ダイナミカルシステムの基本表現

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Transcript ダイナミカルシステムの基本表現

第 2 章 : ダイナミカルシステムの表現
2.1 ダイナミカルシステム
キーワード : ダイナミカルシステム
システムの線形化,
学習目標 : 入出力を動的に関係づけるダイナミカル
システムとシステムの線形化の概念を
理解する.
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2 ダイナミカルシステムの表現
2.1 ダイナミカルシステム
線形ダイナミカルシステム
(入力)ー(出力):因果関係
自然科学 / 工学の法則
(運動系) ニュートンの運動の法則
(回路系) キルヒホッフの法則
入力
ダイナミカル
システム
図 2.1 ダイナミカルシステム
出力
2
[ 例 2.1 ] ばね系
• ばね定数
• (入力)力
• (出力)ばねの伸び
• フックの法則
図 2.2 ばね系
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静的システム
時刻
の出力
は当該時刻の入力
一意に定まり,入力の過去の履歴
だけから
に無関係
ダイナミカルシステム(動的システム)
現在時刻の出力
は入力の現在時刻の値
でなく過去の履歴にも依存
だけ
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[ 例 2.2 ] 質量ーばねーダンパ系
• 質量
• ばね定数
• (入力)力
• (出力)変位
• 粘性摩擦係数
図 2.3 質量ーばねーダンパ系
2階の微分方程式
5
[ 例 2.2 ] RLC 回路
図 2.4 RLC回路
2階の微分方程式
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システム的アプローチ
:出力
:入力
:定係数
(初期値
で)
例えば,
のとき
(初期値
より
)
ダイナミカルシステムの基本表現(微分方程式)
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線形システム
入力
出力
システム
入力
出力
重ね合わせの原理
線形
システム
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システムの線形化
断面積
[ 例 2.4 ] 水位系
(ベルヌーイの定理)
非線形項
図 2.5 水位系
傾き:
線形化
動作点からの微小変化分に着目
:入力
図 2.6 線形化
:出力
9
非線形項
テイラー展開
とおく
•
•
テイラー展開
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の大きさに比べて
2次以上の項を省略する
が十分に小さいものとし,
の関係を用いて
傾き:
となる。よって,
図 2.6 線形化
線形の微分方程式
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自動制御 第1回レポート
出題日 :2007.1.24
締め切り :2005.1.31 講義開始まで
提出場所:4E教室または河合教員室
1. 2章演習問題【4】において,
の近傍で線形化を行え.
伝達関数を求めなくてもよい。また,途中計算を省いた場合
は減点とする.
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レポートについて
回数: 全 9 回を予定しています
配点
• 通常の問題は10問出題し, 1 問につき 2 点,
合計20 点(= 2 点×10 問)とします
• ボーナス問題も1 問 2 点とします
• ただし, レポート点の合計は 20 点を上限とします
注意
以下の項目にあてはまる場合は減点します
• レポートの提出遅れ
• 他人のレポートを写したとみなされるとき
• レポートの書き方を守らないとき(次で説明)
* レポート内容に関する学生間のディスカッション,
教員への質問は強く奨励します
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レポートの書き方について
• 用紙は A4 サイズを使い,左上をとじてください
• 式変形など,途中の計算を省かないで記述してください
• 表紙をつけ,以下の必要事項を書いてください
表紙の例
•レポート名,回数
第1回
•出題日,提出日
「自動制御」レポート
•番号,氏名
出題日:2007年4月19日
提出日:2007年4月26日
4E 60番
石川 高専
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レポート返却について
授業後に教室にて返却
ただし,教員室に取りにきてもよい
点数について
例:1+2 の場合
1:通常問題に対する点数
第1回
「自動制御」レポート
2:ボーナス問題に対する点数
出題日:2007年4月19日
提出日:2007年4月26日
4E 60番
1+2
石川 高専
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[ 例 2.12 ] 磁気浮上系
電磁石
鉄球
図 2.9 磁気浮上系
運動方程式
電気回路方程式
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•
非線形項
平衡点からの微小変化を考える.
•
テイラー展開(2変数)
非線形項
とおく
テイラー展開
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•
•
•
定常値の場合(
)
•
(
は定数のため)
•
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電気回路方程式は,非線形項がなく,平衡点からの
微小変化を考えると
の関係から
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第 2 章 : ダイナミカルシステムの表現
2.1 ダイナミカルシステム
キーワード : ダイナミカルシステム
システムの線形化,
学習目標 : 入出力を動的に関係づけるダイナミカル
システムとシステムの線形化の概念を
理解する.
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