Transcript 物語の続き
物語の続き
筋の論理性
嵐に濡れて、寝たきりになった。??
床屋は爺さんと婆さんを殺した。(奇抜)
落語「ぞろぞろ」
浅草田んぼの真ん中に有る太郎稲荷。
その参道に、1軒だけ店を構えている、
茶店兼荒物屋の主人がお詣りにいつも
行っている。ここのところ客足さえ無いのに、
雨が降ってくると、雨宿りをしている客が足
元が悪いとワラジを買っていく客があった。
3年も売れなかった物が売れたのだ。次の
客もワラジを欲しがり、全て売り切れてしま
い、品切れになった。
新たな客に今売れてしまったので無いと断
るが、天井からワラジが下がっている。い
ぶかしながらそれを売ると、次のワラジが
ぞろぞろと天井から下がってくる。ワラジが
どんどんと売れて大繁盛している。その評
判で参拝客がつめかけ、稲荷も綺麗に
なった。
田町の床屋の主人がそれを聞いて、言われるま
まに太郎稲荷に行って、「この前の茶店同様の
御利益をお願いします」と願掛けに行って来ると、
願が叶って、店に帰ると、普段客など見ないぐら
い暇なのに、入る所もないほど満員の客で埋
まっていた。客をかき分け店に入り、最初の客を
椅子に座らせ、「おまちどおさま、どこをやりま
しょう」。
「髭(ひげ)をあたって、くれ」、「ハイ、私に任せな
さい」、自慢の剃刀で髭をツ~と、やると、
新しい髭が、ぞろぞろ!
小学校の国語の教科書に載っ
た落語「ぞろぞろ」
口演 三遊亭 圓窓
登場人物
年令
○ 茶店のじいさん (七十才)
● 茶店のばあさん (六五才)
□ とこ屋の親方 (三五才)
客1
(三十才)
客2
(六十才)
客3
(三十才)
客4 (三十五才)
昔、江戸(えど)の浅草(あさくさ)の観音様
(かんのんさま)のうら田んぼのまん中に、
小さな古びたおいなりさんがありました。そ
のそばに、これまた、小さなさびれた茶店。
おじいさんと、おばあさんの二人が細々と
やっているという。
○ 「ばあさん。ちょいと出かけるぜ。」
● 「あらっ。おじいさん。どちらへ?」
○ 「べつに用足しじゃねえ。たいくつだから、
ちょいと散歩だ。」
● 「そうですか…、じゃあ、おいなりさんへお参
りしたら、どうです?」
○ 「いやだね。あのおいなりさんはご利益(や
く)がねえから、お参りする人がねえんだ。おかげ
で、この店で休む者だってありゃしねえ。」
● 「あたしは毎朝、お参りをしてますよ。」
○ 「ああ、わかった、わかった。じゃあ、ついで
にお参りしてくるから。」おじいさん、表へ出ました。
あっちへぶらぶら、こっちへぶらぶら。そろそろ店
へ帰ろうと、近くの橋をわたろうとすると、
○ 「のぼりが落ちてるじゃねえか……。これはお
いなりさんののぼりだ。子ども供たちがあそびで
持ち出して、そのまんまなんだ。よし、とどけてや
ろう。」
○ 「{いなりのほこらの前へ来て}おいな
りさん。のぼりが落ちておりましたので、お
とどけに参りました。お初(はつ)にお目に
かかります。あたしは、この近くの茶店の
あるじでございます。これから、ちょいちょ
い来ますので。{かしわ手を打つ}」
○ 「{店へもどって}ばあさん。今、帰った
よ!」
● 「ああ、おじいさん。お帰りなさい。お参りしま
したか。」
○ 「ああ、したとも。橋のたもとにのぼりが落ち
てたもんで、とどけてやった」
● 「まあ、おじいさん。いいことをしましたね。」
○ 「そうかい。ご利益あるかね。」
● 「そりゃ、ありますよ。」
○ 「そいつは、ありがたいな。{外を見て}おや
…? 雨がぽつぽつやってきたぞ、ばあさん。」
● 「さっそくご利益ですよ。お参りしたからこそ、雨はお
そくふりだしたんですよ。お参りしなかったら、早めにふり
だしたはずです。」
○ 「そうかい……。つまらねえご利益だな。おい、ばあさ
ん。ぽつぽつどころじゃねえぞ。ぼんをかえしたようなえ
らいふりになったぞ」
● 「ますますご利益ですよ。お参りしなかったら、おじい
さんはずぶぬれで、かぜをひいて……、それをこじらして
……、あの世に。」
○ 「ばかなことを言うなよ。ああ……。天気だって客は
来ねえんだ。雨がふった日にゃもうだめだ。今日はもう店
をしめようや。」
客1「{急に、客が入ってきて}ごめんよ。休まして
もらうよ。」
○ 「はい…。{おくへ}ばあさん。閉めることはね
え。客が来たぞ。」
● 「おいなりさんのご利益ですよ。」
○ 「そうか。こいつは、ありがてえ。」
客1「雨がやむまで休ましてもらうぜ。茶を入れて
おくれ。」
○ 「はい、ただ今。」
客1「この雨にはびっくりしたな。急にきたから
な。」
○ 「{お茶を運んできて}おまちどうさま。」
客1「ありがとうよ。{じっくりと飲んで}いい茶だ。
{外を見て}おっ、雨はあがったようだな。そろそ
ろ、出かけるか。{おくに向かって}じいさん、いく
らだ?」
○ 「ありがとう存じます。六文(ろくもん)、ちょう
だいいたします。」
客1「ほいきた。茶代は、ここへ置くぜ。{外へ出ようとし
て}ああ、雨が上がったのはいいんだが、道がぬかってる
よ。買ったばかりのはき物をよごすのはしゃくにさわるし
な。はだしってえのは、かえってつるつるすべってすって
んころり。着物までよごしちまうよ。こういうときは、わらじ
があるといいんだがな。{おくへ}じいさん。店にわらじは
置いてねえのかい?」
○ 「ありがとうございます。一年前から売れ残ったのが
一足、天じょうからぶる下がっておりますんで。八文でご
ざいます。あいすいません、引っ張ってくださいまし。す
ぐにぬけるようになっておりますんで。」
客1「{わらじを引っぱって}ほいきた。はきよさそうだな、
これは。」
○ 「ありがとうございます。お気をつけなすって。{おくへ}
ばあさん。本当に今日はみょうな日だな。あのぼろぼろの
わらじが売れちまったんだから。」{するとまた、客が来
て}
客2「わらじ、あったらもらいてえんだが。」
○ 「わらじですか? あいすいません。今、売り切れてし
まいまして。」
客2「弱ったなあ。{天じょうを見て}お? あるじゃないか」
○ 「えっ? あっ! ある……。一足、ぶる下がってる。
一引く一は、なしだよ。それが、一引く一は、一、というこ
とは……」(以下略)
誤文例「離れる」
床屋はそう言いながら、離れました。
お客は髪が一本も残らず、床屋を離れた。
「売る」
草鞋、よく売っていますね。
「保存する」
床屋はそれを宝物として保存した。
「養う」
彼らが養った犬がボールを遊んでいる。
「送る」
けちな彼のことだから、多くのお金を送る
のが不可能です。