Transcript 修士論文にむけて
生体情報管理システムにおけ るアクセスコントロールに関す る研究 慶應義塾大学政策・メディア研究科 修士課程二年 橋本和樹 主査:村井純 副査:中村修 宮川祥子 2005/10/19 修士中間発表練習 1 研究の概要 • インターネットを用いた医療情報管理、健康管理 – バイタルケアネット、TANITAヘルスケア – 一次予防としての健康管理の重要性 • 独自仕様、成熟していない生体情報管理システム – ユーザが透過的にサービスを受けることができない – 既存のサービスは独自仕様で互換性がない(データモデル、アクセス コントロール) – 生体情報管理システムに特化したアクセスコントロールの必要性 • 新たなセキュリティポリシーモデルの提案 2005/10/19 修士中間発表練習 2 生体情報管理システムとは ユーザ自身 :センサ センサ :生体情報 DB群 閲覧 サービス 2005/10/19 ユーザ自身 処方 医師 修士中間発表練習 その他 3 問題 • 各社各様のサービスを行っているため標準化が必要 – データ保存、交換フォーマットに関してはHL7、CDA等の規格策定 – センサからの情報取得に関して • JAHIS*によるバイタルデータ通信仕様(2003.1) • アクセスコントロール – 生体情報管理システムでは • 見せたい人だけに見せる – RBAC (Roll-Based Access Control) – DAFMAT(Dynamic Authorization Framework for Multiple Authorization Types) • ヘルスケアアプリケーションに特化したセキュリティポリシーモデル • 動的に認証ポリシーを変更 • プライバシーの考慮がされていない 2005/10/19 修士中間発表練習 4 アプローチ • 要件 – 動的に承認ポリシーを変更 • 緊急時の対応等(ユーザが意識不明→看護師に権限付加) – オブジェクトに対するアクセスポリシー • 生体情報の開示に関してポリシー(匿名での開示、情報の間引き、 情報の利用期限) • RBACを元にした、新たなアクセスコントロールモデルの 提案 2005/10/19 修士中間発表練習 5 RBAC+DTE • Roll-Based Access Control + Domain Type Enforcement • 役割という概念 Access Mode Domain Type Pair User T1 T2 Roll D1 D2 r, w r r,w,d Domain Object Type SUBJECT Object Domain Type Access Matrix 2005/10/19 修士中間発表練習 6 RBAC for Healthcare Systems の提案 • 既存のRBAC+DTEを拡張し、動的な承認ポリシー変更モ ジュール+オブジェクトに対するアクセスポリシー検証を加え たモデル – 生体情報管理システムを対象 – 緊急時等のため動的に承認ポリシーを変更可能 – 生体情報に対するアクセスポリシーを詳細に記述可能 2005/10/19 修士中間発表練習 7 モデル M:N Access Mode Domain Type Pair M:N User Roll N:1 Domain M:N M:N Object Type pair M:N N:1 Object Policy SUBJECT N:1 Object 2005/10/19 修士中間発表練習 8 Object policyに関して • オブジェクトポリシー(OP)と オブジェクト(O)を結びつけ オブジェクトタイプ(OT)とす る OP1 例 • オブジェクト OP2 OT1 O1 – 体重 OT3 • オブジェクトポリシー – すべて – 差分(日ごとの変化量のみ) OT1 OT2 OT2 D1 D2 r, w r O2 OP3 OP4 OT4 OT5 r,w,d Domain Type Access Matrix 2005/10/19 修士中間発表練習 9 承認ポリシーの変更 • 承認タイプのチェック – 承認タイプが正しいかどうかの チェック • 承認ポリシー変更モジュール – 承認タイプが正常でなかった場 合、ドメインタイプアクセスマトリッ クスを書き換え、承認ポリシーを 変更 正常承認要求 緊急承認要求 要求タイプチェック 承認ポリシー 変更 正常承認プロセス リソース 2005/10/19 修士中間発表練習 10 評価指針 • 定性的評価 – 他セキュリティポリシーモデルとの比較 • アクセス制御のコスト評価 – 処理時間は定量的に計測 – 他セキュリティポリシーモデルの実装との比較 2005/10/19 修士中間発表練習 11 今後の課題 • プロトタイプ実装にて評価、執筆 – 生体情報管理システムとして現状ある実装物を再構築 • 現状ある実装物 – e-care-projectにおいて使っていたソフトウェア – エアロバイクシステム – ベッドパッド他 – Access Management Moduleを実装、評価 – 執筆 2005/10/19 修士中間発表練習 12 終わり 2005/10/19 修士中間発表練習 13