有益な企業活動の基本として

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Transcript 有益な企業活動の基本として

製作
2680地区 PDG 田中 毅
ロータリーの目的
The Object of Rotary
ロータリーの綱領
新しい翻訳と解釈
初期のロータリー思考
殺伐とした大都会の中でお互
いに胸襟を開いて、どんなこ
とでも語り合える友人をつくる
1. 会員同士の親睦
2. 事業の発展
物質的相互扶助
Back Scratching の世界
• 会員同士の物質的相互扶助
• 原価取引
• 統計係 Statistician の設置
1906年1月制定 シカゴ・クラブ定款
• 本クラブ会員の事業上の利益の促進
• 通常社交クラブに付随する親睦およびそ
の他の特に必要と思われる事項の促進
対社会的な奉仕概念の導入
ドナルド・カーター
利己的な組織には永
続性がない。 ロータ
リークラブとして生き
残り、発展することを
望むならば、我々の
存在を正当化するた
めに何ごとかをしな
ければならない。
物質的
相互扶助
社会に対す
る奉仕活動
1906年12月改定 シカゴ・クラブ定款
• 本クラブ会員の事業上の利益の促進
• 通常社交クラブに付随する親睦およびそ
の他の特に必要と思われる事項の促進
• シカゴ市の最大の利益を振興し、シカゴ市
民としての誇りと忠誠心を市民の間に広め
ること
公衆便所設置運動
• 市民団体の代表を集め、連合公衆
便所建設委員会を設立
• シカゴ醸造組合と百貨店組合の妨害
を受けて 着工まで2年がかかる
• 1909年に市役所と公立図書館の横
に二つの公衆便所を設置
単なる寄付行為でないことが特徴
全米ロータリークラブ連合会設立
チェスレー・ペリー
• 1908年 シカゴ・クラ
ブ入会
• 全米ロータリークラ
ブ連合会設立に当
たって事務総長に
就任
• 32年間在職して今
日の国際ロータリー
の基礎を作る
1910年 シカゴ大会
1910年8月17日
第1回全米ロータリークラブ連合会年次大会
He profits most who serves his fellows best を提唱
職業奉仕概念の導入
ミシガン大学経営学部修士
課程で販売学専攻
1902年 ビジネス・スクール
開校
1908年 シカゴ・クラブ入会
1910年 全米ロータリークラ
ブ連合会 Business Method
委員会委員長
アーサー F. シェルドン
1910年 シカゴ大会
シェルドンのスピーチ
• 19世紀の実業界は、人間の本能をむき
だしにした弱肉強食の競争主義
• 20世紀の実業界は協力すること
• 正しい経営学とは他人に利益をもたらす
こと
• 販売学と は他人に対して奉仕する学問
1910年 シカゴ大会 改定
• アメリカ全土に加盟ロータリークラブを結成する
ことによって、ロータリーの原則を拡大発展させ
る
• アメリカ全土の加盟ロータリークラブの業務と原
則を統一する
• 市民としての誇りと忠誠心を喚起しかつこれを
奨励する
• 進歩的で尊敬すべき商取引の方法を推進する
• 加盟ロータリークラブの個々の会員の事業上の
利益を増大する
1911年 ポートランド大会
ロータリー宣言の結語として
He profits most who serves best を採択
1911年 ポートランド大会
シェルドンのスピーチ
• 事業を営むことは、経営学という学問を実
践すること
• 事業の発展は、末長く利益をもたらす顧客
を確保すること・・・販売学
• 人生の成功は、自然の法則を調和させるこ
とで得られる
• 利他の心を持って、他人の成功を願うこと
が、自らが成功する秘訣である
1911年 ポートランド大会
フランク・コリンズのスピーチ
コロンビア川をさかのぼ
るクルージングにおける
即興演説
Service, not self
B. Frank Collins
スピーチの一フレーズ
に過ぎない。
大会における採択も議
事録への記載もない
自らの利益を得るために、ロータリーに参
加するのは間違い
いろいろな機会を通じて、会員同士の取引
を拡大する
会員同士の相互取引には限界があるので、
その対象をロータリアン外に広げる必要が
ある
「自己の存在を否定して他人に奉仕する」
という誤った解釈が後世に引き継がれる
自己犠牲の奉仕・・・無我の奉仕
1912年 ドゥルース大会 改定
• すべての合法的職業は尊重されるべきという
認識を深め、各会員の職業を社会に対する奉
仕の機会を提供するものとして品位あらしめる
• 事業および専門職務の道徳的水準を高める
• 構想や事業運営方法の交換によって各会員の
能率を増進する
• 奉仕の一つの機会として、また成功への道とし
て、情理ある交友関係を推進する
• 公共の福祉に対する各会員各自の関心を促し、
かつ市の発展のために他の人々と協力する
1913年 バッファロー大会
シェルドンのスピーチ
事業を成功させる哲学と職業倫理
• 大きなServiceを行えば、大きなprofits
が得られる 原因結果論
• Serviceを行った人が現世において受
け取る見返りがprofitsである
• 黄金律を実業界に適用した言葉が
He profits most who serves bestである
1915年 サンフランシスコ大会 改定
• すべての合法的職業は尊重されるべきである
という認識を深め、各会員の職業を社会に対
する奉仕の機会を提供するものとして品位あ
らしめること
• 事業および専門職務の道徳的水準を高めるよ
う奨励すること
• 構想や事業運営方法の交換によって各会員
の能率を増進すること
• 奉仕の一つの機会として、また成功への道とし
て、情理ある交友関係を推進すること
1915年 サンフランシスコ大会 改定
• クラブの地域社会の公共の福祉に対するクラ
ブ会員の関心を高め、かつ、市、社会、商工業
の発展のために他の人々と協力すること
• 同僚や社会一般のために奉仕したいという意
欲を起こすよう会員を鼓舞すること
1916年から1921年の間
Service, not self の変形が作られる
Service above self 作者不明
Service before self 作者不明
• 1916年 A talking knowledge of Rotary
Service, not self
• 1921年 Collins追悼文
Service above self
• 1621年 決議案 ロータリー・モットー変更の件
• Service, not self
Service before self
Service above self の共存
1921年 エジンバラ大会
シェルドンのスピーチ
ロータリー哲学
• 奉仕は継続的な利益を得るための人間関係の
基本的法則
• 職業奉仕はリピーターを得るための科学的かつ
道徳的な経営方法
• 職業は利益を得るための手段ではなく、社会に
奉仕するために存在する
• 実業家の倫理基準を、専門職種の倫理基準に
引き上げる
リピーターを得る具体的経営方法
•
•
•
•
•
•
適正な価格
経営者・従業員の接客態度
品揃え
公正な広告
取扱い商品に対する知識
アフター・サービス
サービス
高い職業倫理
事業における人間関係学
• 自分が事業上得た利益は、自分ひとりのもので
はない。
• 自らの事業は、従業員、取引業者、顧客、同業者
によって支えられている。
• これらの人々と、利益を適正に配分すれば、自ら
の事業は継続し発展することを、自らの事業所で
実証する。
• 自らそれを実証することによって、業界全体の職
業倫理を向上させる。
He profits most who serves best
1922年 ロスアンゼルス大会 改定
•
•
•
•
ロータリーの綱領は次の事項を奨励かつ育成
するにある
すべての尊ぶべき事業の基礎として奉仕の理
想
実業および専門職業の道徳的基準を高めるこ
と
ロータリアンすべてがその個人、職業生活およ
び社会生活に常に奉仕の理想を適用すること
奉仕の機会として知り合いを広めること
1922年 ロスアンゼルス大会 改定
• あらゆる有用な職業は尊重されるべきである
という認識を深めること、そしてロータリアン各
自が職業を通じて社会に奉仕するためにその
職業を品位あらしめること
• ロータリーの奉仕の理想に結ばれた実業人と
専門職業人の世界的親交によって、理解、親
善と国際間の平和を増進すること
国際奉仕の二つの流れ
親睦
人道的援助
• ロータノアンの友 • 飢餓・貧困・疾
病・教育等に対
情による国際理
する国際的援助
解と親善
恒久の世界平和
決議23-34
• ロータリーの綱領に基づくすべての活動
に対する指針
• ロータリーの奉仕理念の定義
Service Above Self
奉仕哲学
He Profits Most Who Serves Best
実践倫理の原理
• 二つの言葉は、1950年、デトロイト大会
でロータリー・モットーとして採択
Service above self
社会奉仕・国際奉仕のモットー
• 弱者に涙する人道的奉仕活動
• 利己の心を超越して、他人のことを思い遣
り、他人のために尽くす
• Ideal of Service, which is thoughtfulness of
and helpfulness to others. Chess Perry
1935年 メキシコ・シティ大会 改定
• ロータリーの綱領は尊ぶべき事業の基礎として
奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、特に次の
各項を鼓吹育成することにある
• 奉仕の機会として知り合いを拡めること
• 実業および専門職業の道徳的水準を高めるこ
と。あらゆる有用な職業は尊重されるべきであ
るという認識をふかめること。そしてロータリアン
各自が職業を通じて社会に奉仕するためにそ
の職業を品位あらしめること
1935年 メキシコ・シティ大会 改定
• ロータリアンすべてがその個人生活、職業生活
および社会生活に常に奉仕の理想を適用する
こと
• 奉仕の理想に結ばれた実業人と専門職業人の
世界的親交によって、国際間の理解と親善と平
和を推進すること
1951年 アトランティク・シティ大会 改定
• The objects of Rotary が
The object of Rotary に変更されて現
在に至る
ロータリーの綱領
ロータリーの目的
現行の The object of Rotary の
正しい解釈
ロータリーの綱領
• The Object of Rotary is to encourage and
foster the ideal of service as a basis of
worthy enterprise and, in particular, to
encourage and foster
• The Object of Rotary ・・ ロータリーの目的
• the ideal of service ・・ 奉仕理念
• worthy enterprise ・・ 有益な企業活動
• In particular ・・ 詳細に述べれば
ロータリーの綱領
ロータリーの目的
• ロータリーの綱領は、有益な事業の基礎
として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成し、
特に次の各項を鼓吹育成することにある
• ロータリーの目的は、有益な企業活動の
基本として、奉仕理念を奨励し育成する
ことである。その詳細は以下の項目を奨
励し育成することである。
企業活動の基本として・・・職業奉仕が前提
付帯説明第1項
• The development of acquaintance as an
opportunity for service.
The promotion of good fellowship 「親睦を
深める」 1906年制定シカゴクラブ定款
The development of acquaintance 「知り合
いを開拓する」 1912年 ドゥルース大会
奉仕の機会を広げるために、知人を巻き込
むこと
クラブ奉仕の定義
付帯説明第2項
• High ethical standards in business and
professions; the recognition of the worthiness of all useful occupations; and the
dignifying of each Rotarian’s occupation as
an opportunity to serve society
• the recognition of the worthiness of all
useful occupations 「世に有用なすべての職
業の価値を認識し 」
• as an opportunity to serve society 「社会に
奉仕する機会を得るために 」
付帯説明第2項
• 事業および専門職務の道徳的水準を高
めること。あらゆる有用な業務は尊重さ
れるべきであるという認識を深めること。
そしてロータリアン各自が業務を通じて
社会に奉仕するために、その業務を品
位あらしめること。
• 社会に奉仕する機会を得るために、事
業および専門職務の高い倫理基準を保
ち、世に有用なすべての職業の価値を
認識し、ロータリアン各自の職業を威厳
あるものにすること
付帯説明第2項
• 社会に奉仕する機会を得るために、事
業および専門職務の高い倫理基準を保
ち、世に有用なすべての職業の価値を
認識し、ロータリアン各自の職業を威厳
あるものにすること
• High ethical standards in business and
professions; the recognition of the worthiness of all useful occupations; and the
dignifying of each Rotarian’s occupation
as an opportunity to serve society
付帯事項第3項
• The application of the ideal of service in
each Rotarian’s personal, business, and
community life
• 個々のロータリアンが自らの個人生活、職
業生活、社会生活において、奉仕理念を
実践に移すこと
奉仕活動実践の定義
付帯事項第4項
• The advancement of international understanding, goodwill, and peace through a
world fellowship of business and professional persons united in the ideal of service
• 奉仕理念に結ばれた、事業と専門職種の
人たちの世界的な組織を通じて、国際理
解と親善と平和を促進すること
国際奉仕の定義