ヘルニアメッシュ - Hi-HO
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Meshを使用する鼠径ヘルニア手術
Meshを使用した手術の断面図
腹腔鏡手術
Kugel patch法
1.Lichtenstein法ー1989年に報告
meshを裂孔靱帯、鼠径靱帯、内腹斜筋腱膜と縫合
tension-freeという表現を最初に使用した手術
米国、欧州では比較的主流
日本で標準術式として行なっている施設は少ない
(長所)手技が比較的容易
特別なmeshを必要としない
(欠点)恥骨近傍の補強が不十分
大腿ヘルニアは予防できない
2.Laparoscopic Herniorrhaphyー1990年に報告
(第1外科では1992年より開始)
腹腔側より腹膜前腔にmeshを固定
(長所)創が小さい、疼痛が少ない→早期の社会復帰が可能
両側ヘルニアでも創の増加がない
再発ヘルニアでもヘルニア門の同定が容易
反対側のヘルニアの診断が可能
(欠点)腹腔鏡の手技が必要(learning curveが長い)
医療費が高くなる→社会的費用を考えると安くなる
全身麻酔が必要
〈保険点数〉
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術:20.800点
鼠径ヘルニア手術:6.000点
3.Mesh-Plug法ー1993年に報告(1995年日本発売)
plugをヘルニア門に挿入しonlay meshを鼠径管の表層に置く
原著はplugは横筋筋膜と縫合糸で固定するが
onlay meshは置くだけで固定しない
(長所)手技が容易
(欠点)plugの収縮による再発
onlay meshの移動による再発
大腿ヘルニアは予防できない
☆日本ではonlay meshを靱帯や腱膜に固定する外科医が多い
(欧米ではこの手技をplug-steinと呼ぶ外科医もいる)
→ onlay meshを縫合するなら、plugは必要ないのでは?
4.Prolene Hernia System(PHS)ー1998年に報告
underlay patchを腹膜前腔に広げて挿入
onlay patchを鼠径管後壁に覆い固定する
(長所)前方アプローチで腹膜前腔にmeshを挿入
(欠点)ヘルニア門からの腹膜前腔の剥離は手技的に煩雑
underlay patchが十分に広がらずに再発する
ヘルニアの部位によってunderlay patchの位置が異なる
5.Kugel Patch Repairー1998年に報告(2002年日本発売)
鼠径管を切離開放しないで腹壁から腹膜前腔に到達
preperitoneal repair(Stoppaの原理)の一種
形状記憶パッチを腹膜前腔に挿入
(長所)腹膜前腔から後壁を補強(腹腔鏡手術と同じconcept)
鼠径管を切開しない
(欠点)手技がやや煩雑(learning curveが長い)
解剖の理解が不十分であると再発しやすい
5. Direct Kugel Patch(Modified Kugel Patch)ー2004年に発売
前方アプローチ(anterior approach)で腹膜前腔にmeshを挿入
鼠径管を開放する従来からの方法
(手技はPHSに近い)
onlay patchが付属されている?
(長所)従来法の手技に近い
腹膜前腔にmeshを挿入
(欠点)手技がやや煩雑
鼠径管を切離開放する
視野が悪い
Prolene 3D Patch
(2005年発売)
評価はまだ未定
Mesh-Plug法からの変更
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術の適応(436施設)
内視鏡外科手術に関するアンケートー第7回集計結果報告ー
日鏡外会誌 9(5) 475-569 2004
1412施設
鼠径部へのアプローチ(175施設)
内視鏡外科手術に関するアンケートー第7回集計結果報告ー
日鏡外会誌 9(5) 475-569 2004
1412施設
施行症例数(66.746例中内視鏡下手術は8.414例(13%))
内視鏡外科手術に関するアンケートー第7回集計結果報告ー
日鏡外会誌 9(5) 475-569 2004
1412施設
open mesh=Leichtenstein
open patch=Prolene Hernia System(PHS)、Kugel Patch
open plug=Mesh-Plug、Plug only