Transcript 4-023の発表パワーポイント：岡林君作成

道路網リンクの避難速度低減率判定データ
を用いた数値的・視覚的避難経路解析
-上ノ加江を事例として-
高知高専 正会員 竹内 光生
高知高専専攻科 学生会員 岡林 優太
正会員 山崎 陽子
研究の目的
道路網リンクの避難速度低減率判定データ
避難誘導計画策定に資することのできる数
を用いた数値的・視覚的避難経路解析
値的・視覚的避難経路解析法の提案
-上ノ加江を事例として現在の道路幅，道路網での避難経路解析
(一般的なデータを用いた避難経路解析)
上ノ加江の地域特性を取り入れる場合
高知高専 正会員(高知県海洋局提供）
竹内 光生
高知高専専攻科 学生会員 岡林 優太
正会員 山崎 陽子
整備路，避難場所を追加するなどの対策を行った場合
研究の目的

避難誘導計画策定に資することのできる数
値的・視覚的避難経路解析法の提案
現在の道路幅，道路網での避難経路解析
(一般的なデータを用いた避難経路解析)
上ノ加江の地域特性を取り入れる場合
(高知県海洋局提供）
整備路，避難場所を追加するなどの対策を行った場合
上ノ加江の地域特性

総人口夜間892人，昼間815人
(2000年国勢調査)
世帯数404世帯

65歳以上全体の4割

上ノ加江の道路延長9252m

幅員1m未満→約 4%
2m未満→約
39%
3m未満→約
57%
4m未満→約
79%
高齢化
上ノ加江小学校
全体的に見て狭幅員
※多少のガレキは乗り越えて避難
解析データ
上ノ加江の地域特性



 避難歩行速度低減率算定法
総人口夜間892人，昼間815人
(2000年国勢調査)
F=[W1×F1/(W-W3)+W2×F2/(W-W3)+{W-(W1+W2+W3)}
世帯数404世帯
×1.0/(W-W3)]×T
65歳以上全体の4割
高齢化
避難歩行速度低減率(F)の算定諸量

上ノ加江の道路延長9252m
幅員
W
全幅( m)
W1 変状のあるブロック塀( m)
幅員1m未満→約
4%
W2 新耐震以前の平屋建て( m)
2m未満→約
W3 新耐震以前の２階建て(
m)
39%
3m未満→約
57%
全体的に見て狭幅員
※多少のガレキは乗り越えて避難
4m未満→約
79%
F
F1
F2
T
低減率
交差点間における低減率
ブロック塀：0. 7
建物：0. 5
上ノ加江小学校
昼間：1. 0，夜間：0. 9
解析データ
実証実験
• 道路状況イメージ
 避難歩行速度低減率算定法
F=[W1×F1/(W-W3)+W2×F2/(W-W3)+{W-(W1+W2+W3)}
×1.0/(W-W3)]×T
避難歩行速度低減率(F)の算定諸量
W
W1
W2
W3
• 採用
幅員
低減率
項目
採用値
値 F 交差点間における低減率
全幅(
m
)
基本速度 20名グループ走行速度( 最後尾) 1. 596m/ s
C1 =0.79
変状のあるブロック塀(
m) 疲労係数
F1
ブロック塀：0.
基本速度
に係る低
援助率
C2 =0. 9
新耐震以前の平屋建て(
m
)
F
建物：0.
5
2
減率
現実率
C3 =0. 8
漁村にお
新耐震以前の２階建て(
m) T
昼間：1. 0，夜間：0.
9
1. 596× 0. 9× 0. 9× 0. 8より
1. 034m/ s
ける避難
避難速度
にかかる
低減率
避難路幅
員の妥当
ブロック塀倒壊による低減
建物倒壊による低減
昼夜率
避難人口密度
F1 =0. 7
F2 =0. 5
T=0. 9
1. 22m2 /
人
ブロック塀や家屋による障害link
実証実験

• 道路状況イメージ
基本モデルによる避難速度低減率判定法
項目
変
ロ状
ッの
クあ
塀る
ブ
模式図
概要
参考事例
避難可能
ブロック塀高さ
w1=H分閉塞
低減率( 案) ：0. 7
避難可能
平
屋
新 建
耐 て
震
以
前
の
建 2
物 階
建
て
w2=1. 0～3. 0m閉塞
•
採用
項目
値
低減率( 案)
：0. 5
基本速度
20名グループ走行速度(
最後尾)
疲労係数
基本速度
避難不能
に係る低
援助率
減率
現実率
w3=1. 0～3. 0m閉塞
漁村にお
1. 596× 0. 9× 0. 9× 0. 8より
ける避難
低減率( 案)ブロック塀倒壊による低減
：0
避難速度
にかかる
建物倒壊による低減
低減率
昼夜率
避難路幅
避難人口密度
員の妥当
採用値
1. 596m/ s
C1 =0. 9
C2 =0. 9
C3 =0. 8
小学校
1. 034m/ s
F =0. 7
（高台）
1
F2 =0. 5
T=0. 9
1. 22m2 /
人
ブロック塀や家屋による障害link

基本モデルによる避難速度低減率判定法
ブロック塀 22
項目
変
ロ状
ッの
クあ
塀る
ブ
模式図
概要
避難可能
平屋建て
２階建て
ブロック塀高さ
w1=H分閉塞
参考事例
64
低減率( 案) ：0. 7
74
避難可能
平
屋
新 建
耐 て
震
以
前
の
建 2
物 階
建
て
w2=1. 0～3. 0m閉塞
各要素が影響を与えるlink数
低減率( 案) ：0. 5
要素
link数
割合（ ％）
避難不能
ブロック塀 22
8
w3=1. 0～3. 0m閉塞
平屋建て
64
24
低減率( 案) ：0
２階建て
74
28
合計
160
61
※総link数 263
小学校
（高台）
小学校
（高台）
ブロック塀や家屋による障害link
閉塞link＆通行可能link
閉塞link数 66
ブロック塀
22
通行可能link数
平屋建て
197
64
閉塞link数＆通行可能link数
２階建て
要素
l i nk数 割合（％）
閉塞l i nk
66
25
各要素が影響を与えるlink数
通行可能l i nk 197
75
要素
link数 割合（ ％）
合計
263
100
ブロック塀 22
8
平屋建て
64
24
２階建て
74
28
高台に到達できない
合計
160
61
74
『node数27＆人数142』
※総link数 263
小学校
（高台）
障害linkを想定した避難経路解析
閉塞link＆通行可能link
所要時間別 node数＆人数
所 要 時 間 （ mi n） node 数 人 数
閉塞link数
0～ 5未 満 66 15
15
5～ 10未 満
60
251
10～ 15未 満
38
213
197
通行可能link数
15～ 20未 満
43
201 安全に避難可能
20～ 25未 満
12
70
総人数266
到 達閉塞link数＆通行可能link数
不可能
27
142 全体の割合30％
合
計
195 割合（％）
892
要素
l i nk数
閉塞l i 移動距離別
nk
66 node数＆人数
25
通行可能l
nk（ m）
197 n o d e 数 75 人 数
移 動 距i 離
0 ～ 3 0 0 未 満263
2 4 100 1 2 7
合計
300～600未満
64
270
600～900未満
36
195
900～1232未満
44
158
到達不可能
27
142
高台に到達できない
合計
195
892
『node数27＆人数142』
小学校
（高台）
障害linkを想定した避難経路解析
linkの整備を想定した避難経路解析
所要時間別 node数＆人数
所 要 時 間 （ mi n ） n o d e 数 人 数
0～5未満
15
15
5～10未満
60
251
10～15未満
38
213
15～20未満
43
201
20～25未満
12
61
到達不可能
27
151
合計
195
892
安全に避難可能
総人数266
全体の割合30％
移動距離別 node数＆人数
移 動 距 離 （ m）
0～300未満
300～600未満
600～900未満
900～1232未満
到達不可能
合計
node 数
24
64
36
44
27
195
人数
127
270
195
158
142
892
小学校
（高台）
小学校
（高台）
linkの整備を想定した避難経路解析
閉塞するlink（link数１）
通行可能幅員はあるがきわ
めて狭い（link数３）
避難経路網に特に影響を与え
ると思われる４つのlink の
小学校
幅員を６ｍに拡幅
（高台）
linkの整備を想定した避難経路解析
所要時間別 node数＆人数
閉塞するlink（link数１）
所 要 時 間 （ mi n ）
node 数 人数
0～5未満
18
107
5通行可能幅員はあるがきわ
～10未満
86
351
10～15未満
59
283
めて狭い（link数３）
安全に避難可能
15～20未満
5
9
総人数458
20～25未満
0
0
到達不可能
27
1 4 2 全体の割合51％
合計
195
892
避難経路網に特に影響を与え
移動距離別 node数＆人数
移 動 距 離 （ m）
node 数
人数
ると思われる４つのlink
の
0～300未満
27
158
小学校
300～600未満
95
477
幅員を６ｍに拡幅
600～900未満
900～1232未満
到達不可能
合計
45
1
27
195
115
0
142
892
（高台）
linkの整備を想定した避難経路解析
避難場所を２ヶ所に設置
所要時間別 node数＆人数
所 要 時 間 （ mi n ）
node 数 人数
0～5未満
18
107
5～10未満
86
351
10～15未満
59
283
15～20未満
5
9
20～25未満
0
0
到達不可能
27
142
合計
195
892
安全に避難可能
北山
総人数458
（高台）
全体の割合51％
移動距離別 node数＆人数
移 動 距 離 （ m）
0～300未満
300～600未満
600～900未満
900～1232未満
到達不可能
合計
node 数
27
95
45
1
27
195
人数
158
477
115
0
142
892
小学校
小学校
（高台）
（高台）
避難場所を２ヶ所に設置
所要時間別 node数＆人数
所要時間（mi n）
node 数 人数
0～5未満
36
155
5～10未満
108
430
10～15未満
24
165 安全に避難可能
総人数585
15～20未満
0
0
20～25未満
0
0 全体の割合66％北山
（高台）
到達不可能
27
142
合計
195
892
移動距離別 node数＆人数
移 動 距 離 （ m）
0～300未満
300～600未満
600～900未満
900～1232未満
到達不可能
合計
node 数
58
102
8
0
27
195
人数
286
451
13
0
142
892
小学校
（高台）
整備link、避難場所の追加
避難場所を２ヶ所に設置
所要時間別 node数＆人数
所要時間（mi n）
node 数 人数
0～5未満
36
155
5～10未満
108
430
10～15未満
24
165 安全に避難可能
北山
総人数585
（北）
15～20未満
0
0
20～25未満
0
0 全体の割合66％北山
（高台）
北山
到達不可能
27
142
（南）
合計
195
892
移動距離別 node数＆人数
移 動 距 離 （ m）
0～300未満
300～600未満
600～900未満
900～1232未満
到達不可能
合計
node 数
58
102
8
0
27
195
人数
286
451
13
0
142
892
小学校
小学校
（高台）
墓地
整備link、避難場所の追加
所要時間別 node数＆人数
所要時間（min）
0 ～ 5 未満
5 ～ 10 未満
10 ～ 15 未満
15 ～ 20 未満
20 ～ 25 未満
∞（到達不可能）
合計
node数
89
85
6
0
0
15
195
人数
445
340
23 安全に避難可能 北山
（北）
0
総人数785
0 全体の割合88％
北山
84
（南）
892
移動距離別 node数＆人数
移動距離（m）
0 ～ 300未満
301 ～ 600未満
601 ～ 900未満
901 ～ 1300未満
到達不可能
合計
node数
119
55
6
0
15
195
人数
530
265
13
0
84
892
小学校
墓地
整備link、避難場所の追加
所要時間別 node数＆人数
所要時間（min）
0 ～ 5 未満
5 ～ 10 未満
10 ～ 15 未満
15 ～ 20 未満
20 ～ 25 未満
∞（到達不可能）
合計
node数
89
85
6
0
0
15
195
人数
445
340
23 安全に避難可能 北山
（北）
0
総人数785
0 全体の割合88％
北山
84
（南）
892
移動距離別 node数＆人数
移動距離（m）
0 ～ 300未満
301 ～ 600未満
601 ～ 900未満
901 ～ 1300未満
到達不可能
合計
node数
119
55
6
0
15
195
人数
530
265
13
0
84
892
小学校
墓地
整備link、避難場所の追加
所要時間別 node数＆人数
まとめ
所要時間（min） node数 人数
視覚的、数値的な避難経路解析結果を提示できた
0 ～ 5 未満
89
445
5 ～ 10 未満
85
340
10 ～ 15 未満
6
23 安全に避難可能 北山
（北）
15
～ 20 未満
0
0
最短経路で逃げる一般的な傾向とは異なり大きく
総人数785
20 ～ 25 未満
0
0 全体の割合88％
迂回する
北山
∞（到達不可能）
15
84
（南）
合計
195
892
移動距離別 node数＆人数
解析結果をふまえて整備するlinkの必要性が明ら
移動距離（m）
node数 人数
かとなった
0 ～ 300未満
119
530
301 ～ 600未満
601 ～ 900未満
901 ～ 1300未満
到達不可能
合計
55
6
0
15
195
265
13
0
84
892
小学校
プライバシーに関係されるデータも含まれるの
で地元の住人の協力が必要であった
墓地