第10課 天気のことわざを考える

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Transcript 第10課 天気のことわざを考える

第 10 課
天気のことわざを考える
1.天気に関する知識
(天気予報及び関連知識)
2.天気のことわざ
(中国のものを日本のものとの比較)
常用文型
• ~でしょう。
• ~見込みです。
• ~そうです。
なぜ
• ~ようです。
• ~恐れがあり
ます。
・・・・・・
・天気予報は未来
日本語が断定
のことを予測するだ
(だんてい)を避
けだ。本当にどうな
るはだれも知らな
ける傾向がある。
いし、絶対そうなる
(言語の角度か
とはだれも確信で
ら見る原因)
きない。
理由
★ 天気のことわざ
• 質問
1、どんなことわざを知っていますか。
2、どんな天気のことわざを知っていますか。
(中国のでもいい、中国語でもいい)
3、日本の天気に関することわざと同じ意味の
中国のものを一つあげてください。
質問
雲に関するもの
◎
• うろこ雲は、前線(ぜんせん)や低気圧(ていきあ
つ)などが近づいたときに現れやすい。この雲が
近づいたということは、前線や低気圧が近づいて
いるため、雨になりやすい。
★中国でも同じようなことわざがありますが、な
んと言いますか?
⇒“空中鱼鳞天,不雨也风颠。”
光や音などにに関するもの
◎ 夕虹は晴れ
• 夕方に東の方向に虹をみるということは、東の空
に雨粒(つぶ)が浮(う)いていて、西の空には雲
がないということになる。天気は西から東へと移
っていく。そのため、雲のない天気が西から近づ
いていることになる。
※ 「朝にじは雨 夕にじは晴れ」ともいう。
★中国ではは?
⇒“晨虹有雨,晚虹晴;东虹日出,西虹雨。”
動物に関するもの
◎
• 空気中の水分が多くなると、カなどの羽が水気を
帯(お)びて、下の方を飛ぶようになる。そのため、
カをえさにするツバメも低く飛ぶようになる。だか
ら、ツバメが低く飛ぶようになると空気中の水分
が多いため、雨になりやすい。
※ 「とんぼが低く飛ぶと雨」ということわざもある。
★中国ではは?
⇒“燕子(蜻蜓)低飞 天将雨 ”
その他のもの
◎
• けむりは、まわりの空気よりもあたたかいからまっすぐ
上に上ろうとする。だが、上空にあたたかい空気がある
と、そこで押さえられてしまうため、横にたなびくように
なる。上空にあたたかい空気があるときは、低気圧が
あるため、雨になりやすい。
★中国ではは?
⇒“烟往上飘时晴天,横散时下雨。 ”
日本独自のもの
◎
• 山の近くで上昇気流(じょうしょうきりゅう)が起こり、
水分を多くふくんだ空気が上昇し冷えると、やがて
雲(かさ)ができるため、雨になりやすいということ。
※
“雾气升山顶,将有倾盆大雨;
「高い山に雲がかかれば雨」ともいう。
雾气散大地,无风且无雨。”
◎ 狐が嫁入りすると雨
• 空が晴れていて日が照っているのに、
雨が降ることがある。
• 天気雨ともいうが、地方によっては
「きつねの嫁入り」ともいう。
⇒ 「キツネが嫁入りすると雨」ということ
わざが作られた。
◎
• あたたかくなると、ノミ(跳蚤)や寄生虫(きせいち
ゅう)など活動が激しくなり、ネコの皮膚(ひふ)が
痒(かゆ)くなりやすい。そのため、ネコの毛づく
ろいの回数が増えると考えられる。あたたかくな
るときには、前線や低気圧が近づいているので、
雨になりやすい。
※ しかし、あまり当てにはならない。
◎ 青夕焼けは大風となる
• 春、日本海を低気圧が通る際、強い南風が吹い
て塵埃(じんあい)が吹き上げられ、このため日
光光線が屈折し、青色の夕焼けが見られる。
• 夕焼けが青っぽく見えるときは、翌日大風が吹く。
お天気ことわざクイズ
○か? ×か?
 夕やけの時は、あした ( 晴れ・雨・曇り )
 犬が高いところの行ってねると ( 晴れ・雨・曇り )のき
ざし
 犬が青葉(あおば)を食べれば ( 晴れ・雨・曇り )
 ネコが木の上に高くのぼるのは ( 晴れ・雨・曇り )の
きざし
 ネコが顔をあらうと ( 晴れ・雨・曇り )
 ウサギが耳をかじると( 晴れ・雨・曇り )
 キツネが嫁入りすると( 晴れ・雨・曇り )
8.カラスが巣に急ぐと ( 晴れ・雨・曇り )
9.スズメがむれをなして木の枝にさえずるのは (晴れ・
雨・曇り )
10.ツバメが高く飛ぶときは ( 晴れ・雨・曇り )
11.ツバメが低く飛ぶときは ( 晴れ・雨・曇り )
12.セミが騒がしく鳴くと ( 晴れ・雨・曇り )
13.セミの鳴きやむのは ( 晴れ・雨・曇り )のきざし
14.道にミミズが出ていたら、明日は (晴れ・雨・曇り )
質問
15.ミミズに土がついていると ( 晴れ・雨・曇り )
16.夏の夜のろまな ( 人・はえ・ゴキブリ )がいたら
雨になる
17.( サル・めだか・雨がえる )が木から落ちたら、晴
れになる
18.( へび・ミミズ・カエル )が1日に三匹以上あらわ
れたら雨
19.( 犬・はえ・ゴキブリ )が天井にとまると雨
20.長雨の時 ( ぼく私・親・ネズミ )があばれると晴
れになる
補充
ほかの天気のことわざ
青夕焼けは大風となる
夕焼けが青っぽく見えるときは、翌日大風
が吹く。
朝雨にかさいらず
朝の雨は時期に上がるということ。
朝霧は晴れ
朝、霧の見られるときは晴れる。
家に煙がこもれば翌日は雨ずれて雨が降る。
ひつじ雲が出ると翌日雨
低気圧が近づいてくると、天気のくずれるまえ
にひつじ雲ができる。
霜の多い朝は晴れ
水蒸気が霜になり、夜の冷え込みが厳しかっ
たことで天気もよかったことになり朝晴れる。
雲が南から東へ動くと晴れ
低気圧が東へ去ってしまったときだから晴れ
てくる。
朝もやの昼日より
朝もやが立ちこめたとは晴れる
言 葉
理屈
• 理屈に合っている
• 屁理屈(へりくつ)
⇒ 歪理
藍(あい)①
• 青は藍より出(い)でて藍より青し
• 出藍の青し
• 意味:弟子(でし)が師よりもすぐれていることな
どにいう。
わりに(割りに)
• 意味:予想とは違った状態・結果であることを表
わす。思ったよりも。
⇒ “分外,格外,出乎意科”
• ~うまくいった。
• 今年は~雪が少なかった。
• ~おもしろい本だ。
当たる・あたる(自動詞)
(1)動いて来たものがぶつかる。また、動きのあるものが触れ
る。
⇒ “碰上”、“撞上”
・雨が窓に~/雨打在窗户上.
・飛んできたボールが頭に当たった/飞来的球碰在头上了.
・波が激しく岩(いわ)に~/波浪冲击着岩石.
(2)的中する。言い当てる。
⇒“中”、“命中”、“说对” 、“猜
中”
・宝くじに~/中彩票
・矢(や)が的(まと)に~/箭射中靶子
・このごろは天気予報があまり当たらない/最近天气预报
不太准.
・彼の言うことはよく当たっている/他说得正对.
(3)その時になる。
⇒ “正值”
・ちょうど入学式や入社式の時期に~
(4)光・熱・風などを受ける。
・この家はよく日が~
・ストーブに~
・冷たい風に~
※他動詞:当てる(猜)
⇒ “晒,照”
文 法
~に基づいて
基于…、根据……
●三カ月の観察に基づいて、学生たちの
考え方をまとめた。
●学生たちは先生の教えに基づいて、
学習計画をたてた。
• 調査に基づき、レポートを書いた。
• この小説は事実に基づいて、書かれた
ものである。
• 会議では、統計に基づいた資料を使っ
て話をする予定だ。
Nから ~をV
由….而V
Nから ~を知る 由~而知 (根据)
●一枚の葉の落ちることから秋が来たのが知る。
●ひたいのしわや白髮から人の年齢が分る
●目の表情から心をか分る
●顔色から病気の程度が分る
●観測資料から天気の変化を予測する
【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
• お母さんは、【赤ちゃん・声・様子】
から、【赤ちゃん・病気・どう】すぐ
わかるそうだ。
•
• お母さんは、赤ちゃんの声や様子から、
赤ちゃんが病気かどうかすぐにわかる
そうだ。
• 観測資料から天気の変化を予測する。
• 調査の結果から2020年には日本人の四
人に一人が老人になるということが考
えられる。
• 小さなことからけんかになった
V(よ)うとする V(よ)うと思う
要......就要......
●人間は昔から自然に打ち勝とうとして
きた。
●人間は昔から自然に打ち勝とうと思
ってきた。
●人間は自然に打ち勝とうと思う。×
●わたしは100点を取ろうと思う
• この地方の人々は、昔から急流の川の特徴を生
かそうとしてきた。
• 昔から日本人は、家の建て方を工夫して夏を涼
しく過ごそうとしてきた。
• 青森県の農家は、大きくておいしいりんごを作
ろうとしている。
• 部屋を出て、かぎをかけようとしたが、財布を
忘れたことに気がついて、また部屋に入った。
• 【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
• 戦争に負けてから、この国の人々は【平
和な・国・作る・する】きた。
•
• 戦争に負けてから、この国の人々は平和
な国を作ろうとしてきた。
【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
• 戦争に負けてから、この国の人々は【平和な
・国・作る・する】きた。
• 戦争に負けてから、この国の人々は平和な国
を作ろうとしてきた。
• 【 】の中のことばを使って、文を作りなさ
い。
• 【国・教育制度・関する】、レポートを書く
ように先生から言われた。
•
• 国の教育制度に関して、レポートを書くよう
に先生から言われた。
• 国の教育制度に関するレポートを書くように
先生から言われた。
当たる・あたる(自動詞)
(1)動いて来たものがぶつかる。また、動きのあるものが触
れる。
⇒ “碰上”、“撞上”
・雨が窓に~/雨打在窗户上.
・飛んできたボールが頭に当たった/飞来的球碰在头上
了.
・波が激しく岩(いわ)に~/波浪冲击着岩石.
(2)的中する。言い当てる。
⇒“中”、“命中”、“说对” 、
“猜中”
・宝くじに~/中彩票
・矢(や)が的(まと)に~/箭射中靶子
・このごろは天気予報があまり当たらない/最近天气预
报不太准.
(3)その時になる。
⇒ “正值”
・ちょうど入学式や入社式の時期に~
(4)光・熱・風などを受ける。
・この家はよく日が~
・ストーブに~
・冷たい風に~
※他動詞:当てる(猜)
⇒ “晒,照”
Nに関して
关于…有关…
• 「この問題に関して何か意見がありますか」
• 世界経済の将来に関し、いろいろな本が書
かれている。
• 公害に関する研究は世界各国で行われている。
• 【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
• 【国・教育制度・関する】、レポートを書く
ように先生から言われた。
•
• 国の教育制度に関して、レポートを書くよう
に先生から言われた。
• 国の教育制度に関するレポートを書くように
先生から言われた。
Nにわたって
在整个……时空范围内
●弁論会は三時間にわたって行われました。
●その歌は日本だけではなく、韓国、ホンコ
ン、台湾にわたって、ブ一ムとなっている。
• 天気図をみると、明日はかなり広い範囲にわ
たって雨が降るようだ。
• 広い地域にわたる火事によって多くの家が
焼けた。
• オリンピックは、あしたから約3週間にわた
って開かれる。
• 討論会は4時間にわたり続けられた。
• 【 】の中のことばを使って、文を作りなさい。
• 先週来た台風は、【広い・地域】わたっ
て、【大雨・降る】。
•
• 先週来た台風は、広い地域にわたって、
大雨を降らせた。
A、つまりA
A=A = すなわち
即…….
練習
甲:………
乙:つまり、……….
• 理科系の科目、つまり数学や物理などの成績は
あまりよくない。
• ただ町を歩いたり、テレビを見たりしても、そ
の国のことはよくわからない。その国がどのよ
うにして現在のようになったのか、つまり、そ
の国の歴史を知らなければ、現在のこともわか
らないのである。
• 「この会社は金曜日も休みなんです。」「つま
り、週4日、会社に行けばいいんですね。」
• (
)の中にことばを入れて、文を作りなさい。
• 文科系の科目、つまり(
)などの教科書は漢字が
多くて何度も辞書を引かなければ読めない。
• [例]文科系の科目、つまり日本史や政治経済などの教
科書は漢字が多くて何度も辞書を引かなければ読めない。
• インターネットは、いつでもどこでも使うことができる。
日本語の教科書もインターネットで見たり読んだりする
ことができる。つまり、インターネットがあれば、
(
)ようになったということだ。
• [例]インターネットは、いつでもどこでも使うことが
できる。日本語の教科書もインターネットで見たり読ん
だりすることができる。つまり、インターネットがあれ
ば、いつでもどこでも日本語が勉強できるようになった
ということだ。
ほとんど……ない
几乎都不…
差不多都不…
●昨日ハイキングした学生はほとんど休まなかった。
●昨日ハイキングした学生のほとんどは休まなかっ
た。
• 全然勉強しなかったので、きのうの試験はほと
んどできなかった。
• 私はほとんど学校を休んだことがない。