平成17年度研究発表会

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平成17年度研究発表会
財団法人 生 弓 会
平成17年8月27日
13時より18時まで
NHK 青山荘
進行上の要点
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共通テーマ
1)本多流射法のバイオメカニズム的探求
2)武道:弓道が日本文化にどう貢献した
かの検証
PCプロジェクタによるパワーポイント紹介
後日ホームページにて説明(当日はペーパ資
料なし)
ホームページを見られない方は、カラープリント
(実費)
監修
女性運営委員により、事前調整
アジェンダ
1.
基調講演
四世宗家
①. 肩甲骨と前鋸筋 弓道は肩甲骨以外に骨の伸びはない。 NHK 試してガッテン
② 利実宗家の写真のパソコン処理
神戸支部 新田 匡欣 氏提供
③ 利実宗家と利時宗家の記録帳実話
師範
谷口彰一郎 氏提供
2.前鋸筋の作用と世界の趨勢
横浜支部 高柳 憲昭 氏
④. 筋肉の発生学的系統図解
富山支部
3.前鋸筋の測定・高速ビデオ実写
⑤ 前鋸筋の発生する押手エネルギー
深井 嵩 氏提供
横浜支部 村木 恒夫 氏
赤門支部
山中 恒夫 氏提供
4.矢の発射時の瞬間的な衝撃に対する射術上の工夫について
赤門支部 井出 敦夫 氏
5 弓射の力学的アプローチ(その7)
赤門支部 鈴木 千輝 氏
6. 弓場の変遷に見る「武張った時代の弓」 赤門支部 多々良 茂氏
7. 講評
基調講演
本多流 四世 宗家
本多 利永
弓道とスポーツ
弓道と肩甲骨
• 押手の伸びは手や肘の関節ではない
• 押すのは肩甲骨が運動することである
• 本多利実流祖の背中の写真でどの部分が
如何ほど動いているか調べる(赤線黄線)
• この写真は本多家のご承認により本多流
弓術書から複写し(発案は井出会員) 、線
を入れたもので(発案は新田会員)である
肩甲骨
• 背中の上部にある逆3角形の貝殻骨で、鎖骨と
共に上腕を背骨に結びつける役目を持つ。
• 僧防筋はじめ多くの筋により複雑に吊られている
が、肩甲骨前転その他の肩甲骨の運動は上腕3
頭筋と前鋸筋の2種の筋肉のみが働く。
• この際上筋(僧坊筋、上腕2頭筋、大胸筋、3角
筋等)を働かせると肩甲骨は鎖骨と1体化して独
立の運動は出来なくなる。
• 肩甲骨の運動は前鋸筋の鍛錬で解決する。その
為には上筋の作用を殺して、肘丸体操を行うこと
が解決法である。
肩甲骨図
前鋸筋図
NHKためしてガッテン要旨
• 肩甲骨には多くの筋肉が繋がっている
• しかし大部分はこれを保持するために使われ、上
腕3頭筋長辺と前鋸筋のみが肩甲骨を動かす為
に使用される
• しかしこれらの筋肉は他の肩甲骨に繋がる筋肉
を緩めないと働かない。手先までリラックスしてい
ないと肩甲骨は動かない
• 人間が手を上に上げるには120度までは上腕骨
を保持する筋肉によって動くが、その先の60度
は肩甲骨の運動により実現できる
• 50肩は滑液が抜け固化してこの肩甲骨と上腕骨
が癒着した為に肩甲骨の助けのみによって手を
上に上げている従って60度しか手が挙がらない