い〉→〈答える〉