一般社団法人 日本気象予報士会新潟支部 諸岡 雅美

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新潟日報カルチャースクール
楽しいお天気教室
第4回 雪の正体
一般社団法人
日本気象予報士会
新潟支部
諸岡 雅美
平成27年1月17日
一般社団法人 日本気象予報士会 新潟支部
1
本日の内容
① 雪の結晶の形と中谷宇吉郎
② 雪の結晶を作ろう(実験)
③ 雪が地上に降ってくるまで
④ 降雪、積雪と新潟県の地形
⑤ 降雪予報の話
⑥ 今日の雲と天気
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原子レベルから雪を見てみよう
・雪は何からできているか → 水
・水は何からできているか → 元素記号H2O
・H2Oは → 酸素(0)がひとつ、水素(H)がふたつ
・水の分子と水素結合
104.5°
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3
雪の結晶いろいろ
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4
デザインとしての雪の結晶
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雪の結晶の形と中谷宇吉郎
・中谷宇吉郎(なかや うきちろう)博士
・1900年生まれ。
・石川県加賀市出身。片山津温泉付近。
・北海道大学で雪の研究を行った。
・世界で初めて人工雪を作った。
「雪は天から送られた手紙である」
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中谷ダイヤグラム
・温度と水蒸気量で
できる結晶の形が違う
・水蒸気量、100%を
越えるのか。
・飽和水蒸気量、
過冷却水
凝結核
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雪の結晶の分類
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実験 雪の結晶を作ろう
・雪そのものの材料 水(水蒸気)
・核(きっかけとなるもの)
・寒気(冷やすもの)
・時間(成長するまで)
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雪が地上に降ってくるまでに
・上空でできた氷晶 → 成長
・雪の結晶として成長
・冷たい雨と暖かい雨
・上空は寒い、地上は暖かい
→地上で溶けると雪ではない。雨になる。
・雨か雪かの瀬戸際の判断が必要になる。
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地上と上空の気温
・100m上昇すると、0.5~0.6℃気温が下がる
・上空5000mで-30℃の気温 → 地上では?
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雪として降ってくる条件
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雪として降ってくる条件
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どれくらい積もるか
・雨なら積雪は 0cm
・雨の量(mm)と、積雪量(cm)の関係
→ 雪水比(せっすい ひ、 又は
ゆきみず ひ)
・気温が0℃より高いと、 → 積もる量は少ない
・気温が0℃より低いと、 → 積もる量は多い
・一般的には、雪水比 1.0で考えるとよい
1mmの雨 → 1cmの積雪になる
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雪水比と気温
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新潟県にたくさん雪が降る理由
・冬型の気圧配置の時の風の流れ
・日本海の距離
・いわゆる「脊梁山脈」の存在
・さらに地形的な収束
・ちょうどいい気温
・じゃあ、なんで新潟市は少ないの
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冬型の気圧配置 2014年1月12日
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冬型の気圧配置 2014年1月12日
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冬型の気圧配置 2013年2月20日
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降雪予報のできるまで
・気象庁の数値予報値
・気象会社による数値予報値で降雪量の算出
・気象予報士による修正
・予報文やその他注意事項の追加
・降雪予報として各所に発信
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降雪予報の例
・例/中越地域の行政向け、塩沢のポイント予報
1月16日(金)16:00発表 今夜の降雪予報
18:00 ~ 0:00
0:00 ~ 翌6:00
1~5cm
20~30cm
天気概況
日本付近は冬型の気圧配置となっています。
今夜の天気
今夜は、冬型の気圧配置が続き、夜遅くには、上空の気圧の谷が通過する見込み
です。
このため、雪で、未明からは、ところによって、雷を伴い強く降るでしょう。
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降雪予報の例
・例/上越地域のスキー場向け天気予報
12月17日(金)15:00発表 今夜から明日の天気
時間
風向
風速(m) 降雪量(cm)
天気
18:00~
北西
6m
1~5
雪
0:00~
北西
8m
10~20
雪
6:00~
北
12m
40~50
雪
12:00~
北
11m
20~30
雪
天気概況
日本付近は冬型の気圧配置となっています。
このあとの天気
今夜は、冬型の気圧配置が続く見込みです。このため、雪でしょう。
明日は、寒気が南下し、冬型の気圧配置が強まる見込みです。このため、大雪とな
る恐れがあります。北寄りの風も強まるでしょう。
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質疑応答
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ありがとうございました
出典
気象庁ホームページ より
気象庁資料「民間気象事業者を対象とした気象講習会
雪に関する予報と気象情報について より
気象学会誌「新潟県中越地方における降雪量と時間帯の関係」
―除雪作業支援の観点から― 高野哲夫 より
石垣島地方気象台ホームページ より
中谷宇吉郎雪の科学館ホームページ より
WEB家紋帳 http://kamondb.com/
より
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