机の脚にゴミを付着させないためにどうすればいいか

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Transcript 机の脚にゴミを付着させないためにどうすればいいか

弘前大学
科学者発見プロジェクト
~机の脚の部分に埃を付けにくくさせるにはどうすればいいのか~
青森県立八戸東高校
2年生有志
はじめに
• 皆さんは掃除のときに机の脚についている
ゴミをみたことがあると思います。
何故くっつくのか
私たちが見つけた原因は主に二つです。
一つは静電気、二つ目は油です。
静電気とは
イラストの通り、下敷きで髪を
こすったりすると髪が持ち上がる事が
あると思います。
この時の原因が静電気です。
この静電気がたまると、ゴミが引き寄せられて
しまいます。解決するには、この電気をためずに
流す性質が必要になります。
その性質を導電性といいます。
油をはじくには
油をはじくには、撥油性を
高めなければいけません。
アメンボは水をはじくことで浮いています。
撥油性とは、アメンボが水をはじくように
油をはじく性質です。
撥油性を高めるには
接触角という、物体と水滴がふれたときに発生
する角度がおおきければ撥油性も高くなります。
⇑撥水性の図⇑
フッ素加工について
例としてフッ素加工という方法で
撥油性を高めることができます。
身近なフライパンなども
フッ素加工の技術が!
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私たちは酸性、アルカリ性のフッ素を含んだ
薬品を用いることで表面処理を行いました。
方法は、その薬品にいすキャップを
つけて表面の性質を変える。
結果
そのまま:0°
酸性:55°
アルカリ性:48°
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撥油には酸性のフッ素含有薬品が
適している事が分かりました
問題点
油を弾く事が出来ましたが
表面のコーティングの為
はがれ落ちてしまいます。
この問題を解決する為、澤田研究室の方々に
机の脚の材質(ポリプロピレン)と
フッ素化合物(VM)を
混ぜた物を作って頂きました。
私たちはこのポリプロピレンとVMで出来た
物質を使い、再び実験を行いました。
過程①
• キャップの原料(ポリプロピレン)とVMを
混ぜ合わせた化合物をつくる
• 化合物を粉末状にし
とことんCLEANにしていく
+
ポリプロピレン
VM
過程②
• どれだけ燃えないか確かめる
• 接触角を確かめる
⇒次のページで説明
VM+PPの粉末
VM+PPの膜
結
果
VMを練り込んでも油を
はじく状態だった。
PPのみ:0°
PP+VM:51°
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問題点・今後の課題
・コストがかかる(かなりかかる)
⇒ローコストで出来る様にする
・効果は期待出来るが未実証
⇒まだイスのキャップとして使用していない
☆効果を実証した上で
コストについて吟味する!
最後に
澤田研究室の澤田先生、
大学院生の方々、1つ1つ、
丁寧に教えていただき
ありがとうございました。