過去・現在・未来 - ようこそ地震予知研究センターへ

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地震予知研究
- 過去・現在・未来
上田誠也
2005 地球惑星科学合同大会
短期予知研究は事実上なされていない
のが実態 (例外;東海地震)
しかし、このことは一般社会には知られて
いない.
2005アンケート:
地震予知は今後30年の最重要研究課題
2021には予知達成
ブループリントは
多項目列挙の綜合計画
後続5ヵ年計画でも、同様
ただし、実行段階で
地震・地殻変動に傾く。
更に、地震に傾く。
まず、地震観測充実へ
地震学
地球化学
地下水
地質学
電磁気学
地震学
短期予知
活断層
社会科学
情報発信
情報処理
心理学
測地学
宏観異常
地殻変動,GPS
動物異常行動
地震予知研究の歴史と現状
わが国の地震予知の組織的研究は, “ブループリント” (1962年)
に始まった.しかし,短期(事前)予知に成功した例はない(とされている).
事実、近く短期予知が出来るなどとはどこにも書いてない。 その位はわかって
いた。 その研究をしているともいわなかった。
当然、阪神は不意打ち。 そこで大反省。
結論は?
地震予知(特に短期予知)は不可能だからその研究も諦めて、
基礎研究・長期予測へ。 地震予知・前兆現象は禁句
かくて短期予知研究不在の現状がうまれた。
これは自然科学としてまともだろうか?
文書は単なる前兆探しより、もっと地震現象を基礎から研究しましょうと、
もっともらしい言い方をしている。研究者集団のこのような真面目な反省が
短期予知研究不在の閉塞状況をもたらす結果になったのはなぜか?
研究機関・大学などが時の逆風をさけ、かつ今までの事業を続けるために、
計画を地震調査と変名。地震調査まで辞めてしまえなどとは誰もいうはず
は無い。種々の改革の結果、短期予知研究の無い国家計画にはますま
す多くの資金の投入されたものとなった。それはそれで、多くの成果をあ
げてはいるが、短期予知研究への新しい要素は既得権益の前に参入を
はばまれたのだ。
そのあたりの事情は一般国民にはわからない。
ーアンケートー
地震調査が大々的におこなわれているのだから、短期予知もいずれは
できるようになるだろう。
「地震学では不可能なのだから,短期予知研究は
やめよう」というのは明らかに誤判断.
研究不在の現状では、確かに達成不可能
しかし、総合科学として進めれば、可能性はある