ないもの、あるもの (その2) 使3:1

Download Report

Transcript ないもの、あるもの (その2) 使3:1

牧師に望まれる霊性(4)
ペテロの霊的成熟プロセス-b
-習得から体得へ- (使3:1-11, 4:4)
通信科スクーリング
2013年1月29日
この単元で学ぶこと
 み言葉を習得レベルで伝える説教
と、体得レベルで伝える説教の違い
は何か
 習得レベルの説教を体得レベルの
説教に引き上げるために何が必要
か
2
説教の三大目的
聖
 神のことばを理解させること
書
 理解させた神のことばを行
の
動に移させる
解
釈
 神のことばの真理を聞かせること
3
「聖書の解釈は科学であると同
時に芸術である。」H.Bullock
習得
科 芸
学 術
生得
体得
4
牧会者
ナウエン『傷ついた癒し人』
「キリスト教の指導者は、何にも
まして、彼の最も個人的な関心
に表現を与える勇気を持つこと
によって、多くの人を結ぶ付ける
ことが出来る芸術家である。」(
p.108)→C.Rogers
5
A
Y
Q
B
6
科学と芸術
機械的に
完璧な演奏
生得
体得
習得
心に響く
美しい演奏
ヤマハピアノの調律
7
辻井伸行さん:全盲のピアニスト、ヴァン・クラ
イバーン国際ピアノコンクール優勝(09/06/07)
ショパンのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番
8
誠実な解釈-吉原真理(ハワイ大学教授)

実にまっすぐな解釈でありながら音楽的に洗
練され、聴衆の心に訴える演奏なのだ。...
彼の演奏はあくまで誠実で深い人間性に溢れ
たものだった。それはあたかも人類への希望
や信頼を聴衆に与えるかのような幸福な音楽
であった。

このコンクールのファイナルに残ったピアニスト
たちは、誰もが強い音楽的主張を持っていた。
9
誠実な解釈-吉原真理(ハワイ大学教授)
見えない楽譜

しかし、中には自己中心的なメッセージ
のみが先行し、音楽はそのための道具に
過ぎないとの印象を与える演奏もあった。
書かれたことば

その点、辻井さんには書かれた音楽にま
ず身を委ねるという、クラシック演奏家
宣言
にあるべき謙虚な態度と作品への尊敬の
念が感じられた。
10
「聖書の解釈は科学であると同
時に芸術である。」H.Bullock
講
説
話
教
+
α
科 芸
学 術
説教者の生活の反映
11
教えること/説教
ナウエン『傷ついた癒し人』
「古い物語を繰り返して語ることで
はなく、人々が自分を見いだすこと
ができる回路(チャンネル)を提供するこ
とであり、彼ら自身の経験を明瞭に
し、神の言がっしっかりと固定できる
窪みを発見することである。」(p.62)
12
断言から宣言へ
使徒ペテロの霊的成熟過程(1)
 主イエスのことばに対する一方的な
断言
 主イエスとの間に成立した対話
 主イエスの名によって神の業を行う
宣言(命令)
13
習得から体得へ
使徒ペテロの霊的成熟過程(2)
 主イエスのことばの理解(習得)
 主イエスとの深い交わりと聖霊の
充満
 主イエスのことばの成就
(体得)
14
習得から体得へ
使徒ペテロの霊的成熟過程(2)
 主イエスのことばの理解(習得)
 主イエスとの深い交わりと聖霊の
充満
 主イエスのことばの成就
(体得)
15
宣言
体得
実行レベル
ルカ10:25-37
断言
習得
理
解
レ
ベ
ル
16
「だれでもわたしについて来たい
と思うなら、
17
「だれでもわたしについて来たい
と思うなら、自分を捨て、自分の
十字架を負い、そしてわたしにつ
いて来なさい。いのちを救おうと
思う者はそれを失い、わたしのた
めにいのちを失う者は、それを見
いだすのです。」
(マタ16:24,25)
18
永遠のいのち
Via Dolorosa
悲しみ・苦しみの道
キリスト者の献身の道
19
私はキリストとともに十字架につ
けられました。もはや私が生きて
いるのではなく、キリストが私のう
ちに生きておられるのです。(ガ
ラ2:20)
つきまとう十字架
20
わたしの十字架
 いい加減な生活を拒否する
 愛することの痛みを体験させる
 赦すことの難しさを教える
 最悪の状況に希望をもたらす
 聖なる喜びをあたえる
 神の業をもたらす
21
視線の交換
に始まる神の業
私たちを
見なさ
い.(3:4)
何かもらえるかと目を注いだ
ペテロとヨハネを見て施しを…
毎日
祈
り
の
時
間
22
「金銀は私にはない。しかし、
私にあるものをあげよう。ナ
ザレのイエス・キリストの
名によって、歩きなさい。」
(使3:6)
23
理解(習得)から発した説明は神の
体得から発した宣言は神の業をも
業につながらない。
たらす。
「金銀は私にはない。しかし、
私にあるものをあげよう。ナ
ザレのイエス・キリストの
名によって、歩きなさい。」
(使3:6)
24
習得から体得へ
使徒ペテロの霊的成熟過程(2)
 主イエスのことばの理解(習得)
 主イエスとの深い交わりと聖霊の
充満
 主イエスのことばの成就
(体得)
25
習得から体得へ
使徒ペテロの霊的成熟過程(2)
 主イエスのことばの理解(習得)
 主イエスとの深い交わりと聖霊の
充満
 主イエスのことばの成就
(体得)
26
習得レベルから体得レベルへ

習得レベルが高くはなかったペテロ

最も重要な真理を解き明かす主イエスに対
して
イエスを引き寄せて、いさめ始めた
。 「主よ。神の御恵みがあります
「たとい全部の者があなたのゆ
ように。そんなことが、あなたに起
えにつまずいても私は決してつ
こるはずは ありません。」(マタ
まずきません。」
(マタ
16:22)
26:33)
27
わたしは、あなたがたがわたしの
名によって求めることは何でも、そ
れをしましょう。父が子によって栄
理解レベルで聞いただけで
光をお受けになるためです。あな
は実現しない主のことば
たがたが、わたしの名によって何
かをわたしに求めるなら、わたしは
それをしましょう。(ヨハ14:13,14)
28
習得から体得へ
使徒ペテロの霊的成熟過程(2)
 主イエスのことばの理解(習得)
 主イエスとの深い交わりと聖霊の
充満
 主イエスのことばの成就
(体得)
29
習得から体得への道のり
は決して甘くはない。
30
習得から体得への転機
...とイエスの言われたあ
 主を否むという背教行為からの回復
のことばを思い出した。そう

ユダ同様の背教行為(マタ26:69-75)

「イエスのことばをおもいだした」ペテロ
して、彼は出て行って、激しく
泣いた。
(マ
 主との親密な対話
タ26:75)
主を「愛する」という基本に回帰


ペンテコステの経験

聖霊の力に満たされた宣言
31
習得から体得へ
使徒ペテロの霊的成熟過程(2)
 主イエスのことばの理解(習得)
 主イエスとの深い交わりと聖霊の
充満
 主イエスのことばの成就
(体得)
32
宣
説
言
教
「金銀は私にはない。しかし、
私にあるものをあげよう。ナ
ザレのイエス・キリストの
名によって、歩きなさい。」
男の癒し
(使3:6)
主イエスを信じる男
の数5,000人(使4:4)
この世が求めているもの

即時的ニーズに近よる祭司的心配り


本質的ニーズを見分ける預言者的洞察


「見つめる」(3:4)心と余裕
小銭(小手先)でごまかさない宣教
納得させる説明ではなく人を変える宣言

習得レベルではなく体得レベルの伝道
34
わたしが語る解き明かしが
宣
講
説
話
言
教
α
+
聖霊の業を顕す
35
習得から体得への霊的作業


漸進的体得・転機的体得
α

ヤコブのベテルにおける経験

パウロのダマスコ途上での経験

ヨハネの洞察力の養成
+
体得に必要な条件

日常的な聖なる習慣の確立
36
習得から体得への霊的作業

神の業の意外性・突発性
α
真空の中で起こらない神の奇跡の業
 日常性(ルーティーン)のなかで準備される
神の意外性


+

「いつものように」祈る主イエス、ダニエル

「いつものように」家庭礼拝をするヨブ…
日常的な聖なる習慣の確立
37
その人は主のおしえを喜びとし、
昼も夜もそのおしえを口ずさむ
(思い巡らす)。その人は、水路
のそばに植わった木のようだ。
時が来ると実がなり、その葉は
枯れない。その人は、何をして
も栄える。(詩1:2,3)
38
その人は主のおしえを喜びとし、
昼も夜もそのおしえを口ずさむ
(思い巡らす)。その人は、水路
のそばに植わった木のようだ。
時が来ると実がなり、その葉は
枯れない。その人は、何をして
も栄える。(詩1:2,3)
39