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目次
環境対策への取り組み
環境にやさしい水系塗料
規制対象となる揮発性有機化合物排出施設及び排出基準
水系塗料
プラスチック用水系塗料について
水系１液アクリル塗料
水系２液ウレタン塗料
水系UVプラスチック塗料
LCA(VOC排出量、CO2排出量)対比グラフ
無溶剤UV塗料
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環境対策への取り組み
国内外の環境規制
国内外の市場動向
改正大気汚染防止法（VOC規制）
2006年4月１日施行
多くの製品が環境配慮型へ
悪臭防止法/PRTR法 グリーン購入法
日本ではトヨタが2008年から水系化
国内他メーカーも2009年には水系化
欧州・EU指令では2010年までに
VOC排出量60%削減
米国ではVOC排出規制基準
毒性・有毒ガス規制の強化
塗装業界の動向
基板技術は溶剤系塗料から
水系塗料に変化する
水系塗装システム、水系塗料、
水系塗装技術の三つの固有技術が重要
EUのVOC規制
輸出に対し規制考慮が必要
平成14年度塗料別販売金額
無溶剤系合成樹脂塗料
水系合成樹脂塗料 112,977 32,568
（建築関係）
溶剤系合成樹脂塗料
529,093
（単位百万円）
水系塗料の増加
平成21年度塗料別販売金額（予測）
水系合成樹脂塗料
コーティング剤の低VOC化
（単位百万円）
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環境にやさしい水系塗料
欧米諸国ではすでにVOC規制が実施され、また、国内でもVOC規制が強
化されつつあり、関連業界ではその対応がせまられています。
こうした状況下で、無溶剤化の可能な塗料として水系塗料が開発され、
欧米諸国ではこの水系塗料が主流になりつつあります。
日本では、まだ水系塗料の採用の動きはこれからであり、
当社を始め多くのメーカーで水系塗料の採用に前向きに取り組み始め
ています。
粉体化
ハイソリッド化
コーティング剤の
低VOC化
UV/EB化
水性化
水系塗料
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規制対象となる揮発性有機化合物排出施設及び排出基準
揮発性有機化合物排出施設
規模要件
揮発性有機化合物を溶剤として使用する
化学製品の製造の用に供する乾燥施設
送風機の送風能力が
3,000㎥/h以上のもの
塗装施設(吹付塗装に限る)
排風機の排風能力が
100,000㎥/h以上のもの
排出基準
600ppmC
自動車の製造の
用に供するもの
既設700ppmC
新設400ppmC
その他のもの
700ppmC
木材・木製品(家具を含む)の製
造の用に供するもの
1,000ppmC
その他のもの
600ppmC
塗装の用に供する乾燥施設
(吹付塗装及び電着塗装に係るものを除く)
排風機の排風能力が
10,000㎥/h以上のもの
印刷回路用銅張積層板、粘着テープ/粘着シート、はく離
紙又は包装材料(合成樹脂を積層するものに限る)の製造
に係る接着の用に供する乾燥施設
送風機の送風能力が
5,000㎥/h以上のもの
1,400ppmC
接着の用に供する乾燥施設
(前項に掲げるもの及び木材・木製品(家具を含む)の製造
の用に供するものを除く)
送風機の送風能力が
15,000㎥/h以上のもの
1,400ppmC
印刷の用に供する乾燥施設
(オフセット輪転印刷に係るものに限る)
送風機の送風能力が
7,000㎥/h以上のもの
400ppmC
印刷の用に供する乾燥施設
(グラビア印刷に係るものに限る)
送風機の送風能力が
27,000㎥/h以上のもの
700ppmC
工業製品の洗浄施設(乾燥施設を含む)
洗浄剤が空気に接する面の面積が
5㎡以上のもの
400ppmC
ガソリン、原油、ナフサその他の温度37.8℃において蒸
気圧が20キロパスカルを超える揮発性有機化合物の貯蔵
タンク(密閉式及び浮屋根式(内部浮屋根式を含む)のもの
を除く)
1,000kl以上のもの
(ただし、既設の貯蔵タンクは、容
量が2,000kl以上のものについて排
出基準を適用する)
60,000ppmC
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水系塗料
地球規模での環境汚染が問題化している昨今、欧米
諸国ではすでにVOC規制が実施され、また、国内でも
悪臭防止法が強化されつつあり、関連業界ではその
対応が迫られています。
こうした状況の中で、無溶剤化の可能な塗料として
水系塗料が開発され欧米諸国ではこの水系塗料が主
流になりつつあります。
日本では、まだ水系塗料の採用の動きは遅れていま
すが、多くのメーカーで、水系塗料の採用に、前向
きに取り組まれています。
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プラスチック用水系塗料について
・水系１液アクリル塗料
・水系２液ウレタン塗料
・水系UV塗料
適用プラスチック素材
１．ABS樹脂
２．ABS－PC樹脂
３．ＰＣ樹脂
４．アクリル樹脂
５．スチロール樹脂
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水系１液アクリル塗料モデル図
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水系１液アクリル塗料
試験結果
試験結果表
試験項目
耐化粧品試験
試験条件
試験結果
花王アトリックスを塗布、40℃×90%RH×120h
異常なし
耐湿試験
40℃×90%RH×120h
異常なし
耐熱試験
60℃×120h
異常なし
耐寒試験
-40℃×120h
異常なし
温度サイクル試験
付粘着性試験
耐摩耗性試験
耐候性試験
(-20℃×3h＋60℃×3h)
発泡ポリエチレン
10サイクル
異常なし
荷重4.9N×50℃×48h
異常なし
落砂テスト
5min以上
RCA摩耗テスト
20回以上
サンシャインウエザーメーター
良好
素材：3m/m厚スチロール樹脂成形版(GP：H1＝1：1)
乾燥：60℃×20min強制乾燥、24h放置後供試
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水系２液ウレタン塗料
水系ウレタン樹脂をベースにした塗料
上塗り
主剤
硬化剤
希釈剤
混合比
希釈比
塗装粘度
乾燥条件
膜厚
セッティング
AT-800
AT-800硬化剤
純水
主剤/硬化剤＝100/10
塗料/純水＝100/0～20
20～30sec/HIS
80℃×30min
20μ(標準)
1～5min
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水系２液ウレタン塗料モデル図
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水系２液ウレタン塗料
試験結果
試験結果表 - 1/2
水系２液
試験項目
付着性試験
TSA-800
シルバー
試験条件
1mm方眼100個
セロテープテスト(付着目数)/100
判定基準
ABS
100/100
PC
剥離なきこと
アクリル
100/100
100/100
F
鉛筆硬度
三菱ユニ鉛筆
耐熱試験
60℃×240h
塗装の色調・光沢・
付着に異常なきこと
耐湿試験
50℃×90%RH×240h
塗装の色調・光沢・
付着に異常なきこと
耐水試験
50℃温水中に8h浸漬、そのままで放冷浸漬
塗装の色調・光沢・
付着に異常なきこと
-20℃×240h
サンシャインウエザーメーター
塗装の色調・光沢・
付着に異常なきこと
耐低温性試験
試験結果
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100/100
異常なし
100/100
異常なし
100/100
異常なし
100/100
異常なし
TD
水系２液ウレタン塗料
試験結果
試験結果表 - 2/2
試験項目
耐アルコール試験
耐摩擦試験
試験条件
綿布にアルコールをしみ込ませ荷重4.9N、
50回ラビング
往復スライド摩耗、白ネルにて荷重4.9N
判定基準
試験結果
下地の露出なきこと
合格
10,000回以上
合格
耐汗試験
JISL0848(D法)人口汗を滴下、
40℃×90%RH×120h
変色などの異常なきこと
異常なし
耐洗試験
花王マイペット5%水溶液塗布、
40℃×90%RH×120h
変色などの異常なきこと
異常なし
ヒートサイクル
(-20℃×3～60℃×3h)を10サイクル
付着の項目を満足すること
100/100
耐光性
フェードメーター100h後の塗膜状態
変色などの異常なきこと
異常なし
変化のわからないこと
異常なし
蒸留水スポット、55℃×4h
色素△E＝0.8以下
△E＝0.1
耐アルカリ変色性
0.1N NaOH、スポット、55℃×4h
色素△E＝0.8以下
△E＝0.1
耐酸変色性
0.1N H2SO4、スポット、20℃×4h
色素△E＝0.8以下
△E＝0.3
紫外線性
耐水変色性
100V、15W殺菌灯を塗面より20cmの間隔で6h照射
素材：ABS板
圧膜：20μm
乾燥：80℃×30min強制乾燥、168h放置後供試
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水系UVプラスチック塗料の特徴
１．水がベースの塗料であり、有機溶剤の含有量
が少なく環境にやさしい。
２．溶剤型塗料と同等の塗膜物性を有している。
３．作業性に優れており、通常のスプレー塗装、
ロボット塗装、静電塗装で良好な仕上がりが
得られる。
４．速乾性で付着性に優れている。
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水系UV塗料の塗装工程
成形品
生地洗浄
除電・除塵
水系１液アクリル塗装
ＵＶ乾燥
水系ＵＶ塗装
乾燥
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水系プラスチック用塗料
成形品
塗装工程(2コート仕様)図
成形品
除塵・除電
脱脂洗浄
成形品
完成
水系アクリル樹脂塗装
水系ウレタン樹脂塗装
UV照射
塗装品
UV塗装
乾燥
塗装品
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水系UVモデル図
光開始剤
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水系UV塗料
試験結果
試験結果表
試験項目
外観
目視評価
膜厚
電磁膜厚計
試験結果
光沢レベリング良好
20～26μ
密着性
碁盤目セロテープ
100/100(剥離無し)
耐寒性
-40℃×240h挿入、取り出し後の密着性
100/100(剥離無し)
硬度
消しゴム
耐摩耗性
試験方法
三菱ユニ鉛筆硬度試験
H
プラスチック消しゴム300g×500回擦
(ソニー磨耗試験機)
異常無し
砂消しゴム
砂消しゴム300g×30回擦り(ソニー磨耗試験機)
Gパン布擦り
ジーンズ生地300g×5000回擦り(ソニー磨耗試験機)
スチールウール
耐溶剤性
スチールウール#0 300g×30回擦り(ソニー磨耗試験機)
エタノール(99.5%)をガーゼに染み込ませ
500g×5000回擦り（ソニー磨耗試験機）
素地露出無し
異常無し
傷無し
異常無し
耐ヒートサイクル
（室温⇒-25℃×60min⇒室温⇒85℃×60min)
10サイクル
異常無し
100/100(剥離無し)
耐温湿度サイクル
(室温⇒60℃/90%RH×4h⇒45℃/90%RH×10h⇒-20℃×1h)
5サイクル
異常無し
100/100(剥離無し)
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LCA(VOC排出量、CO2排出量)対比グラフ
40
35
30
25
20
15
10
5
0
（ｇ）
溶剤系
溶剤+水系UV
VOC排出量
水系+水系UV
溶剤+無溶剤UV
CO2排出量
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無溶剤UV塗料
・有機溶剤が『ゼロ』
・高光沢ピアノ調塗膜が得られる
・CO2が1/20に削減
成形品
徐電、除塵
無溶剤塗装の工程
無溶剤UV塗装
UV照射
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無溶剤塗料
試験結果
試験結果表 - 1/2
試験項目
試験方法
試験結果
碁盤目
ニチバンセロテープ24mm/m幅使用
(碁盤目セロテープ剥離2回、塗装後2h以内に実施)
100/100
鉛筆硬度
約1kg荷重で5本こする。
(5本中3本以上でOKとなる硬度、復元する傷はOK)
3H
耐熱
80℃×500h
100/100
40℃×240h(外観評価、常温放置1h後、碁盤目試験)
100/100
80℃×30min(外観評価、常温放置1h後、碁盤目試験)
100/100
-20℃×1h ⇒ 80℃温水30min浸漬
(外観評価、常温放置1h後、碁盤目試験)
100/100
耐寒
-40℃×240h(外観評価、碁盤目試験(参考))
100/100
高温高湿
60℃、95%RH×500h(外観評価、碁盤目試験)
100/100
耐湯
耐温水
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無溶剤塗料
試験結果
試験結果表 - 2/2
試験項目
ヒート
サイクル
試験方法
試験結果
(-20℃×30min ⇔ 常温×1h ⇔ 80℃×30min)
10サイクル(外観評価、碁盤目試験)
100/100
アルコール
ラビング
綿ネルにエタノール(99.5%試薬特級)を染みこませ、
500g/ｃ㎡ 5000往復(ソニー社製アルコール試験機使用)
外観異常無し
ニベア
ラビング
綿ネルにニベアクリームを染みこませ、
500g/ｃ㎡ 5000往復(ソニー社製アルコール試験機使用)
外観異常無し
試験用棒状砂消しゴム 500g 500往復
(ソニー社製アルコール試験機使用)
素地露出無し
JIS L0848 人工汗2種(酸性、アルカリ性)を
それぞれ滴下し、60℃95%RH、72h暴露
外観異常無し
スチールウール#0000 500g荷重で100往復ラビング
傷なき事(海外携帯LCD含む成形品)
外観異常無し
砂消しゴム
人工汗
耐摩耗性
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