Transcript こちら

先進医療の概要
~新たな医療サ-ビスの受療へ ~
2015年6月
病気やケガをしたときの自己負担について
自己負担のしくみ
公的医療保険制度による自己負担
その他自己負担
一般の保険診療
保険外診療
医療費の総額
公的医療保険制度で
支払われる部分
C
研究段階の新技術による治療を受けるには公的医療保険の適用が
受けられず、全額が自己負担となります(自由診療)。
また、厚生労働大臣により治療法や施設基準が確立されたと判断さ
れた場合、先進医療として一部公的医療保険の適用があります。
さらに、その先進医療がいずれの病院でも一般的に行なわれるまで
に普及すると、一般の保険診療に導入されることがあります。
公的医療保険制度対象外の
医療費
(自由診療・先進医療の技術料など)
D 差額ベッド代
(特別の療養環境の提供)
自己負担部分
A 一定の自己負担
↑
一定限度額を超えたとき、
払い戻しを受ける高額療養費
制度があります。
B 入院時の食事代
の一部負担
通常、1食につき260円
一般的な治療
(一般の保険診療)
公的医療保険の対象です。
個室や少人数の病室に入った
際に生じる料金
E その他雑費
交通費や入院に際しての日用品、
入院開始時の保証金、付添料、
入院証明書発行費用、
<ご参考> 混合診療について
快気祝い 等
•混合診療とは公的医療保険制度で給付の対象となる「一般の保
険診療」とその対象外となる「保険外診療」を組み合わせて行う
も
のです。現在、日本では混合診療が公的医療保険制度上認め
ら
れておらず、混合診療の場合は「一般の保険診療」の部分も含
め
て医療費のすべてが原則自己負担となります。
•保険外併用療養費(≠混合診療)が認められるのは、C.先進医
療やD.差額ベッド代などごく一部です。先進医療として認められ
な
い場合(例:国内未承認になっている抗がん剤を使用して治療
を
行った=保険外診療)は医療費全額が自己負担となります。
(高
額療養費制度の適用も受けられません)
先進医療による治療
技術料以外の診察・検査など
一般の保険診療と共通する部分は
公的医療保険の対象です。
研究段階の
新技術による治療(自由診療)
公的医療保険の対象外です。
全額自己負担です。
1
先進医療にかかわる費用は、全額自己負担です
先進医療を受けた時は一般の保険診療の場合と比べて、「先進医療にかかわる費用
」を多く負担することになります。
先進医療にかかわる費用
患者の自己負担分
200万円
(公的医療保険適用外)
一般の保険診療(診察・検査・投薬・入院料等)
保険での給付分
自己負担分
70万円
30万円
※ 保険給付にかかわる一部負担については、高額療養費制度が適用されま
す。
公
的
医
療
保
険
適
用
分
100
万
円
<例>
月収53万円未満、70歳未満(3割負担)の方が上記事例で高額療養費
の払い戻しを受けた場合、公的医療保険適用分の自己負担額は
87,430円
2
がんの陽子線治療
がん組織だけをピンポイントで照射する放射線による治療方法です。
がん制圧をめざして、治癒実績や生存率でも脚光を浴びています。
適応症
限局性固形がん
治療・診断等のポイント
※頭頸部がん、頭蓋底腫瘍、非小細胞肺がん、肝細胞がん、前立腺がん等が主な対象で
す。
※粒子線は、電子、水素イオン(陽子)、炭素イオン、中性子などの粒子の流れであり、電子
線、
陽子線、炭素イオン線、中性子線などがあります。
現在では、そのうち特に陽子線と炭素線を用いた治療が「粒子線治療」と呼ばれています。
放射線の一種である粒子線(陽子線)を病巣に照射することにより悪性腫瘍を治療します。従来の放射線を体外より照射した場合、体表から
深部に至るほど線量が減弱するのに対し、粒子線はある深さで線量が最大になる特性を生かし、目標病変に集中的に高線量を照射できます。
周辺の正常組織に対する影響が少なく、より効果的で安全な治療が可能となります。手術に比べて全身に与える影響が少ないため、高齢者の
治療が可能であり、入院が短期傾向にあります。
先進医療にかかわる平均費用
1病巣につき
2,580,185円
※第3回先進医療会議資料「平成24年度実績報告(平成23年7月1日~平成24年6月30日)」をもとに当社試算。
実際の診療費などは各病院にご確認ください。
取扱医療機関(8機関)
※平成25年10月1日の段階で当該先進医療技術を実施している医療機関を記載しています。
・財団法人脳神経疾患研究所附属南東北がん陽子線治療センター
・兵庫県立粒子線医療センター
・国立がん研究センター東病院
・静岡県立静岡がんセンター
・筑波大学附属病院
・財団法人メディポリス医学研究財団がん粒子線治療研究センター
・福井県立病院陽子線がん治療センター
・名古屋市立西部医療センター
※本資料における医療技術や所見について、その医学的解釈を保証するものではありません。
3
がんの重粒子線治療
がんの重粒子線治療の対象となるのは、主にがん病巣が局所にとどまっている場合で、肺、肝、頭頸部、前立腺、
骨・軟部組織などの臓器が対象となります。ただし、局所にとどまっていても、消化管など管状臓器への適用は一
般的に困難とされています。
治療・診断等のポイント
適応症
重粒子線(炭素イオン線)を体外から病巣に対して照射する治療法です。
従来の線種(Ⅹ線、ガンマ線等)に比して、病巣以外への影響が少ない傾向にあります。
限局性固形がん
先進医療にかかわる平均費用
1病巣につき
2,990,141円
※第3回先進医療会議資料「平成24年度実績報告(平成23年7月1日~平成24年6月30日)」をもとに当社試算。
実際の診療費などは各病院にご確認ください。
取扱医療機関(3機関)
※平成25年10月1日の段階で当該医療技術を実施している医療機関を記載しています。
照射台に横になって、2~3分間照射するだけです
<重粒子線治療装置>
敷地面積は約8,400平方メ-トル
サッカ-場1つ分の広さです
・放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター病院
・兵庫県立粒子線医療センター
・群馬大学医学部附属病院
治療成績(3年局所制御率)
前立腺がん:99%
肺がん:
肝臓がん:
90%~95%以上
84%~96%以上
※「局所制御率」とは、放射線を照射された
ところからがんが再発又は再燃(再び悪く
なること)しない割合のことです。
※左記の治療成績は、独立行政法人放射
線医学総合研究所で、1994年6月~2007
年2月の間に行われた重粒子線治療にお
ける治癒結果に基づくデータです。症状な
どにより個人差があります。
※本資料における医療技術や所見について、その医学的解釈を保証するものではありません。
独立行政法人放射線医学総合研究所 (放医研)
4
粒子線治療(重粒子線、陽子線)とは?
正常な細胞を傷つけず、がんだけをピンポイントで退治する
<粒子線治療の特徴>
 早期がんの場合、根治可能
 周辺の臓器を損なわない
 高齢者でも治療可能
 放射線障害の可能性が少ない
 従来の光子線治療の効きにくい
がん(悪性黒色腫など)も治療可能
※本資料における医療技術や所見について、その医学的解釈を保証するものではありません。
5
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術
視力を取り戻す、遠近両用の白内障手術で、白内障で濁った水晶体を眼内レンズに置き換えます。
これまで一般的に使われてきた単焦点眼内レンズでは、遠くか近くかのどちらかにしかピントが合わず、術
後もメガネが必要でした。その不便さを解消したのが、遠近どちらにもピントの合う多焦点眼内レンズです。
適応症
白内障
治療・診断等のポイント
この手術では、まず角膜を2~3mmほど切開し、そこから超音波を使って水晶体を細かく砕き
、吸引します。次に、折りたたんだ直径約6mmの多焦点眼内レンズを入れ、目の中で開きま
す。手術は約15分程度で終了し、点眼麻酔を使うため、術中・術後とも痛みはほとんどありま
せん。入院期間は一般的に、2~3日となります。
なお、乱視がある人の場合は、追加で乱視矯正手術が必要になることがあります。
■先進医療にかかわる平均費用:
501,934円
※第3回先進医療会議資料「平成24年度実績報告(平成23年7月1日~平成24年6月30日)」をもとに当社試算。
実際の診療費などは各病院にご確認ください。
■取扱医療機関(294機関)
※平成25年10月1日の段階で当該医療技術を実施している医療機関を記載しています。
・金沢医科大学病院
・東京慈恵会医科大学附属病院
・大阪市立大学医学部附属病院
・筑波大学附属病院
・学校法人北里研究所 北里大学病院
他289機関
※本資料における医療技術や所見について、その医学的解釈を保証するものではありません。
6
先進医療への備え
新医療保険A(エース)に先進医療特約(無解約返戻金型)を付加することで、公的医療保険
制度の対象外(全額自己負担)である先進医療も安心して受けられます!
特
徴
1
日帰り入院から保障、さらに入院5日目までは一律5日分をお受け取りいただけます
。
 いわゆる“日帰り入院”から保障し、さらに5日以内の短期入院の場合は入院日数にかかわらず一律5日分の入院給付金をお受け取りいただけます。
疾病入院給付金は約款所定の三大疾病を直接の原因とする入院の場合、1回の入院・通算ともに支払日数の制限はありません。
※日帰り入院とは・・・入院日と退院日が同一の入院をいい、入院基本料の支払有無により判断します。
特
徴
2
先進医療にかかわる技術料と約款所定の交通費・宿泊費まで保障。
 先進医療を受療されたとき、「技術料」+「約款所定の交通費・宿泊費」を保険期間通算で2,000万円まで保障します。(※宿泊費は1泊につ
き1万円が限度となります。)
これにより、高額な自己負担が必要となる先進的な治療も安心して受けられます。
 保障は一生涯続きます。
検診で前立腺ガンを発見、
30歳男性
先進医療を実施している
重粒子線治療の費用:約299万円
保険期間・保険料払込期間:終身 診断確定され重粒子線治療
医療機関は限られており、
宿泊費:1泊1万円×40日
(先進医療)を受けた。
月払口座振替の場合
治療費に加え
交通費・宿泊費
自宅から施設までの交通費:往復で3万
重粒子線治療は6週間で30回
の負担も見逃せません。
特約保険料
円
照射することになり、入院施設が
なかったので、近くのホテルに
98円
宿泊(40泊)しながら通院した。
先進医療給付金 約342万円
この特約における「先進医療」とは、厚生労働大臣の定める評価療養および選定療養(平成18年厚生労働省告示第495号)第1条第1号に規定する先進医療をいいます。
〈ご留意ください〉
●医療技術、医療機関および適応症等が先進医療に該当しない場合、お支払対象外となります。
●お支払対象となる医療技術、医療機関および適応症等が追加される場合があります。
この特約の保険期間中に、新たに厚生労働大臣の承認を得て先進医療の対象となった医療技術等は先進医療給付金のお支払対象となります。
●医療技術、医療機関および適応症によっては、将来的にお支払対象外となる場合があります。
一般の保険診療への導入や承認取消等の事由によって受療された日現在で「先進医療」に該当していない場合、先進医療給付金のお支払対象となりません。
したがって、ご契約時に対象となっていた医療技術、医療機関および適応症であってもお支払対象外となる可能性があります。
先進医療特約(無解約返戻金型)は新医療保険A(エース)に付加していただく特約です。特約のみのご契約はできません。
※この特約には保険期間を通じて解約返戻金はありません。新医療保険A(エース)は「低・無解約返戻金選択型医療保険 無配当」の販売名称です。
7
このご案内は商品の概要を説明しています。
ご検討に際しては、必ず「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり・約款」をご覧ください。
<引受保険会社> 三井住友海上あいおい生命保険株式会社
〒101-8011
東京都千代田区神田駿河台3-11-1
三井住友海上駿河台新館8F
℡ 03-3259-3307
<取扱代理店> 株式会社ジェイティービーライフネット
〒140-0002
東京都品川区東品川2-3-11 JTBビル7階
℡ 03-5796-5135
登2013-A-455(2013.11.29)